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ソリッドギターがみんな重いのはなぜでしょうか?
こんにちわ 私はキーボードと管楽器しか経験がなくてギターにとても あこがれています。 昔からふしぎに思っていた疑問がありました。 フェンダーもギブソンも、ソリッドのボディーはどれも とても重いので、これが軽かったらいいのに、と思うプ レイヤーもたくさんいたのではないかな?という疑問で す。 重くしないといけなかった理由はどんなところにあった のでしょうか? 桐などの軽い木を使ったソリッドギターというのも歴史 の中にはあったんでしょうか? またさらに手で持てないぐらい徹底的に重くして音を追 究したギター、というものもあったんでしょうか? あほな質問ですみません^^; このナゾがわからずに死ぬ訳にいかないので、どうかよ ろしく楽しくためになるお知恵をお授けください♪
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どうも、#1です。 >フェンダーが身売りしたCBSというのは、放送局やレコードのCBSですか? ということですが、その通り、エド・サリバン・ショーのCBSです。1965年にフェンダーの創業者クラレンス・レオ・フェンダー潜伏性連鎖球菌感染症が悪化し好調だったフェンダー社を売却、その後1970年までコンサルタントとして在籍しました。元々エンジニア精神にあふれていたレオはその後ミュージックマン~G&Lで活躍することになります(エディ・バン・ヘイレンのミュージックマンの製作者としてあまりにも有名)。 余談ですが、ソリッド・ギターを初めて作ったのは40年代に当時人気ギタリストだったレス・ポール氏の自宅でレス氏が作った丸太にネックトピック・アップを取り付けたギター(The Log)をレオの友人ピグスビー氏と見たことがきっかけでした。ピグスビー氏はそこについていたブリッジにピンと来て有名な<ピグスビー・トレモロ>を作ったのです。 元々箱のギターは生産工程による個体差が生じやすく(それだけに同じモデルでもギターの個性が生まれて面白いのですが)、<製品を安定させやすい>ソリッドギターの可能性を見抜いたレオ・フェンダーがハワイアン・ラップ・スティール・ギターを参考に1950年発表したのが<Broadcaster>のちに<Terecaster>と呼ばれるモデルです(ここでは敢えて<Esqire>は同じものとして省略します)。 レオ氏の予測はピタリと的中、箱のギターのように個体差がほとんどなく大量生産できるとあってテレキャスターは爆発的に売れました。それでもレオ氏はテレキャスターに満足がいかず、すぐに「ここがイカン」「アソコはダメだ」と技術者魂が噴出し、新しいギターの製作に取り掛かります(テレキャスターを改良するよりもコストが掛からないため)。 またレス・ポール氏はギブソンと契約していた関係でギブソンに<The Log>のアイデアを売り込みますが当初「完璧な生産ラインがある」ことからアイデアを却下しました。しかしフェンダー社がテレキャスターという<革命的>ギターでセンセーションを巻き起こし慌ててレス・ポール氏のアイデアを採用、1954年出遅れた分をレス・ポール氏の人気を借りて採算を取ろうとギブソン初のソリッド・ギターに彼の名をつけました…これがレス・ポールモデル誕生のあらましです。 奇しくも1954年、テレキャスターの改良型・ストラトキャスターが完成・販売され、後のロックに欠かせない2大ソリッド・ギターが出揃ったのです。 なおアッシュ材ですが、50年代のレオ氏がどっぷり作成に関わっていた頃はかなりセレクトした軽量なアッシュを使用していましたが70年代になると良い木を選ぶこと自体難しくなっていたようです。 (参考文献:リットーミュージック・ムック GuitarGraphic vol.6;1996年発行、同出版社 theFender1 STRATOCASTER;1996年発行 まだ売ってたらラッキーです) また >またさらに手で持てないぐらい徹底的に重くして音を追究したギター、というものもあったんでしょうか? で思い出しましたが、HotelCariforniaのイーグルスやレッド・ツェッペリンで有名なダブルネックのSGは<ショルダー・ブレイカー>のあだ名があるほど重いです。さすがのジミー・ペイジもステージでは「天国への階段」でしか担いでいませんね。
