車高調の中のショックアブソーバーは、オイルを小さな穴(オリフィスと言います)に通すことにより、車体が上下する速度を押さえるための物です。
減衰力調整式車高調の場合、この穴の大きさを変えることにより、速さを調整する物です。
そのオイルが漏れていればまともな働きはしてくれません。
つまり、「抜けている」状態ということです。
ショックアブソーバーの無い状態は、バネだけで支えていますから、ビョーンビョーンと、いつまでたっても収まらない、しかも、四輪がそれぞれのタイミングで動くことになります。
このビョーンをスッと納めるのがショックアブソーバーの仕事です。
支える仕事はしていません。 ショックの棒を押さえれば沈みますし、引っ張れば伸びます。手でも出来ますよ。
オイルがオリフィスを通るときに、熱が発生します。
ある程度はオイル自身が吸収し、筒が放熱してくれます。
が、ラリーをやったり、峠を攻めるような走りをした場合、熱が加わりすぎます。
オイルは熱で劣化するので、粘度が下がります。
粘度に頼って調整していたのに、粘度の変化により調整できなくなっている状態がへたっている。です。
オイルが漏れている物は使用不能ですから、オーバーホールに出すか廃棄することになります。
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ありがとう。参考になりました。