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本を探しています
先日、吉屋信子の「良人の貞操」を読みました。 昭和初期に、良人(夫)が妻の親友と不倫をし、できた子を夫婦の子として育てるという話です。時代を反映して、良人の不倫は騒がず黙って受け入れるのが、常識的で賢い妻という内容になっています(作者の意図は違うのでしょうが)。 これとは逆の話を探しています。良人ではなく妻が不倫するもの。あるいは良人が不倫するものでも、妻の描写がほとんどないか悪妻で、良人か愛人を中心に描かれているもの、です。例えば、妻が脇役で悪妻である、菊池寛の「貞操問答」など。また、良人に不倫されて妻が逆襲するものでもかまいません。 私はどうも、古い時代のものばかり手にとってしまうようで、なかなか見つけられないでいます。 小説、マンガ、ジャンルは問いません。情報ありましたらお願いします。
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沢山ありそうで、案外思いつきませんね。 私も古いものばかりで、新しいものを知りません。 参考になりますかどうか。すでにお読みのものもあるかと思います。 ◆良人の不倫ものとしては、 ・吉行淳之介「闇の中の祝祭」 妻はほとんど描かれていなかったと思います。ぞっとする執念深さとして現れるのみで。 心が離れてしまった男のエゴイズムとしても読めそうです。 参考として短編「鳥獣虫魚」を。 またこの短編自体はチェーホフの短編「犬を連れた奥さん」に似たところがあります。 ◆妻の不倫ものとしては、 ・横光利一「寝園」 昭和初期ですから非常に生真面目で精神的です。良人へ向けて発砲したのは故意か偶然か。 ・大岡昇平「武蔵野夫人」 フランス心理小説の伝統を日本に移植し、しかも戦後という時代風俗を全面的に取り入れています。 すぐれた小説だと思います。 ・三島由紀夫「美徳のよろめき」 「よろめきドラマ」の元になったくらいの題名ですから、内容もこれに準じます。 三島としては軽めに書かれた小説。 ・三島由紀夫「獣の戯れ」 これ、よく覚えていないんです。 通常の三角関係で収まらない三島らしい人工的な小説だったと思います。 私としては、こんなところでしょうか。
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- duckcall
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平岩弓枝著「午後の恋人」夫の不倫相手に子供が出来離婚。40歳になった主人公にいろんな男性からのアプローチが始まり、年下の男性と恋愛をして子供を設けるといった内容の話でした。いや~この40歳の女性がうらやましかった。離婚したとたんもてはじめるんですよ。 最初に紹介した時雨の記は本妻が悪妻として描かれてまして、浮気相手の主人公がとても健気でした。吉永さゆりと渡哲也で昔映画化されました。思い出すのはこれくらいですね。
お礼
ありがとうございます。 紹介していただいた午後の恋人を読みました。最後はナンじゃらほいという感じでしたが面白かったです。
- duckcall
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中里恒子著 時雨の記
お礼
紹介ありがとうございます。 さっそく探してみます。
お礼
たくさんの情報ありがとうございます。 横光利一の「寝園」が興味深いのでこの辺から読んでみたいと思います。