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産業公害と有害化学物質汚染問題について
1960年代の日本の産業公害と現在の有害化学物質汚染問題との違いは何ですか。
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こんばんは 1960年代の代表的な公害問題は何と言っても水俣病ですね。 当時水俣病は水俣地区で発生している謎の風土病とされていました。 さて、60年代の前半はまだ国内の工業生産も少なく、後半になっていろいろな問題が発生しました。この時代は重化学産業の黎明期で、各地にコンビナートができ、特に石油コンビナートがどんどん出来ました。当時の燃料は工業的には石炭が主流で、工場の煙突からは真っ黒な煙が排出されていました。製鉄工場周辺では赤っ茶けた降下ばいじんで洗濯物も干せないくらいでした。このように、この時代の公害は発生源が工場で、その原因は排ガス処理装置や排水処理施設が設置されていないことが第一の原因でした。このような公害が社会問題となり昭和43年から各種公害関係の法規制が始まりました。 現在の有害化学物質汚染の原因は、悲しいことですが科学技術の進歩が背景にあると思います。次々と新しい技術が誕生し、安全性や系外に出たときにどのような影響があるのか、アセスメントを行わないまま、使われてしまった事が原因でしょう。10年前には全く規制が無かった物質が、有害物質に指定され(テトラクロロエチレンやトリクロロエチレンなど)土壌汚染が大きな社会問題になっています。 衛生的なゴミ処理を急いだ結果がダイオキシン類の発生源になるなど、科学技術の裏をかかれた格好になってしまいました。
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- hideyuka
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60年代の公害の主な原因は、重金属(水俣病やイタイイタイ病)やばいじん(ぜんそく)等だったと思います。この原因についてはすでに明かにされており、工場からの排出については現在ではほとんど問題になっていません。 現在の汚染問題でクローズアップされているのは、内分泌撹乱化学物質(環境ホルモン)です。これらの物質は、非常に低濃度で(25mプールに目薬1滴を落とした程度の濃度と例えられることがあります)、動物のホルモンに似た作用を発現するということです。動物には男性ホルモンや女性ホルモンがあって、これが性別を形成しているのですが、メスに男性ホルモン様物質が作用するとペニスができたり、逆もしかりということです(ニューハーフの人が、女性ホルモンを投与して胸を膨らましたりするのと近いでしょうか)。この様なことにより、人間の生殖機能が損なわれたり、子孫に大きな影響を引き継いでしまう危険性が懸念されています。 多くの化合物が、そのような悪影響を持っていると言われていますが、現段階では、ほとんどは「その疑いがある」に止まっているのが実情です。 yumityan
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こんにちは。先日回答をいただいたmisakiyoです。汚染問題についての質問をさせていただいたのですが、特に現在の汚染問題について詳しく説明していただいて新たに学ばせて頂きました。有り難うございます。
お礼
こんばんわ。昨日回答をいたmisakiyoです。丁寧で詳しい説明をいただいたので、とてもわかりやすかったです。勉強になりました。有難うございます!