- ベストアンサー
テノールの種類
テノールの声の種類と特徴、歌われる曲(オペラも含む)の種類を教えてください。リリコ、リリコ・レッジェーロ、レッジェーロ、リリコ・スピント、など、よく分かりません。ドラマティコは分かります。 リリコはモーツァルト系?でしょうか? 定義はあるんでしょうか?
- みんなの回答 (1)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
こんにちは。 声楽はあまり詳しくないのですが,知っている範囲でお答えします。 それぞれの代表的な役柄と合わせて,声質の軽い順に挙げると, レッジェーロ:アルマヴィーヴァ伯爵(セヴィリアの理髪師) リリコ・レッジェーロ:マントヴァ公爵(リゴレット) リリコ:タミーノ(魔笛),アルフレード(椿姫) リリコ・スピント:ラダメス(アイーダ),カラフ王子(トゥーランドット) ドラマティコ:オテロ(オテロ) といった感じでしょうか。ワーグナーは「ヘルデン・テノール」とも呼びますね。ヘルデン,とは,ドイツ語で「英雄的な」という意味で,例えば,ジークフリート(ニーベルンクの指輪),トリスタン(トリスタンとイゾルデ)などです。 ただし,「この役は○○」という明確な定義がある訳ではなく,中間的な役もあるでしょうし,上に挙げたのとは違う分類をする人もいらっしゃるかもしれません。 歌手について言えば,もちろんそれぞれに固有の声質がありますが,実際には,レッジェーロ役しか歌えない人とか,ドラマティコ役しかやらない人,というのはあまりないと思います。 例えば,パヴァロッティ氏は,本来持っている声質はリリコ・レッジェーロとレッジェーロの中間くらいと言われていますが,実際には,レッジェーロ~リリコ・スピントあたりの役までこなします。 彼はレッジェーロ・リリコの役であるマントヴァ公爵(リゴレット)が歌う「女心の歌」を得意中の得意にしていますが,一方で,リリコ・スピントとしてもっともポピュラーな役のひとつ,トゥーランドットのアリア,「誰も寝てはならぬ」も得意にしていますね。この曲はトリノ五輪でいろいろと話題になりましたので,ご存知の方も多いと思います。