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現在の中国の行政システムについて

現在の中国の行政システムについて、皆さんにお聞きします。経済は周知の通り、問答は不要なんですが。政治の面において、感想をお聞かせ下さい。僕の意見は、「今の中国の政治制度は自国の国民性に合っているではないか」、と思っています。別に他の国の「民主主義国家」を真似ることがなくてもいいのでは?

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  • chien
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回答No.1

 中国は、表面的には民主国家です。つまり、国民の選挙によって、議員が選出されているからです。  それは1953年、新中国建国後に初の総選挙が行われ、それを基礎として、地方の各級人民代表大会が開催され、現在に至っています。  そして1954年9月、「中華人民共和国第一期全国人民代表大会第一回会議」が北京で開催されました。それが全人代といわれる国家会議です。こうした制度と会議があることから、民主国家と自負しています。  また、中国は一党独裁ではない、とも表明しています。つまり、「共産党」以外にも、国民党、民盟、民建、民促、農工、致公党、九三学社、台盟、などの政党が林立しているからです。  しかし、現実の政治は「共産党」が掌握をしています。共産党党員でなくては、政治的な活動は全くできません。地方の村長レベルであれば、村長選挙で共産党党員以外が立候補して、選挙に勝つことも多々あります。しかし、省レベルや国家レベルとなると、共産党党員以外がその役職につくことは困難です。  現在の江沢民中華人民共和国主席、胡錦涛中華人民共和国副主席、国務院の朱鎔基中華人民共和国国務院総理、中国人民代表大会の李鵬全国人大常委会委員長、全国政治協商会議の李瑞環全国政治協商会議主席、といった主要ポストは、すべて共産党指導者と決まっています。  つまり、議員の選出・人事も政策の審議・決定も、すべて共産党1党のみで行っています。したがって、国民の少数意見はまったく国会〈全人代〉には届きません。いや、国民の多数意見であっても、こうした制度下では届きません。  これは、日本において考えれば、自民党が国会議席のほぼ100%を占め、司法・立法・行政のすべては一元的に行っている、とすれば極めて非民主的だと思います。  またzKANzさんの「今の中国の政治制度は自国の国民性に合っているではないか」というご意見ですが、実際に中国国民は、現在の政治制度に対して一切の発言権を有していないのと同様なのです。また、共産党の政治に異を唱えれば、政治犯として逮捕されてしまいます。つまり「国民性に合っている」のではなく、「国民に選択の余地がない」のです。  当然、国民は「お上のすることには、口を出さない」という態度をとります。江戸時代や軍国主義時代の日本のようにです。  どのような国家であっても「民主主義国家は真似る」ものではなく、「創造し、育て、保護すべき」大切なものです。いまの中国に、後者の思考はないのが現状です。  私は、中国が好きですし、いまの中国の政治家の方たちも精一杯に活動されていると思います。ただし、その政治体制や行政システムに問題があることを無視し続けてはいけないと思います。

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