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山岳もの
おすすめの山岳映画or山岳小説を教えてください!フィクションでもノンフィクションでもどちらでもけっこうです。どんなところが良かったの が具体的に教えて頂ければ嬉しいです。
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こんばんは。。 ノンフィクションの本で思い当たるものがありましたので、推します。(ご存知でしたらすみません。) どちらも冬山の遭難に関するものです。 田澤拓也『空と山のあいだ』角川文庫(単行本は1999年発行) 昭和39年1月、青森県の岩木山へ登った山岳部の高校生5名が遭難、うち4名が死亡1名が奇跡的に生還した遭難事故を丹念な取材と、生存者の証言で検証した労作です。 ケネディ暗殺の直後、その年の10月には東京オリンピックが行われるという時代背景、それまでさして重大な遭難事件が起こっていなかった単独峰の山。登る者も捜索する側も冬山をよく知らず、それ故に遭難者は迷走し、捜索者は不毛な徒労を繰り返すばかり・・・ 古い事故ですが、青森県出身の著者が丹念に描き出す文章と、生存者の証言によって独特の臨場感があり、良いノンフィクション作品だと思います。 泉 康子『いまだ下山せず!』宝島社文庫(単行本は1994年発行) 1986年12月、北アルプス槍ヶ岳を目指した登山愛好家3名が行方不明、後に全員死亡が確認された遭難事故の顛末を記録した作品。 ルポライターであり、自身も登山愛好家で、遭難者たちと同じグループに属しており、捜索にも参加した著者だからこそ書ける、山男・山女たちの登山家気質と生々しい現場でのやりとり。ときには対立し、ときには団結しながら仲間を捜索する登山グループの努力は、やがて結実するが・・・それでも、どうしても解けない謎が残る。 特異な立場に置かれた著者が記す、報告書のような実録小説です。 どちらの作品も未読であれば、お勧めできます。では。
お礼
お礼が大変遅くなって申し訳ありません。 『空と山のあいだ』は読んだことがないので これから読破したいと思います。 ご回答ありがとうございました。