ストレスを感じますと,全身の血管が収縮してしまいます。
比較的硬くて太い動脈や静脈が収縮してしまうのですから,それらよりもずっと軟らかくて細い「毛細血管」になりますと,血液が流れなくなるくらいに収縮してしまうことも珍しくありません。
そして,血管内の体積が少なくなったにもかかわらず,血液の量は変わりませんので,血圧が上昇してしまいます。
このとき感じる不快感が,ストレスを感じていると実感する感覚だそうです。
で,血圧が上昇したままの状態というのは,大変危険な状態ですから,そのまま放置していますと,血液中の水分を血管の外に逃がすようにして,血圧を下げようとします。
ただし,水分などのやりとりが得意な毛細血管には血液が流れていないことが多いですから,逃がすことが出来る水分量はたかがしれたもので,そのため,血圧はゆっくりと下がるしかありません。
おおよそ1時間くらいかけますと,なんとか,ストレスを感じる直前とほぼ同じ血圧まで下がり,血圧が下がったことでストレスが解消されます。
そのため,本来は「慢性のストレス」というものはないのです。
ただし,いろいろなストレスを比較的短い時間に繰り返し感じ,それをそのまま放置していますと,逃がされた水分が血管の中の戻りきれなくなってしまうため,血液中の水分が少なくなりすぎてしまい,心臓が血液を送り出しにくくなってしまうことから,血圧が上昇したままになり,ストレスが自然解消されなくなってしまいます。
ですから,「慢性のストレス」を感じているのであれば,血液がいわゆるドロドロ血になってしまっているので,いろいろな危険が待ち受けていることになってしまうと言わなければならないかもしれません。
とりあえず,そこまで複雑にならなければ,ストレスは自然に解消され,その仕組みは,ストレスを感じることで上昇した血圧が降下することでストレスが解消されるというものです。
となれば,同じように,血圧を下げることが出来ることなら,ストレス解消法として有効になると考えられます。
血圧を下げる方法として,1番簡単で1番効果的なものは,血管を拡張することです。(つまり,ストレス解消として1番簡単で1番効果的な方法は,血管を拡張出来る行為をすることとなりますね)
血管を拡張するには,何処でも出来るものとしては,軽い運動が挙げられます。
なお,軽い運動というのは,「鼻歌を歌いながらでも出来る程度の運動量の運動」ですので,勘違いしないようにしてくださいね。
ですから,仕事場で座ったままでも出来る程度の運動で充分効果があるということになります。
つまり,定期的に肩回しをするだけでも充分なのです。(でも,やっていない人が多いのですよねぇ・・・)
飲酒運転になっては困りますが,適量までの飲酒には,血管拡張作用がありますので,仕事が終わったあとのストレス解消にはもってこいの方法のひとつになると思います。
ただし,未成年者の飲酒や医師からアルコール摂取を止められていたり控えるように指導されている人の飲酒,体質的にアルコールに弱い人の飲酒,および,適量を超えた飲酒は,かえってストレスになってしまいますので,気をつけてください。
ちなみに,お酒の種類がいろいろとありますので,それぞれの適量は,「2500÷アルコール度数」で求めるようにしてください。
もうひとつ,仕事中でも出来るストレス解消法としては,「慣れ親しんでいるストレスをわざと感じる」と言うことです。
つまり,やり慣れている仕事に没頭すると言うことですね。
また,喫煙者の場合,喫煙によるストレスの方が弱いストレスになるのであれば,強いストレスを感じたあとに喫煙して,ストレス解消することも可能になります。
ただし,喫煙は,他に害がありますので,あまりお薦め出来るストレス解消法ではありませんが・・・。
なお,これらのストレス解消法は,ストレスにストレスを重ねてしまうように感じるかもしれませんが,実は,感じていられるストレスというのはたったひとつしかありませんので,先に感じたストレスは,必ず,あとから感じたストレスによって解消されてしまいます。
