ここ数年のセリエAにおいて、ユベントスのファウル数は最多の部類に入るが、イエローカードの数は最少という話を聞いたことがあります。
これはフェアプレー精神に則って危険なファウルをしていないからではなく、ビッグクラブのなかでも特に影響力の強い(政治力の高い?)ユベントスに対して、審判が不利な判定を出すことをためらってしまうようです。べつに買収されているわけではなく、カードを出すかどうか微妙なケースのときに、他のチームに対してよりもユーベに対してはカードを出しづらいということでしょう。
しかしチャンピオンズリーグなどではイタリアの審判がユベントスのゲームを裁くことはありませんから、まったくお構いなしにカードを出します。
これによる直接的な影響はもちろん累積警告による出場停止が増えることですが、それ以上に選手側の心理的な圧迫感のほうが大きいと思います。ふだんのリーグ戦のつもりで削ったらイエローが出た、などということが続くと、選手の側でやっていいファウルといけないファウルとの線引きが曖昧になり、プレーに迷いが生じます。その積み重ねが失点に繋がり、CLでの早期敗退を招いているのではないでしょうか。
CLで普通の判定をされることが問題なのではなく、セリエAでの優遇とのギャップが負担になるのでしょう。リーグ戦で普通の判定をされていれば、CLでも同じ心理基準でスライディングに飛び込めるはずです。結果おなじカードをもらうのでも、混乱の度合いが違います。リーグでの快進撃とCLでのもろさが表裏一体という意味では、皮肉ですね。
もちろんこれがすべての原因とは言えませんが、一因にはなっていると思います。
お礼
そうですね。 03年の決勝は今でも悔やまれます・・・。 来シーズンこそは、CL優勝してほしいです。 また応援していきますよ!