GVHDの予防です。
GVHDとは輸血血液中に含まれる白血球(Tリンパ球)が、輸血された人の組織に対して生じる免疫反応のことです。
有効な治療法は確立されておらず、一度発症するとほぼ100%死亡します。症状は、発熱、掻痒感、下痢、下血、肝機能障害と多様です。
予防は、白血球除去フィルターを用いたり、輸血血液に放射線照射をすることです。
じゃあなんでGVHDがおきるかということですが、普通は患者さんのほうの白血球のほうが多くて強いため、輸血血液の白血球は死んでしまうのですが、血縁者では白血球の型(HLA)がにているため、異物だという認識をせずに攻撃をせず、逆に輸血血液のほうの白血球が元気に働いてしまうと理解してもらえば良いのではないでしょうか。
ただこれはもちろん確率の問題で、血縁者の場合は可能性が高いというだけの話なので、できる限り放射線を当てるなどの予防はしていると思います。
そして緊急時以外は事故血を使うなど万全をきしています。
お礼
大変解りやすい説明をありがとうございました。