思いますねぇ、私も。
考えて見れば日本人の歴史なんて天皇と共にあったようなものだし、
それを否定することは日本の歴史・文化を葬り去るような気すらしちゃいます。
中学・高校まではまるで無関心でしたけど、二十歳過ぎてだんだん認識が変わってきました。
最近の政治家がやたら感情的なことを言って、あちこちで波風立ててる分、
よけい天皇陛下の思慮深さにはホッとさせられますね。
人間性という点を見ても敬える方だと思います。
何年か前の記者会見で、自分自身に深い喜びをもたらしてくれたものとして、皇后との結婚とおっしゃってたんですよ。
これをテレビで見た時、私はいたく感動しましたね。
こんなことを言える日本男性がどれほどいるでしょう。
『101回目のプロポーズ』で「50年後の君を今と変わらず愛す。」というようなセリフがあって話題になってたけど、
実際結婚する時はそれ程の思いで結婚したカップルでも、50年たってもその気持ちが変わってない人達というのは稀だと思いますよ。
天皇一家というのを抜きにしても、家族制度というものに歪が出てきてる昨今(子供が親を敬わない、子供の所有化・私物化、老親の扱い方等)において、あそこの家族の有り様は模範的な理想の家族であると私は思います。
親を敬ってると自称しながら、言動にそれが表れてない人は多いですけど、
あそこの家族にはお互いに対する敬愛のようなものが言動から感じられますし。
他所の王族がスキャンダル(主に異性問題)にまみれてるから、よけいに誇りを持てますね。
それに先の大戦で亡くなった方の慰霊にサイパンだかに行きましたよね?(去年辺りだっけ?)
あの時、陛下たっての希望で日本兵のみなず、現地の方等戦争の犠牲となった他の国の方の慰霊にも行かれたという点を考慮しても、単に政府に言われたことを事務的におこなっているのではなく、ご自身の責務というものを認識している証拠だと思います。(元々は旧日本兵の慰霊、という話で奨められていたものらしい。よく知らんが。)
子供の頃父親に、「先の大戦で負けて今まで自分たちが信じていた全てのイデオロギーが否定されることになって、自信喪失になっている日本人にとって最後の拠り所となったのが世界最古の王室である天皇制だったのだ。」
というようなことを聞き(別に父は左翼ではない。知識として言っただけです)、
「うっそだー。ま~たオーバーなこと言っちゃって┐('~`;)┌」
と思ってたんですよね。
私の中では天皇もそれを取り巻く旗フル人びとも、
すっかりワイドショー化されてしまっててそんな大それたものには見えなかったので。
でも、大学の社会思想史の授業で近現代史をやった時、そんな話が出てきて、「父親の言ってたことは本当だったのか(@@;)」とかなり驚きました。
侍も忍者もいなくなったし、着物文化も廃れたし、昔ながらの情緒のある京都なども近代化が進んで景観が損なわれてきてるようだし、
経済大国の座もそろそろ追い抜かれそうだし、不況だし(^_^;)、
日本のオリジナルなものがどんどん崩壊していってる中で変わらず残ってる最後のもとして天皇制が挙げられるのではないかと思うんですけどねぇ。
ちなみに私が特に平安文学が好きというのが、こんな考え方になった原因にもなってるかもしれません。
お礼
なるほど、そうですねって、思わずひざを叩きたくなりました。 僕もそう言う事を言いたかったんだな~って思いました。 回答ありがとうございました。