• ベストアンサー

両替について

皆さんこんにちは ドバイに旅行する者です。 このカテゴリーで質問するべき躊躇われたのですが やはり一番正確な情報を教えて頂けるのではないかと思い質問させていただきます。 ドバイにおいて日本円はかなり弱い気がしてなりません。 両替する時 ¥→DHS(アラブ首長国)より ¥→$→DHSの方がまだ得である聞いた事があるのですが本当でしょうか? 2度の手数料を払ってもそんなことがありうるでしょうか?

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • Umada
  • ベストアンサー率83% (1169/1405)
回答No.2

UAE渡航の経験がないままに回答して恐縮ですが、他国での両替経験や、インターネット上で発表されている旅行記などの情報を総合しますと ・日本円の両替は現地の空港などで可能 ・米ドルはどこでもよいレートで両替できるが、日本円はレートにバラツキがある ・米ドルを経由してもよいが、レート的なメリットはさして大きくない という辺りに落ち着きそうです。 両替の損得を比較するには「銀行間取引レート」または「公示仲値」を基準にして考えると分かりやすいです。そこからどれだけ手数料(マージン)が上乗せされているかが判断材料です。 ・銀行間取引レート 外国為替市場においてその名の通り、銀行間の取引きに用いられるレート。ニュースなどで報じられているレートは、特にことわりのない限りこの銀行間取引レート。顧客はこのレートでは取り引きできず、外貨を買う場合も売る場合も必ずいくらかのマージンを払うことになる。 ・公示仲値(TTM) 上記の銀行間取引レートを睨みながら、銀行が一日一回(銀行によっては数回)取引の基準として定めるレート。銀行間取引レートは常に変動しており、窓口での取引に銀行間取引レートを使うと処理が煩雑になるため。公示仲値と銀行間取引レートの数字はほぼ同じとみなせる。 他通貨をいったん経由する「二重両替」の損得からお話しします。日本円は国際的通用度が高いため二重両替が必要なケースは少ないのですが、日本円の評価が高くない(=公示仲値からの目減りが大きい)国であれば、通用度が高い他の通貨を経由した方が有利になることはあり得ます。 両替が2回になると言っても、「目減りの大きい両替を1回」よりは「目減りの小さな両替を2回」の方が有利なのは自明です。このような例は南米(米ドル経由が有利)や西アフリカ(CFAフラン。ユーロ経由が有利)など、日本人の渡航が少ない地域でしばしば見られます。 二重両替の要否はペッグ制か否かだけでは決まりません。例えばマレーシアリンギットは昨年7月まで米ドルにペッグしていました(1米ドル=3.8マレーシアリンギット)。ならマレーシアに行く時には米ドル経由で二重両替した方が得だったかというと、そんなことはありませんでした。 当時の代表的なレートで ・日本で、日本円から米ドルに両替した際の目減り 約2.6% ・マレーシアで、米ドルからリンギットに両替した際の目減り 1% ・マレーシアで、日本円からリンギットに両替した際の目減り 約2.2% でしたので、米ドルを経由すると合計で約3.6%の目減りとなり明らかに損です。ペッグ関係にある米ドルからなら確かに目減りの少ない両替が可能ですが、日本円の評価も決して悪くないためにわざわざ米ドルを経由するメリットがありません。他の例ですと香港ドルも米ドルにペッグしていますが、香港での日本円の評価は高いため、こちらも米ドル経由にすると損です。 逆にペッグと無関係の通貨でも、二重両替が有利になることももちろんあります。 というわけで問題の核心は「UAEにおいて日本円の評価は高いのか(両替の際の目減りは少ないのか)、それともそうでないのか」「目減りが小さくないとしたら、米ドルに比べてどのくらい悪いのか」という点に帰着します。 とりあえずNational Bank of Dubaiのレート[1]を見てみます。レート表ではレートの絶対値に目が行きますが、本当に注目すべきは「売買レートの差」です。これが銀行や両替商の手数料収入(客にとっての目減り)になるわけですが、その割合で両替の損得を評価できます。 まずはレート表中でCashのBuy rateとSell rateをご覧下さい。例えば8月9日、米ドル現金の両替レートは ・米ドル→UAEディルハム 1ドル = 3.661ディルハム ・UAEディルハム→米ドル 1ドル = 3.680ディルハム です。公示仲値は記されていませんが売レートと買レートの平均で代用すると3.6705です。一方売買のレート差(0.019ディルハム)をこの3.6705で割ると0.52%。米ドル→UAEディルハムの片道ならその半分の0.26%が銀行のマージン(顧客にとっての手数料=目減り)となる計算です。ペッグしているだけあって為替変動リスクのない分、マージンは小さく設定されています。 なお日本で日本円を米ドル現金に両替する場合のレートですが、一般には1ドル当たり公示仲値+3円です(*1)。現在の公示仲値は1ドル=115円くらいですから、日本円→米ドルの片道でだいたい2.6%の目減りがある計算になります。 日本円現金から直接両替するとどうでしょう。同じく8月9日ですと ・日本円→UAEディルハム 1円 = 0.03030ディルハム ・UAEディルハム→日本円 1円 = 0.03260ディルハム です。米ドルと同様の計算をすると、 (0.03260-0.03030)÷{(0.03030+0.03260)÷2} = 0.073... となって往復で7.3%、日本円→UAEディルハムの片道で3.6%の目減りがある計算になります。 また日本で米ドル現金に両替する場合のレートですが、一般には1ドル当たり公示仲値+3円です。現在の公示仲値は1ドル=115円くらいですから、日本円→米ドルの片道でだいたい2.6%の目減りがある計算になります。 まとめると ・日本円からUAEディルハムに直接両替 片道で3.6%目減り ・日本円から米ドル経由でUAEディルハムに両替 片道で2.9%(0.26+2.6)目減り となって、米ドル経由が少しだけ有利ですが日本円からの両替でも遜色ないことが分かります。このほか[2,3]などのページも参考になることと思います。 両替レート(手数料の設定含む)は銀行や両替所によってもちろん異なりますので、両替の前にご自身で最終確認されますようお願いいたします。 参考ページ [1] National Bank of Dubaiレート http://www.nbd.com/NBD/NBD_CDA/CDA_Standalone_Pages/NBD_CDA_ExchangeRates/ [2] http://4travel.jp/overseas/area/middle_east/uae/dubai/qa/?QID=1892 [3] http://www2.marimo.or.jp/Future/travel/currency.html *1 銀行によっては+2円70銭くらいで両替できるところもある。また金券ショップでは+2円のところもある。

