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歯の痛みを充填する根の治療についての疑問
- 2年前の根の治療後に歯の痛みが再発し、再治療を行っていますが、まだ痛みが残っています。
- 治療を担当している先生は根の専門家であり、治療方針がよく分からないため不安です。
- 痛みが残る場合、充填治療の予後について知りたいです。
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根の先端でなく、中間に病巣が出来る場合には二つの経路が考えられます。 一つは根の先から細菌が入り、中間で増殖した場合。(根尖性とします) もう一つは歯と歯肉の隙間から細菌が入り、中間で増殖した場合です。(下降性とします) 担当医は値の治療が既にされている事から、当然そこから再発した根尖性だと判断したのでしょう。 しかし、下降性の場合には根尖に細菌は存在しません。進行が進めば、いずれ細菌は下降して根尖に到達しますが、初期~中期段階では無菌状態もありえます。 また、根管治療では根尖部付近の細菌が減少すれば次の治療段階に進みます。それは僅かな量であれば身体の回復力で押さえ込むかなくす事が出来るからです。が、根尖付近の歯根膜内にある細菌は、通常でも1~2年は存在し続けると主張する人もいます。 通常の根管治療では根尖の細菌培養試験(当然やってると思いますが)で陰性を確認すれば、根充して次の修復作業に移ってしまいます。しかし、根の外側周囲の細菌感染の状況は、具体的に観察する事は不可能です。 当然、このことは患者さんに説明する義務がありますが、授業でも歯根膜全体の感染状況についてはほとんど伝えられていません。しかし、臨床医ならばそこまで留意しながら治療する必要があると思います。 歯根の途中に出来た病巣は非常に治りにくい、時には抜歯にも繋がる病気です。治療手段がないわけではありませんが、これも非常に難しく抜歯に移行する危険性も高い方法です。基本的に根管治療は根尖付近の細菌と根管に対する治療法であって、中間に独立的に出来た病巣に対してはさほど有効であるとは限りません。 後は投薬による治療法ですが、多くの歯医者は投薬をしませんし、保険でも長期の投薬は認めない姿勢があります。(保険者によっては投薬そのものを認めない場合もあります) 投薬による方法を取るなら、根尖の状態は良いので、被せるか詰めるかの修復を行うのは順当でしょう。 もし、担当医が投薬をしないなら、体力(自然回復力)で治療するしかありません。予後は良好なら時間はかかりますが、次第に病巣は安定し、咬合痛も緩和していきます。ただ、炎症は病状より後から修復していくので、咬合痛は暫く続きます。 それまでの間、無意識にぎゅっと噛む癖が付いてしまいやすいので、無理に噛まないように気をつけてください。担当医に噛み合わせを軽くして貰うのも一法です。また、暫くは硬い物を噛まない様にして下さい。 予後が悪い場合は、そのまま細菌が下降し、根尖に至ります。この場合は再治療が必要になります。しかしこれはむしろチャンスとなる場合もあります。すなわち根尖と中間の病巣が繋がる事によって、両方を治療できる可能性が高くなるのです。 ただ、最悪の場合は歯の周辺の骨が溶けてしまい、抜歯になる危険性も無い訳ではありません。そうならない為にも無意識にでもぎゅっと咬む癖はつけないようにしなければなりません。ぎゅっと咬む事によって細菌を歯根膜周囲に広げてしまうからです。 大学に残っているから熟知しているとは限りません。専門家でも見解も治療法も違います。だからこそ研究者が多く存在し、様々な意見があるから学会が存在するのです。なぜなら細菌は学者や歯医者のために存在している訳ではないのですから。 (長文失礼)
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- zapkuma
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1番の方が詳しく説明しているのでそれについてほぼ同意ですが 一つ追記するなら歯根の途中にできた膿の袋が根分岐部病変なら根充をした上で歯肉剥離掻は術のような歯周外科に移行する可能性が高いでしょう 下顎の大臼歯ならさらに歯根分離して掻は歯根ごとに被せを作って連結といった治療が考えられます
お礼
回答ありがとうございます。なんだか大変な事になりそうで、うろたえています。 今はインプラントがあるからと先生に言われ、できるだけ自分の歯を残したいと言ったのですが、大変そうですね。
お礼
専門的なアドバイスありがとうございました。無意識にぎゅと噛む癖はやってました。今、冷や汗をかいています。 投薬の事も一度聞いてみます。 本当にありがとうございました。