専門家、としましたがRVショップではありません、懸架装置の設計屋で、かつて仕事でRVのサスの研究もしていたので一応専門家、とさせて頂きました。
>グレードによって足回りが違うみたいなんですけど、
ロータスは、いすゞ自動車にてチューニングされたベース車を英国・ロータス社が手直し?したモノで、オフロードでの走破性よりオンロード、特にハイスピードでのハンドリングを重視したモノです(その為、タイヤもオフロードRVにありがちなバルーンタイヤではなく、レンジ・ローバー的な細かいパターンのソリッドなタイヤがチョイスされています)。
イルムシャは、ドイツ・イルムシャ社がチューニングを担当したモノで、オフロードをある程度想定したまとめ方がされています。但し、イルムシャ社は元はラリー屋で、オフロードと申しましてもトライアルなどで用いるガレ場をガンガン走破する為のチューンでは無く、ラリーフィールド的な、比較的フラット・ダートなところを走行する為のチューンです。このイルムシャは、途中からワイド・トレッド化が施されますが、このサスはイルムシャをベースにいすゞにて改良されたモノです。
ロータスとイルムシャがあった頃のその他のグレードはいすゞ自動車によるチューニングで、これは一般路でのバランスが重視されたモノです。
最後にプレジールですが・・・・これはいすゞ自動車から何のコールもないので、上記の『その他のグレード』と混同され易いのですが、基本的にはイルムシャです。厳密に申しますと年式によって多少チューニングの違いがあるのですが、イルムシャのサスをベースにいすゞ自動車が改良を加えたモノとなっています。
この『プレジール』なるグレードは、実は契約によりイルムシャのブランド名が使えなくなった為に設定されました(イルムシャやロータスなど、ブランド名を車両に表示するだけでもチューニングの委託とは別契約でおカネを取られます)。
余談ですが、イルムシャ・ブランドの廃止は、別にいすゞの業績が悪くおカネが払えなくなったから、では無い様で、数年前いすゞと関係が深かったイルムシャ氏が亡くなられ、ムスメムコ(更にどぅでもヨイ話ですが、すごい美人のムスメさんです)が会社の実権を掌握してから契約が難しくなった、とゆぅウワサがあります。
>あと、ノーマルのロータスSEで本栖ハイランドのようなところに
>初心者が行っても大丈夫でしょうか??
本栖ハイランド、としますと、場所によっては十分遊べると思います。比較的フラットなダート、例えば『お祭り広場』などはソコソコ走り回れるでしょう。
一方、奥の方の、比較的岩が出ているところでは下回りをヒットして致命的なダメージを与えてしまう事も考えられますが、これはapapa様も御指摘の通り、どんなRVでもノーマルであれば同じ事です。また、ロータスのタイヤは、オフロードではトラクション的に不利なので、水が溜まっているところやヌタヌタの場面ではハマッてしまう可能性が高くなります(湿った斜面のキャンバ・ターンなどは、タイヤがグリップしないと横向きに滑って落ちてしまうので御注意)。
いずれにしろどんなRVでも、市販されている状態では普通のクルマよりはオフロードに強い、とゆぅ程度の単なる乗用車ですので、走行する路面の状況には十分注意された方がよいでしょう。
>初心者はこれは絶対持っていったほうがいい(装備していったほうがいい)
>物はありますか??
初心者の方がオフロードを走行される場合に絶対持っていった方がよいモノ、それは『経験者』です。
オフロードでは自走不能となるトラブルがカンタンに発生します。仮に工具やウインチなど装備していっても、初心者の方ではそれらを安全且つ効果的に使用出来ないのではないか?と思います(多少車両整備に自信があっても、オフロードではヌタヌタの地面で全くジャッキUP不可能だったり、クルマが傾いていて今にも落ちそうだったり・・・・そんなところで何とかしなければいけないワケで、普通の知識は通用しません)。
もっとも、本栖ハイランドは比較的しっかりしたオフロードパークですので、どぅにもならなくなっても救助を求める方法はありますし・・・・もし単独で行かれるのであれば、工具などよりまずよく状況を見て、ムリそぅならそれ以上深入りしない、などの慎重な判断をお勧め致します。
長くなりましたが最後にもぅ一言。
本栖ハイランドは、ワタシ自身はここ何年か行っておりませんが、かつての状況と同じなら、降雨時や雨が上がった次の日などは大変な事になっていると思います・・・・。
お礼
大変詳しく書いていただきありがとうです!! すごく良く分かりました!! >初心者の方がオフロードを走行される場合に絶対持っていった方がよいモノ、それは『経験者』です。 なるほど!と思いました! 行くときは、天気のいい日に無理せず経験者を連れて行きます!!