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歯科医の衛生対策について
昔はうがいのコップさえ替えなかった歯科医もいた中、最近は感染対策もかなり進んだと思います。「口に入る器具は全て滅菌しています」などと書いていますがまだ不安はあります。使用後のドリルなどを外すときに根元に触っており、そこにまた滅菌済の器具を取り付けますが、根元は前の患者の唾液などがついているはずです。そこを清掃しなくて大丈夫なのでしょうか?また椅子の上下のスイッチ、ライトなどを動かすときに触れたところは滅菌しているのでしょうか? そうでないと結局手洗いなどをしていたとしても汚染されるのではないでしょうか? 現役の歯科従事者の方のご意見をお聞かせ下さい。
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- michael-m
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(長文失礼) 米国では一日数人の診察で一定レベルの生活(私生活と研究)ができる環境にありますが、日本の保険制度では30人以上を診察してもスタッフの給与が払えるかどうかの程度しか収入がありません。以前、歯科器具の汚染問題が報道された時、英国でもほぼ日本と同程度だと伝え聞いています。 タービン(歯を削る器具)を毎回滅菌している歯医者も居ますが、通常では数年使えるタービンも、毎回高圧蒸気で滅菌すると半年程度しか持ちません。しかもいつ壊れるか判らない危険性が急速に増していきます。高速で回転するタービンが壊れた時、それほどの威力があるか、実際に口の中で破裂した事故も起きています。 使い捨て器具やカバーなどは、実際は気休めでしかなく、しかも器具などに巻く保護用ビニールなどは操作上の危険があり、日本では普及していません。 指と器具の間には手袋があり、更にカバーを置けば、いつどのようにカバーがずれるか判らないからです。これについてはゴム手袋による手用器具の事故が毎年起きているのですから、更に介在するものが増えれば危険性が増す事は容易に想像できます。 それに使用済みカバーを保管する汚物缶はどうでしょう。汚物缶の消毒は?その消毒液は?またゴミはゴミ。いずれ焼却するので、大気汚染や土壌汚染の心配もあります。まして既に報道されているように、医療廃棄物の不法投棄も後を絶ちません。考えればキリがありません。 歯科では厚労省や歯科医師会などから衛生マニュアルが出ていますし、講習会も不定期ですが行われています。 感染を防ぐには消毒と滅菌がありますが、いずれも感染を防ぐに必要な効力を持っています。そして、マニュアルに沿って実行すればほとんど心配は無いでしょう。当然、滅菌が不可能なスイッチ類は消毒した上に、触れた指で直接患者の口腔内に触れないなどの操作方法上の決まりもあります。 ただし、その歯医者がこれらマニュアルや指導を守っているかどうかは本人やスタッフしか判りません。 スタッフが媒介となり得るような経路を遮断するのには最低限で数分あれば十分でしょう。しかし滅菌になれば、最低でも30分近く必要となります。 空気感染を危惧するなら、完全予約制で待合室に複数の患者がいないところを探しましょう。そして市販の清浄機ではなく、病院用の清浄機を備えている医院を探してください。確か、どこかにあると聞いた事があります。 前の診察から自分の診察まで、複数の椅子がある医院は別ですが、一台だけなら全て清拭するまでに数分が必要となります。 器具からの感染が心配なら、患者さんが医院に依頼して器具を購入すると言う方法もあります。これもどこかの医院で実施しているらしいです。 冒頭に書いたように、現在の日本の保険制度では、患者さんが少なければ消毒する時間はあっても採算が合わない、患者が多ければ採算は取れても時間がとれず、完全な予防は不可能です。出来るだけ実施しようと考えればスタッフを置かず、十分な時間を空けて予約を入れるしかないでしょう。またこれも当然ですが、非保険医、或いは自費率がかなり高い医院という事になります。
- toff-toff
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回答ではないのですが、私も同じことを疑問に感じています。 アメリカに長く住んでいましたが、アメリカでは歯を削るドリルの先の部分はもちろんのこと、医師が手でもつハンドルの部分やライトのハンドルの部分、その他治療中に医師が触る可能性のあるところは、サランラップ又はアルミフォイルを使って、患者が変わるたびに替えていました。 日本でもそこまでしているところはあるのでしょうか。 他の方からの回答を楽しみに待っています。
お礼
詳しい解説ありがとうございました。器具自体は万全だと思いますが、操作スイッチなどはやはりそのままであると思います。空気などを吸い取る専門的な機械もありましたが・・・。 やはり保険制度に問題があるようですね。