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これって違法?
写真をただトレースしただけの画像を以前に見たことがあるのですが 肖像権や意匠権などに引っかかることってありますか? また、そのまま商品とは関係ない写真画像を広告等で使うときも同様に制限ってありますか?
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- ohg-jiya
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>人類の進化の元データーを顔部分だけいじって作っていたのですが誰が見ても人類の進化と分かってしまうような場合、著作権侵害にならないのでしょうか。 これも回答の繰り返しになりますが、元著作者がコピー改ざんであることを明確に立証できる根拠を添えて抗議するか、裁判所に申し立てれば、あとは相互の話し合いや裁判所が正非を判断することになります。すんなり盗作者が認めれば簡単。そうでなければ交渉は長引きます。 つい最近の例では、日本の画家がフランスの画家の作品を複製一部改ざんして訴えられていますね。本人はフランスの画家との関係は認めているものの、あくまでオリジナルを主張して譲りません。さてどう落着することやら。ここまでくると、倫理観の問題になってきます。もっとも倫理観が強ければ、盗作などしないでしょうが。 >CDに Copyright (C) がついているのですがあれば発注者側(レコード会社)になるのですがそれともそのCDをデザインしたデザイナーになるのですか? ふつうCDに付いている丸Cは、音楽などをCDに収めて製作した編集著作権などを指すのであって、ジャケットのデザインに付けているものではありません。 また、丸Cは外国向けに権利主張するマークであって、日本国内では著作権は制作と同時に自然成立します。ここは意匠権や商標権、特許権、実用新案権などの登録を必要とする諸権利とは異なる点です。ただし外国では著作権も登録を要するので、届出をして著作権保護下にあることを示すために付けられます。 国際的に盗作(有名ブランド品のイミテーションを含めてCDやDVDの海賊版など)やコピーについては、非常に強い摘発を行っていますね。 一つひとつ、このケースはどうかを正すことより、何回も繰り返しになりますが、くれぐれも盗作の当事者にはならないよう、お互いに注意しましょう。
- ohg-jiya
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>イラストレーターやデザイナーがCDジャケットなどの仕事を行った場合、そのイラストに関する著作権はレコード会社になるのですか?それとも作成者であるイラストレーターやデザイナーになるのですか? ジャケットに限らずあらゆるデザインものについては、直接制作した者に著作権が成立します。デザインに他者のイラストを使った場合はイラストに関してはイラストレータに著作権があります。 これも過去に事例が有り、レコード会社でデザイナーが作ったデザインを無断で一部改変して印刷したことで、デザイナーが訴えた事例があります。 お金を出して買った作品でも、それを無断で改変すれば、著作権侵害になります。 それで示談で済ますか、裁判にするかは、仕事上の力関係によりますから、法的権利をあくまで主張して事を荒立て、後の受注を棒にふるかどうか、どちらが本人にとって利益になるか、それは本人の判断によります。 一流デザイナーと無名デザイナーでは対処の仕方に自ずと違いはありますね。
お礼
すみません。補足なのですが、CDに Copyright (C) がついているのですがあれば発注者側(レコード会社)になるのですがそれともそのCDをデザインしたデザイナーになるのですか?
補足
Tシャツをデザインしている人がいるのですがたまたま他のHPで似たようなのがあったのでその友人に教えたところ、自分も元データーをいじって作っているとの事でした。 人類の進化の元データーを顔部分だけいじって作っていたのですが誰が見ても人類の進化と分かってしまうような場合、著作権侵害にならないのでしょうか。
- ohg-jiya
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この際いろいろな疑問を解消しておくのもいいですね。 他誌からの引用文については著作権法(法文書が手もとにないので正確ではありませんが)に規定があります。正確に何字までとは明記していなかったと思いますが、出典名を明記することで、事前許可なしで、引用が許されています。 これにまつわる事例では、新聞連載小説に引用して、出典を付記しなかったため、訴えられた作家もいました。本人の弁は、1日分のスペースでは書ききれなかったので、最終回に書くつもりだったということですが、連載物は完結するまでかなり長い期間を要するので、連載途中で告訴されてしまいました。 また教科書に引用としてではなく採用する場合は例外を認めていますが、出版社は礼儀として事前に本人に連絡はしているようです。 著作権の管理は日本では、美術、写真、文学などすべて直接本人管理になります。例外的に音楽だけは日本音楽著作権協会が本人に代わって管理しています。これはかなり綿密に監視体制を敷いていて、不法利用を常時チェックしています。 さて、前の患者写真の落ちですが、訴訟裁判に持ち込まないで、直接出版社へ乗り込んだのはいわゆる訴訟手続きやそれに伴う弁護士費用、結果がでるまでの長い期間などを省略して、ストレートに示談へ持ち込む意図です。出版社側は相手が納得して引き下がるだけの○を出して幕引きをしたわけです。その額が裁判所裁定で出る額よりおそらく多かっただろうと推定されます。 権利侵害とは、ことほどかように微妙でかつ煩わしいものです。
お礼
本当にお詳しいですね。日ごろ気になっていることが解消されました。その場になるまでは忘れてしまうのですが本などを読んでいると思い出して気になっていました。ohg-jiyaさんのファンになりました。ありがとうございます。
補足
また気になる事があったので教えて下さい。 イラストレーターやデザイナーがCDジャケットなどの仕事を行った場合、そのイラストに関する著作権はレコード会社になるのですか?それとも作成者であるイラストレーターやデザイナーになるのですか? 宜しくお願いします。
