もう一つ、おまけに事例をご紹介します。これは肖像権の事例です。
5大紙のひとつの新聞社と関係を持っていた頃の話です。
新聞には毎日ニュース写真などが掲載されます。当然その中には一般市民を初めとして、そこに居合わせた人が写っています。私も街頭の写真を撮って紙面を構成するよう依頼を受けました。そこで、後日もし写っている人からクレームが付いた場合はどうなるのか、担当者にただしたのですが、新聞という性質上、いちいち写った人の了承を受けてはいられないので、そうした申し出でがあった場合は、その時対応する部署が設けてあって、ケースバイケースで対応すると言っていました。
これがまだ公共性の高い新聞だからいいのですが、企業の発行物などではそうは行きません。かなり大きなリスクになるでしょう。
それに該当する事例でこれも私が関係していた出版社での話。
某医師著の治験例を書いた本の中で、その医師が治療中の患者群を撮った写真がありました。出版してから大分後に○ボウ関係の人が5,6人、写っていた当の患者を連れて出版社を訪れてきました。自分の部下がお世話になったのでそのお礼の挨拶だということでした。それから退社時間になっても一向に帰ろうとはしません。
もう何が目的だったかおわかりですね。肖像権というのも、とても恐いもんですよ。
加えて今度はフォントの使用権。PCに入れたあるいは入っているフォントは何気なく使っていますが、ちゃんと購入したものでも、商用使用に制限があるものがかなりあります。しかも商用利用の範囲がベンダーごとに違っています。これも気をつけなければならないことですね。
お礼
色々付き合っていただき有難うございました。すごく為になりました。