- ベストアンサー
コンデンサ
オーディオを物色しているときに、電気屋さんの店員さんがフルサイズのアンプの方がミニコンより音が良い理由として「コンデンサが大きいから」というのをあげていました。 コンデンサって、大きい方が音がいいものなのですか? とすると、ポータブルオーディオなどでも、本体が薄かったり小さかったりして小さなコンデンサしか積めない場合、やっぱり音はそれなりということになるのでしょうか。 もともとポータブル機だったら音質はあきらめろということもあるかもしれませんが、一応、ガタイが小さいゆえにコンデンサも小さくなり、結果音が悪いということがあるのかどうか知りたく思いました。 よろしくお願いします。
- みんなの回答 (4)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
こんにちは。おもしろいセールストークでしたね。 私は会話の状況を正しく理解できていないのですが、質問者さんが、(大型のものを買う気があるなしにかかわらず)「大型のオーディオ機器と小型の機器とで音質に差があるのだろうか」「あるとすれば、何が原因で、どの程度違うのだろうか」という疑問を持たれたとしたならば、単純ながら大変に良い疑問だと思います。一方、店員さんの回答も相当乱暴ですが、この疑問の回答は「差がない」というのも「ある」というのも難しく、「差のある理由」を簡単に説明するのも難しいので、「売手」としての立場ともあいまって、少なからず乱暴な回答になるのは許してあげる必要があるでしょう。 次のようなお話は参考になるでしょうか。 ○ 設計者からすれば、いつでも大型のほうが楽なのは当然。いざとなれば小さな回路を大きな箱に入れれば済みますから(笑)。音のような波型の信号は、絶縁体を超えて近くの配線に漏れこみ、「雑音」になってしまう可能性がありますので、「漏れの危険性がある部分では距離を離すことができる」という自由度を与えてもらうことはとても重要です。この点では必ず差があります。 ○ また、最近、各種の部品は急速に小型化が進んでいますが、この中で最も小型化の難しいのがコンデンサであることは今でも事実です。このため、ヘッドホンステレオなどでは、コンデンサそのものの数を減らし、また、容量値を減らそうと並々ならぬ努力がなされていますが、コンデンサの多くが雑音と音質の調整の関連の役割を担っていますので、単純化した差の説明に「コンデンサ」を挙げるのもまあ誤りではないでしょう。(それ以外のICなどは意外と同じ部品を使っていたりする。) ○ さらに、店員さんの年齢しだいによっては、一時の「電源平滑コンデンサ」神話が尾を引いている可能性があります。コンセントの交流から交流の形跡の残る直流(脈流)に変換したあと、これを「平滑する」のは大変だった時代があり、どうしても「ブーン」という雑音が小さく残ってしまいました。このため、「平滑コンデンサ」の大きさがステイタスシンボルだった時代があり、音響メーカは機器内の1/10くらいを占める大きなコンデンサを見せつける写真を競ってカタログに載せていたこともあります。現代では「スイッチングレギュレータ電源」により小さなコンデンサでも十分になりましたが、私もまだその時代の苦労の記憶が残っています。 ○ 一方、これらの差を利用者が認識し、満足できるかどうかは全く別な話です。次のようなポイントがあります。 ・ 現代の装置のほとんどは、少なくともカタログ上のデータでは、学術的に「差を人間が認識できる」領域を十分超えています。雑音、周波数特性、歪のいずれも十分になって、いわゆる「違いがわからんので、変なセールストークがむしろ害」。 ・ また、音質は結局はスピーカと部屋の特性に影響を受けます。そのため、回路がいかに「原音に忠実」を謳っても部屋はコンサートホールとは異なります。このため、最近では、「演音」(各種の特殊調整で、「心地良い音」「迫力のある音」に色付けする)が流行になっており、こうなれば「性能の差」より「演出の趣向が所有者とその部屋に合っているかどうか」。 ○ さらに、音響機器が「嗜好品」であることを考えれば、「みせかけのセールストークに乗ってしまう」のも間違いではないかも。化粧品をその成分理解で買う人は少なく、パッケージやポスター、CM女優がドラマで使っていた・・という宣伝演出まで一体となった「夢の購入」であるように、見かけの重厚感が気に入ってセパレートシステムを買うにしても、どうせ買うのなら、「俺の機械はコンデンサが違うんだ」と思い込んだほうが気持ちがいいですからね。 大きなほうが楽な(良い音質にしやすい)理由自体がたくさんあるので、本来はもっと複雑なのですが、さてさて、これdもご参考になりますでしょうか。お役に立てれば幸いです。
その他の回答 (3)
- marimo_cx
- ベストアンサー率25% (873/3452)
