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競争の必要性について
なぜ、今日の市場経済において競争が必要なのでしょうか?? 競争による社会のメリット・デメリットなどを具体的にお教えいただきたいです。
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- ajyu7
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まず「市場経済」は「競争がある経済」のことです。 対応する用語は「計画経済」ですね。 資本主義と社会主義と言い換えればわかり易いと思います。 簡単に説明しますので、経済学的には誤用があるかもしれませんがご容赦願います。 市場経済とは、モノやサービスをやりとりする「市場」があり、そのなかから消費者が好きなものを選び、対価を支払う経済です。お金を払って買う人間が選ぶという、当然の仕組みですね。 計画経済とは、国等がたてた計画に基づいてモノやサービスを生産し、国民に配給していく経済です。国民は貰いたいものはあまり選べないのが一般的です。 この2つの経済の大きな違いは、「自分で選べるか否か」ですね。 誰しもが「自分の好きなものが欲しい」と思います。しかし、計画経済では、好き嫌いに関わらず配給されるわけです。 計画経済では、配る分を作るわけですから、無駄はあまりありません。が、決まったものを決められたように作るだけです。 市場経済では、「市場」に商品を並べてお客さんに選んでもらうわけです。選んでもらえなければ商品が売れませんから、その会社は潰れてしまいます。だから選んでもらえるように、安くしたり、付加価値をつけるわけです。これを「市場経済における競争」と呼ぶわけです。需要と供給等によって、いいものは高くても売れるし、悪ければ安くても売れないので、会社は潰れないよう必死に工夫しますから、いろいろなサービスが出てきます。 これにより、お客さんである我々はいろんなものを自分の好みに合わせて選べるわけです。これは「市場経済のメリット」といえます。もちろん、お客さんである我々の収入も市場経済における競争の結果に左右されるので頑張らないといけませんから、大変ですね。会社が潰れることもあります。これは「市場経済のデメリット」でしょう。 しかし、競争のあまりない社会とは何か、計画経済のほうがいいかどうかは、旧ソ連などをみれば明らかです。決まったことだけする社会、酷い言い方をすれば、いわゆる「お役所仕事」ですよね。これが言いか悪いかはご判断に任せますが、中国でさえ市場原理を取り入れて経済活性化を図っています。 いま、競争がいいかどうか良く議論されていますが、個人的には競争はいいに決まっていると思います。ただ、行き過ぎると良くないという程度の問題でしょう。 自分の給料で言うと、同期入社のライバルより2倍も働いているのに年収の差が10万円しかなければ、少しやる気をなくします。でも、2倍やったからといって年収も2倍となると、もし運悪くできなくなったときに給料が激減するのが怖いナァと不安になります。 言い換えると、そのやる気の出る出ないがメリット、不安のあるなしがデメリットでしょうね。