参考URL:
http://www.nbd.com/NBD/NBD_CDA/CDA_Standalone_Pages/NBD_CDA_ExchangeRates/
noname#51156
質問者

お礼

ご丁寧に有難うございます。 レートの変動や手数料の回数など表面的なことばかりに振回されて、納得がいかないと思っていましたが、具体的な説明で難しいけど大変、興味深く読まさせていただきました。 また、参考ページも色々な方の経験が聞け参考になりました。 総合的に考えて、ドルを中心に持ちながら、クレジットカードと必要最低限の現地通貨で旅をしようと思います。 やはり色々な意味で、圧倒的にアメリカ強しなんですね。 本当にあらゆる方面からの助言で心より感謝しています。ありがとうございました。

その他の回答 (1)

  • n_list
  • ベストアンサー率66% (12/18)
回答No.1

UAEディルハムはUSDに対してペッグされています。 ペッグとは流動性の低い通貨を1USDに対し固定比率で他国の通貨と交換することです。 ペッグすることにより、ドルを基準とした自国通貨価値を持ち、世界の各通貨での交換を可能とします。 この様なペッグをしている国の場合、質問のような事態が起こります。 例えば、日本で円をUSDに交換(メインの通貨交換)後、USDを現地でUAEディルハムに交換(メインの通貨交換)した方が安価な手数料で済むのです。 日本で直接、円をUAEディルハムに交換すると日本には流通が無いエキゾチック通貨なので手数料が非常に高価になってしまい、上記手続きの方が安価に済みます。 このように、二度手数料を払ってでも流通量の多い通貨同士を交換した方が、手数料が安くて済むことは往々にしてあります。

noname#51156
質問者

お礼

分かりやすいご説明、有難うございます。 日本も以前ベッグされていましたが、世界の各通貨での交換を可能にするという事を教えて頂き、なるほどと感心してしまいました。 根拠のない色々な情報に振回されましたが ディルハムとドルはペッグされているから、 ドバイではドル主流と最低限のディルハムで買い物をし、余ったドルは日本で外貨貯金でもしようかと思っています。

関連するQ&A