コンデンサの大小というのは2つの意味があります。 1.静電容量が大きい 2.物理的サイズが大きい この2つに言及せずに単純に“大きい事は良い事だ”と言うやからはあふぉです。 静電容量の大きさが音に影響するのは電源コンデンサ“のみ”です。その他のコンデンサは設計上必然性のある意味ある容量を使っているので大きくても小さくても駄目です。 物理的サイズの大小に関しては、絶縁体の誘電率の大きさに依存し、誘電率が大きいと小型になり、小さいと逆です。絶縁体以外の材料と作りが全く同じだった場合、オーディオ的に高性能なのは誘電率の低いコンデンサであり、誘電率の低いコンデンサ≒大型コンデンサという事になります。 コンデンサの大小に関しては以上の通りなのですが、店員の言っている事は限りなく間違いに近いですw ミニコンポよりもフルサイズの方が音が良いのは“値段が高いから”ですよ。(≒オーディオ的に良い部品を使っている) 自作すればわかりますが、ミニコンポと同程度の出力のアンプなら、さほど頑張らなくても大きなサイズのコンデンサを使ったままでもミニコンポサイズでピュアオーディオの回路のパワーアンプ位余裕は無いですが作れます。 ピュアオーディオのパワーアンプは音への悪影響を嫌って極力無くて良い部品は使いませんので、フルサイズのアンプの中身はガラガラです。エアフローや部品配置や距離なども音に影響があるので無理にミニコンポサイズでは作りませんけど、出来ない話じゃありません。 コンポと違ってポケットサイズのポータブル機器は今度は単純な値段の差ではありません。 絵画と写真ほどそもそも比較の対象にならない別モノです。 電気回路的にオーディオとして比較をする事は可能ですが、そんなものは不毛です。<超小型コンデンサは低圧耐圧大誘電率絶縁体を使っているので以下略>なんて説明も出来ますけれど、そもそも同じ土俵に乗せちゃいけないんです。 だって、背中に発電機や大容量バッテリーと共にフルサイズオーディオを背負って音楽聞きながら歩いている人なんかいないでしょ? 原付スクーターより20tトラックの方が高性能だなんて言えるでしょうか?そもそも比較するのが間違ってますよね? MDから始まり最近流行りのMP3プレイヤーなど、そもそも不可逆圧縮したデータを再生する装置はピュアオーディオの視点から言えば、もう再生しようとしているソース自体がオーディオなんて言えないものです。それぞれの機器を使って使用者が満足できるかどうかがそもそもの最大の目的ですので、オーディオ的観点からの音質を語るのはそれこそB級の騙りですw ポータブル機器に関しては「音質」ではなく「音色」と言った方が誤解が少なくて良いんじゃないかなぁと個人的には思います。ポータブルは自分の好きな再生結果が得られる事こそが重要で、機械がどう再生したかなんてどうでも良い事です。
お礼
ご回答ありがとうございます。 1に関しては音質に影響するが、2に関しては影響しない、といったようなところでしょうか。 >フルサイズのアンプの中身はガラガラです そうなんですか・・・。 少なくともフルサイズの音がいいのはコンデンサが物理的にでかいことは全く無関係と考えてよろしいでしょうか。 >ポータブル機 あ、言葉が足りずすみません。 「普通のデッキに比べてポータブル機が音が悪いのはコンデンサの小ささのせいなのか」という意味の問いではなくて、「コンデンサの大きいポータブル機と小さいポータブル機では音質に差が出るのか」という問いでした。 もちろん、「その他の条件が全く一緒だった場合に」です。 さすがに、あんな小さなものではコンデンサの大小は影響出なさそうかなとも思いますが、もしや、と思って。
- Yorkminster
- ベストアンサー率65% (1926/2935)
コンデンサー(キャパシター)の大きさを変えれば、「音が変わる」ことは確かです。ただし、「良くなる」かどうかは分かりません。サイズに限らず、キャパシターの容量についても、大きければ(蓄電量が多ければ)良いとは必ずしも断定できません。 ただし、キャパシターを含めた電力供給系の安定性、追随性が高く、音声信号を増幅する上で必要十分な供給能力を有していることは重要です。アンプの仕事の本質は、電源からとった電気を音声信号の形に成型して送り出すことだからです。 なお、小型には小型の利点というのが主張されていて、回路を短縮化したり単純化したりする結果、ノイズに強く、動作が高速で、より音質に貢献するという説もあります。 日本のメーカーのアンプなどでは、基本的に物量勝負で大型パーツを多用したがる傾向にあるようですが、海外(特に欧米)のメーカーではチップ部品を多用していて、ケースの中身はスッカラカンという例も珍しくはありません。 結論的に、半分は私見ですが、電源が必要とされているより貧弱であることは音質を悪くする方向に向かうと思いますが、不必要にガタイのデカさや物量の多さだけで勝負するのは、それと同じくらい音を悪くすると思います。蛇足ながら、「オーディオは重ければ重いほど良い」という説も、同じくらい論理的ではないといえるでしょう。 車でも似たような話だと思います。10t車に600ccのエンジンでは走らないでしょうが、軽自動車に500馬力のエンジンを積んでも走れないでしょう。