- ohg-jiya
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もう一つ、おまけに事例をご紹介します。これは肖像権の事例です。 5大紙のひとつの新聞社と関係を持っていた頃の話です。 新聞には毎日ニュース写真などが掲載されます。当然その中には一般市民を初めとして、そこに居合わせた人が写っています。私も街頭の写真を撮って紙面を構成するよう依頼を受けました。そこで、後日もし写っている人からクレームが付いた場合はどうなるのか、担当者にただしたのですが、新聞という性質上、いちいち写った人の了承を受けてはいられないので、そうした申し出でがあった場合は、その時対応する部署が設けてあって、ケースバイケースで対応すると言っていました。 これがまだ公共性の高い新聞だからいいのですが、企業の発行物などではそうは行きません。かなり大きなリスクになるでしょう。 それに該当する事例でこれも私が関係していた出版社での話。 某医師著の治験例を書いた本の中で、その医師が治療中の患者群を撮った写真がありました。出版してから大分後に○ボウ関係の人が5,6人、写っていた当の患者を連れて出版社を訪れてきました。自分の部下がお世話になったのでそのお礼の挨拶だということでした。それから退社時間になっても一向に帰ろうとはしません。 もう何が目的だったかおわかりですね。肖像権というのも、とても恐いもんですよ。 加えて今度はフォントの使用権。PCに入れたあるいは入っているフォントは何気なく使っていますが、ちゃんと購入したものでも、商用使用に制限があるものがかなりあります。しかも商用利用の範囲がベンダーごとに違っています。これも気をつけなければならないことですね。
お礼
知れば知るほど怖くなりますね
補足
よく本などで見かける他本からの抜粋文どの本で誰が書いているものと記載していますがあれも事前に承諾をとっているのですか?それともどの本で誰が書いているものと記載していれば承諾の必要はないのですか?話がそれていきましたがなんとなく気になったので。 先ほどの病院の話は結局どういう結末になったのですか? 病院側に過失があるように感じたのですがやはり示談金のようなものを支払ったのですか?差し支えなければ教えて下さい。
- ohg-jiya
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参考のために、もう一つ事例を書きます。 ある印刷物に掲載するために、フォトライブラリーから、某彫刻美術館の写真をレンタルしました。これには但書きがあり、被写体の著作権使用許諾は含まれていませんでした。そこで該当美術館に掲載許諾を求めたところ、作品自体の著作権管理は美術館も持っていないわけで、彫刻物が美術館の景観の一部として写っているか、あるいは彫刻作品が主体で写っているかによって、許諾可否が違ってくるという返事で、写真のコピーを送って判断しいぇもらいました。結果的にはOKが出ましたが。 写真使用は、カメラマンの利益侵害ばかりか、被写体の利益侵害にも影響される、二重三重の権利が付いて回ります。 要は他人のものは、無断で使用しないを原則にしておけば、ヤケドをしないで済みます。
お礼
写真物は本当に怖いですね。先日、すごく綺麗な絵のフライヤーを見たのですがトレースではなく画像変換しているように感じました。 これを書いているのならすごいと感じましたがあまりにリアルすぎたのでおそらく画像変換だと思います。でも教えていただいたような事があるとしたらそういったことまで気をつけないといけないですね。 また参考になる事があればお願いします。すごくためになりました。
- ohg-jiya
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>ファッション誌などで広告を良く見せよと車にモデルを乗せて撮影しているケースを良く見かけますが この場合、車の肖像権のことを指しているのでしょうか? こんなケースでは車メーカーは被害を受けるより、ただで宣伝してもらっているメリットの方が大きいですから、クレームはつきませんね。 たとえばタイヤメーカーのコマーシャルでは、逆に国産車を使わない。何故か? ある特定の車メーカーに利益をもたらすことになり、その他のメーカーとの商取り引きに差し支えが出る恐れがあるから。 先にも言ったように、「違法」という概念では無く、権利所有者の利益を損じるかどうかにかかっています。権利者の損失より利益のほうが大きい場合は、とやかく言うこともないのが、権利問題ですね。 写真の無断使用は、著作権者がその使用許諾で得るべき利益を損害したことにより発生する問題です。
お礼
参考になりました。有難うございます。 タイヤメーカーの話は奥が深いですね。
- ohg-jiya
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著作権法は刑法とは違いますから、著作権者が自分の権利侵害を主張したとき、初めて裁判によって権利侵害かどうかが裁定されます。 こうしたトラブルは金銭もさることながら、裁判にまつわる時間的損失や精神的ダメージが発生することを考えれば、まず使用前に著作者に許可を取るのが筋でしょう。そちらの方がずっとリスクは小さい。 もし著作権者不明ならば絶対に使わない。もちろん商品とは無関係であるかどうかは、この齋関係無し。これは「制限」という概念ではくくれません。 訴える側はあなたではなく、クライアントを訴えますから、広告では使った本人より、クライアントに多大な迷惑がふりかかってきます。たとえあなたが作っている広告が自社のものだとしてもです。 私の経験で言えば、逆に侵犯された側のケースですが、自分が某雑誌に掲載したテクニカルイラスイトをトレースされて、他の雑誌に掲載されたことがありました。私のを掲載した雑誌社が発見して、訴えるよう進言されましたが、私の場合、訴訟に要する自己リスクと、得られるであろう賠償金を天秤にかけて、無視しましたが。
補足
有難うございます。かなりこういったケースが多くなってきているように感じてましたので参考になりました。ファッション誌などで広告を良く見せよと車にモデルを乗せて撮影しているケースを良く見かけますが今回のご回答と同様でしょうか?
お礼
色々付き合っていただき有難うございました。すごく為になりました。