米メディア、イスラム教に関する風刺画の扱い割れる
イスラム教に関する風刺画をめぐっては、報道の自由を重んじるアメリカメディアでも扱いが割れています。
ワシントンポスト紙がシャルリエブドの最新号の表紙を「宗教冒涜には当たらない」として掲載に踏み切った一方、ニューヨークタイムズや主要ネットワークの多くは掲載や放映自粛を続けています。
アメリカの有力紙・ワシントンポストは、13日の紙面で、イスラム教の預言者ムハンマドを描いたシャルリエブドの最新号を文化面の一面に掲載しました。これについて編集主幹のマーティン・バロン氏は、ワシントンポストは特定の宗教を冒涜する画像は掲載しないとした上で、今回の風刺画はこれにあたらないと判断したと説明しています。
また、ウォールストリートジャーナルは「シャルリエブドは挑発的な路線を維持した」という見出しをつけ、報道面の中面に同じ表紙を掲載。これに対し、ニューヨークタイムズやCNN、AP通信などは、今回の表紙を含め預言者ムハンマドの風刺画を掲載・放送・配信しない判断をしています。
判断の根拠はまちまちですが、イスラム教の根幹を冒涜する意図をもって描かれた画像を排除するという方針を示したり、ジャーナリストをテロ攻撃から守るためといった理由が挙げられています。
このようにメディアによって判断が割れている中、国務省の副報道官は次のように述べました。
「出版する側には様々な判断があると思うが、我々は彼らの出版の自由を完全に支持する。特にイスラム教徒がこうした風刺画に対して強い個人的な感情を持つ事は理解できるが、暴力や憎悪は正当化できないし、表現の自由を阻害することもあってはならない」(米国務省・ハーフ副報道官)
2006年にデンマークの新聞がムハンマドの風刺画を掲載した際には、当時の国務省の報道官は、「特定の宗教を冒涜する可能性がある作品の出版は慎重に判断されるべき」との立場を示していました。
アメリカでは表現や報道の自由は民主主義を支える根幹であるとの認識が広く共有されていますが、今回はシャルリエブドの最新号の表紙以外のムハンマドの風刺画を掲載する動きはありません。
あるアメリカメディアの担当者は、アメリカではイスラム国やアルカイダなどイスラム過激派との終わりの見えない戦いが続いているだけに、「イスラム教を冒涜しているか」、すなわち「イスラム教徒を刺激し、イスラム社会全体を敵に回す危険性があるか」という点がメディアの判断の分岐点になっていると説明しています
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この件 どう思いますか?
表現の自由。
冒涜する行為であっても許されるなら、そりゃ報復されて当然だろうと思うのです。
私は分別なき自由は大嫌いです。
風刺で挑発行為を繰り返せば、当然の報いであると考えるイスラム教徒も多いのではないでしょうか。
言葉の暴力が軽んじられている気がします。