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いまいち理解できません…
はじめまして 昨日、初めて村上春樹さんの本を読破しました 周りの評価が高く、かなり期待していたからかもしれませんが、読み終わってガッカリしました 「国境の南、太陽の西」という本を読んだのですが、最後まで疑問点を明らかにせずあやふやに終わらせるというのが我慢できないです 村上春樹さんの小説はあやふやな表現で終わらせるものが多いのでしょうか? また、村上春樹さんの小説が好きな方はどういうところが好きなのでしょうか? 私も村上さんの文字の書き方や、小説上での関係性なのはとても面白いと思いました。 村上さんの小説がお好きな方の気分を害されたのでしたらすみません。 批判している訳ではありません。
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- jojo-jojo-jojo
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村上春樹自身が『海辺のカフカ』のロング・インタヴューで次のように語っています。 >そのある種の謎というか、分からない部分は狭まっていくと思う[...]。ただ、あるところまでしか狭まらないというふうには思います。それは僕自身が、書いていて、そうだから。(中略)ここから以上は解析できないという。それは自分自身の中の感触なんですね。だからそれを説明するのは難しいんだけど、ここまでは行けるけど、ここから先はいまのところはできないというものがあるんです。(『文學界』文芸春秋社、2003年4月号より) つまり、「謎」が残るように意図的に作者が書いているのです。そしてその謎は作者自身にもわかりません。そして分からないからまた小説を書く、ということでした。 これをどのようにとらえるかで大きく読み方が変わってきます。いちど『ねじまき鳥クロニクル』を友人に勧めたら「何が言いたいのかまったく分からない」と逆切れされましたが、その友人も謎がすっきりと解けないと気がすまない、本の大好きな読書家であったようです。 その謎は読者にゆだねられています。そして『国境の南、太陽の西』から特にその傾向が強くなっていきます。 どういうところが好きか? 「暗闇の奥に引き込む引力」や、「現実と非現実のあいだを揺れ動く世界」、その「壁を抜ける快感」、「物語自体の面白さ」、などです。また心の内奥世界を独自の方法で描き出す「描写力」でしょうか。
- magmi-shi
- ベストアンサー率40% (37/91)
村上春樹が好きな人間として一言。 確かに,謎を謎のまま残して終わる作品が多いと思います。 伏線を張り巡らせて,徐々に一つの線に収束させるとか, 最初に疑問を投げかけて,最後に明確な答えを用意するとか, そういった作家さんではないと思います。 僕自身が好きな点を挙げると, ・文体 ・どこかしら欠陥を抱える登場人物 ・音楽と食べ物とお酒(特にウイスキー)が頻繁に現れる ・全体的に暗い って所ですね。 あやふやな点はこの人の持ち味と捉えて,気にせず楽しんでます。 ちなみに,あやふやな点が見事な程ない伊坂幸太郎の作品も好きなんですけどね。
>村上春樹さんの小説はあやふやな表現で終わらせるものが多いのでしょうか? けっこうあると思います。 だから村上春樹作品を好きになれない人はいると思います。 私の周りでも読めない人、いますもの。 『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』 『羊をめぐる冒険』 あたりはストーリーも結末もはっきりしていますので、読みやすいと思いますよ。 逆に、あやふやでよく分からないものには『スプートニクの恋人』などがあります。 私は好きですが、よく分からないといえば分からない。 人気があったり評価が高いからといって自分が楽しめるかというとそうとは限らないので、好きになれないならなれないでいいんじゃないでしょうか。 春樹さん自身、傑作でも自分にとっては読み物として面白くないものがある(でも僕が読めないからといって文学的価値が減じられるわけではない)とか書いてました、旅行記に。 でも何年かして読み返すと結構いいかもしれないと思うこともあるし、同じ作者でもいろいろなものを書いてますので、1冊では分からない、という場合もあります。 あれは好きだけどこれは読めない、とか。 >また、村上春樹さんの小説が好きな方はどういうところが好きなのでしょうか? 登場人物への共感、作中の雰囲気、文体、キャラクターの魅力(私にとっては笠原メイとか羊男とかユキとか)などなど。
お礼
返答ありがとうございます ぜひ、 「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」 「羊をめぐる冒険」 読んでみようとおもいます!! あやふやな表現が苦手というか、出てきた疑問はすべて解決の表現がないと いまいち、読破した感じがないんだと思います。 私も作中の雰囲気、文体はすごく好きな感じでした! もう何年かしたあと、ぜひ読んでみたいと思います