お礼
ご回答ありがとうございます。 >なお、小型には小型の利点というのが主張されていて なるほど。 ということは「大きければいい」というわけではないんですね。 しかしながら、 >源が必要とされているより貧弱であることは音質を悪くする方向に向かう ということも、ないわけじゃない、ぐらいの感じでしょうか。
- yokosukakiti
- ベストアンサー率25% (6/24)
典型的なB級セールストークですね。(汗 そういうセールストークで物を売りつけるから、私はその手の人達を信頼できないのですが…ほんとう困った物です。 まず、勘違いされていることで、購入者がどれ程の出力を必要かという、前提条件が質問者さんは忘れておられます。 ヘッドホンはコンデンサが小さい…それ以前に、そんな出力必要ですか? 答えはノーです。スピーカーに比べたら、数十分、数百分の1で出力は十分です。 では、スピーカーと同じコンデンサが必要ですか? という答えも、おのずとノーとなります。 続けて、コンデンサ出力が大きければ音が良い、オーディオを知らない人の嘯きです。オーディオーはその機器の質に、必ずしも部品的な良質を求めません。 正確には、その機器の使いこなし、機器の設計思想に基づいて音が決まります。つまり、高い方が、設計側の思想や、高品質な部品を使える……その一つに、大型コンデンサが組み込まれているに過ぎません。 ですが、当然、質が優れた部品を使ったから、いい音が出いるわけではありません。そこには、多分な使いのなし技術が要求されます。 私はこの手の中途半端な質問が出て、機器選択を求められるとき、かなりの頻度で適当に買えといいます。あれこれ、この値段だから、このアンプ、デッキを買えという意見をみる度に、閉口します。 理由は、音の可なりの部分…下手すれば、悪夢かと思えるほどに下手な使いこなしで数十万する機種が、数万円の機種に誰が聴いても納得するほど音質で負ける可能性があることを、回答者は明言しないからです。 ですので、なぜ質の拘るのか? その質を活かすためにはどうするのか? 音質を求めた場合、自分の耳を育てる努力を怠っては意味がないのです。 よって、この質問そのものはまったく無意味です。仮製品自体が求める高品質のポテンシャルを持っていた所で、その先の使いこなしに努力を傾ける意志がなければ質問する意味がありません。 どれ買っても音がでないからです。 なお、コンデンサにもそれぞれ特徴や癖がありますし、サイズによっての出力に必ず差があります。ですが、昨今のデジタルアンプなどは、圧倒的に効率が高く、高出力でも、相当小さな箱に入っていることをみると、どのようなアンプシステム 純A式、B式などにもより、大きく変わる可能性があることを認識しなければいけません。 以上色々書いてしまいましたが、音質を求めるのであれば、基礎をじっくり学ぶ必要があります。コンデンサのサイズと音質の関連は、場合によりけりであることがこの事からわかります。 なお、音声関連の電子機器は、コンセントの質にも多分に左右されるので、意外にポータブルの方が音が良いことがあります。ノイズの問題がないので。
お礼
すみませんが、結局よくわかりませんでした。 私が知りたいのは「コンデンサの大小は音のよしあしに影響を及ぼすのか、どうか」です。 もちろんこれは、「その他の条件が全て同一である場合、コンデンサの大きい機器と小さい機器とではどっちがいいのか」という意味を含みます。 「その他の条件(自分の耳も含め)が全て同一である場合」で聞きたいのです。 だから「その他の条件が変われば変わるので、意味がない」と言われても困ってしまうのです。
お礼
ご回答ありがとうございます。 会話はこんな感じです。 私「良い音しますね~。でもこんなでかいの部屋に置けませんよ」 店員「良い音を出すにはコンデンサを大きくしなければならないので、どうしてもこのサイズになっちゃうんですよね」 私「(コンデンサってなにさ)」 で、帰ってきてからコンデンサとは何かを調べて、かつ店員のいうことは本当なのか、(店員という者はけっこう嘘をつくから)知りたかったのです。 それとちょっとだけ、「iPodが、音が悪いと言う人が多いのは、もしかしてあんなに薄型で小型にしたせいもあるのかな?」ということもふと頭をよぎりまして。 ポータブルはそもそも音が悪いということは別にしても、似たような他のポータブルオーディオに比べて音が悪いという人が多いので、その辺関係あるのかなとふと思ったのです。 イヤホンとか、他の条件もいろいろあるのかもしれませんが。 >この中で最も小型化の難しいのがコンデンサであることは今でも事実です。 ということは、「ある程度大きさが影響を与える」とはいえそうですね。しかし必ずしもそうとはいえない、と。 >また、音質は結局はスピーカと部屋の特性に影響を受けます。 そうですね。 その辺は、スピーカや部屋(や耳)その他もろもろの条件が同じだった場合に、コンデンサの大小は音質に影響を与えるのかどうか?という意味の問いだと思ってください。