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心電図のT波について
- 心室の心電図について、QRS波は両脚からプルキンエ線維までの電気的刺激を表し、T波で心室の再分極が起こるとされる。
- T波の再分極は、カリウムイオンの流出と戻りによって細胞内の静止電位に戻る過程を指す。
- QR波は脚とプルキンエ線維の脱分極、RS波はそれの再分極を表し、ST間は平坦な状態となり、T波は心室の弛緩開始を示す。
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細胞レベルでみれば再分極のT波は陰性のものなのです。 心臓の内側の細胞は興奮の持続が長いので先に興奮して後に覚めます。 逆に外側の細胞は持続が短く先に覚めます。 つまり興奮は心臓の内側から外に進行しますので(+)の波が心室の向いている方向を中心に測定されます。 再分極は脱分極とは逆に(-)の波が内側に向かいますので心室の向いた体表面からは(-)の(-)で(+)に見えてしまうのです。 大雑把な説明としては心室の内側方向のaVRでは陰性に見えますね。 と説明しましたが細部は説明が難しいこともあります。
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- ebisu2002
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心室筋細胞の興奮(脱分極)も含めてQRSとなります QRSからT波まで電気的興奮が持続しています 細胞が電気的興奮をしてもすぐには機械的な収縮は進まず、ゆっくりとT波までの時間をかけて収縮していきます T波は再分極波で電気的興奮がさめる波です そしてT波の後に機械的に拡張していきます 電気的興奮と機械的収縮の進行が違うことを理解なさってください
- 参考URL:
- http://www.cardiac.jp/
補足
お礼が遅くなり、申し訳ありません。 また、2度にわたり回答を頂き、本当にありがとうございます。 教えていただいたHPを参考に自分でもう一度考えて見ましたが、やはりT波の再分極という意味が分かりません。 >T波は再分極波で電気的興奮がさめる波です ご説明のとおり、再分極という言葉を使うということは興奮がさめる波ということは理解できます。 しかし、心電図上で、T波が上側(第I誘導)にでるという現象をとらえると、再分極ではなく、左手電極に向かって電気的な興奮があらわれていると考えてしまうんですが、 頭の中がパニック状態です。どの資料をみてもT波については、心室の再分極であるという以外詳しい説明がありません。 再三の質問で申し訳ありませんが、よろしくお願いします。
- ebisu2002
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心筋細胞レベルの電位変化の過程(微分したようなこと)やその伝播の結果が体表面心電図です 脱分極が進行する方向にR波が出ます。それを逆方向から見ればS波になりますからSも脱分極波です。(V1のSはV6のR成分) 細胞の興奮持続時間はそれぞれの細胞ごとに生じ、毎回外部からの刺激によりませんので心筋細胞の場所ごとに違います。そのため再分極のT波は幅広いものです。 収縮開始は心室全体が同時に行いませんと全体の収縮となりませんので同期するよう外部刺激によっています。
補足
早速の回答ありがとうございます。 申し訳ありませんが、次の点について教えていただけると幸いです。 1 脚からプルキンエ線維に信号が伝わる間の電位変化がQRS波ということでよろしいのでしょうか。 2 プルキンエ線維から伝わった刺激から各心筋細胞が興奮・収縮をしていく過程がST間で、心室の心筋の興奮電位が合成されて高くなった部分がT波として現われているという解釈でよろしいのでしょうか?
お礼
再三の質問に答えていただき、ありがとうございます。 >再分極は脱分極とは逆に(-)の波が内側に向かいますので心室の向いた体表面からは(-)の(-)で(+)に見えてしまうのです なるほど、やっと胸のつっかえが取れた感じがします。 本当にありがとうございました。