たとえば政府の答弁に不備があったりすると
質問者が「きちんと答えてくれないのでしたらこれ以上質問できません」とボイコットします。
そうすると委員会は休憩にせざるを得なくなります。
(こういう状態を空転といいます)
誰もいない委員会室を延々中継していても仕方ありませんから
NHKも代わりの番組に差し替えるというわけです。
最近はあまりありませんが珍しくないことです。
そのほか、野党議員はボイコットして退席したけれども
自民党議員は委員会室に残って「戻って来いよ~」と呼びかけることもあります。
怒って勝手にいなくなったものとみなして、
野党の質問時間がすぎるのを待っていることもあります。
このときは休憩ではありませんが、発言する人もいないですし、
座っている自民党議員を中継することになりますからつまらないということで
中継を打ち切ってほかの番組に差し替えます。
もちろん朝から意見が折り合わずに委員会が開会されないこともありますね。
本会議は国会の中でも一番重要なセレモニーとみなされますから、
途中で打ち切るよりも、話がつくまで開会しないことにするのが普通です。
話がついて開会が決まってからNHKも中継を決めますから
本会議を中継できなくなることは少ないと思います。
秘密会というのはめったにあるものではありませんし
開会に先立ち決議が必要なものですから
TV中継を予定していた委員会を急遽秘密会にするなんてまず考えられません。
最近の議員さんはパフォーマンスの重要性を知っていますから
TV中継が入るとわかれば張り切って資料を用意したりしますし
生中継に収まるように、持ち時間以上の質問をしないように協力しているんですよ。