ちなみに,強いストレスを感じたときに比べ,弱いストレスを感じたときの方が血管の収縮度が弱くなりますので,強いストレスのあとに弱いストレスを感じますと,血管が拡張した形になって血圧が上昇しますので,ストレス解消法として有効になりますが,その逆はストレスが弱くなるだけで,ストレスは解消されませんから注意してくださいね。
一番確実に血管を拡張する方法は,「寝る」ことです。
血圧が下がることで寝ることが出来るのですから,寝ることが出来ると言うことはストレスが解消されていると言うことになるのです。
ですから,寝ることが一番確実なストレス解消法かもしれませんね。
ということで,もし,出来るのであれば,15~30分程度,昼寝をしてみるのもいい手かもしれませんね。
面白いなというか困ったなというか,ストレスが髪の毛に悪いことはよく知られていることなのですが,その理由についてはほとんど知られていません。
下手をしますと,間違った理由の方が多いくらいみたいですね。
ちなみに,ストレスが髪の毛に悪い理由は,ストレスを感じている間は栄養の吸収が悪くなってしまうからです。
髪の毛を作るための材料というのは,体内に吸収されている栄養ですから,栄養の吸収が悪くなってしまいますと,体内に吸収されている栄養が少なくなるのは道理ですから,就寝している最中(つまり,ストレスが解消されている最中)に作られている髪の毛でも,材料がなければちゃんと作ることが出来なくなっても不思議ではないですよね?
皮脂の分泌量が増加してしまった理由については,シャンプー剤のすすぎ不足か,ビタミンB2の摂取不足,睡眠不足,あと,可能性はかなり低くなるのですが,ビタミンEや脂質の摂取過多があげられると思います。
シャンプー剤のすすぎ不足についてですが,すすぐ量が不足していることもありますが,シャンプー剤の使用量が多すぎてすすぎ不足になってしまうこともありますので,面倒かもしれませんが,以下のことに留意するようにしてください。
1.
シャンプー剤を使用する直前に,シャワーを使い,1~2分間程度,頭皮全体をすすぎます。
なお,アゴのラインよりも長い髪の毛の場合は,その部分の髪の毛をすすぐ時間をこれに追加してください。
2.
(一番一般的な弱酸性シャンプー剤の場合)500円玉1枚程度の量(ポンプ式ボトル入りの場合,ポンプ1回押しの量)までのシャンプー剤を手に取り,必ず,5~6滴程度から最大でシャンプー剤と同量までの水分を加えてよく馴染ませ,これ以上細かい泡が立たないところまで泡立たせてから,その泡を頭皮と髪の毛に移してシャンプーします。
なお,アゴのラインよりも長い髪の毛の場合,1円玉1枚程度の量のシャンプー剤を追加しても構いません。
3.
シャンプーの最中(その他,頭を掻く際にも),絶対に,爪が頭皮に触れないようにします。
指先と指の腹の中間部分(指を軽く曲げて,パソコンのキートップに触れる部分)を使うのがベストですが,もし,その場所でも爪が頭皮に触れてしまうのでしたら,仕方がありませんので,指の腹を使ってください。
4.
シャンプー剤のすすぎは,シャワーを使い,2~3分間程度を目安に,頭皮全体をすすぎます。
なお,それだけでは髪の毛がすすげない場合は,必ず,髪の毛をすすぐ時間をこれに追加して,髪の毛もしっかりすすぐようにしてください。
ちなみに,すすぎ方ですが,シャワーヘッドを持っていない方の手で,シャワーがあたっている場所の髪の毛を掻き分けたり,シャワーのお湯を受け止めて軽く頭皮に叩きつけたり,場所によっては,シャワーヘッドを頭皮に触れさせながらすすぐようにしてみてください。
なお,理容師か美容師,または,医師に頭皮の状態を確認してもらってください。
そして,もし,頭皮に以上があるようでしたら,医師の治療を受けるようにして,完治させてください。
もし,頭皮にトラブルがあり,それを放置していますと,頭皮のトラブルを回復させようとして髪の毛にまわるはずの栄養とエネルギーまで使われてしまい,髪の毛が脱毛しやすくなる場合もありますからね,脅すわけではありませんが,薄毛やハゲに悩まないためにも,トラブルがあるようなら,医師の治療を受けて完治させるようにしてください。