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- Qwerty-36
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「使っている木が重い」と「音が良い」はイコールでは結べません。 弾いた弦がボディを振動させ、そのボディの振動に影響を受けた弦の音色がピックアップ(マイク)で拾われて、そのギター固有の音になると思っています。ですから、弦でボディがどの様に鳴るか、そしてボディの鳴りで弦がどの様に振動するか、が大事なのだと考えています。 先日、楽器フェア2005でYAMAHAのブースで出品された白いエレキギターはソリッドボディでとても軽いモノでしたが、試奏してみると、それなりに良い音がしていました。今年の秋か、来年の春には製品になりそうです。楽しみです。
お礼
どうもありがとうございます! >「使っている木が重い」と「音が良い」はイコールでは結べません。 そうなんですね、私はこれを今迄変な方向で考えていて、エレキギターは電気回路の性能と特性がまず第一番に音を決定するだろうから丸太やフライパンのギターでも良かったのかとばかり思っていました。 あの固いソリッドのボディが共鳴に重大な影響を持っていたことを知り、大変勉強になりました! ヤマハの新型が軽いソリッドなんですね! 私もギターが弾けるようになりたい、と強く思うようになりました!
- pataXQ4dnA
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まず、意図的に重くするというのは、ないそうです。 メーカーは、ギタリストの負担にならないように、できるだけ軽量に仕上げるように心がけているそうです。 ギターは重くすると、音が硬くなります。 重くなる原因は、使用している材質でしょう。 フェンダーに使用されるアッシュ材は、重い部類です。 もっと重いのになると、ドイツのワーウィック社になります。 ブビンガ、オヴァンコールなど、アフリカ地方で採れる材を使用しています。 このため、あの殴るような重低音を搾り出しているのでしょう。 逆に、MUSICMANのジョンペトルーシモデルは、バスウッドという軽軟な材を使用しています。 このため、非常に跳ね上がるような音が出ます。 これも、各社の設定ですね。 >桐などの軽い木を使ったソリッドギターというのも歴史 の中にはあったんでしょうか? これは存じませんが、かなりマニアックな製作者なら、作成していたとおもいます。 >徹底的に重くして音を追究したギター、というものもあったんでしょうか? 知人がオーダーしました。(どこかは知りませんが) 確か、オール・ブビンガ仕様というベースでした。 総重量、7kgです。 手では持てますが、肩にかかる負担が凄まじいです。 音に関しては、お世辞にも良いとは言えませんでした。 ゴリゴリしすぎて、輪郭がわかりませんでした。 やはり、重くすれば良いというものではないです。 プレイスタイル、形状、設定によって決めるのがベストでしょう。 >死ぬ訳にいかないので オイオイ!!ナニをしてるんですか!! >楽しくためになるお知恵をお授けください♪ ギターは、木材から追求すると、なかなか奥が深いです。 カタログを見て、仕様を見てみるのがいいでしょう。 きっと、何か新しい発見があると思います。
お礼
こんにちわ、楽しくためになるご回答ありがとうございます! >まず、意図的に重くするというのは、ないそうです なるほど楽器制作者側の意図としては重さにこだる理由は 全くなかった訳ですね! アッシュというと野球のバットがすぐに連想されるので、 どうしてこんな木材を使うのか?とても不思議に思ってい ました。 >バスウッドという軽軟な材を使用しています。 おぉ!またも新たな軽い楽器を教えて頂きうれしくなりま した! >やはり、重くすれば良いというものではないです。 なるほど、とても納得出来ました。 どうやら最初にアッシュを使った、という所から綿々と 続く伝統のようなもの、と受け止めたほうが良さそうで すね。 >きっと、何か新しい発見があると思います。 ありがとうございました! エレキギターへの興味がおかげさまでとても膨らみまし た!
憶測ですが、重くしなければならない理由があって重くしたのではないと思います。 構造上の必要に迫られた結果として、重くなってしまったというべきなのではないかと。 エレキギターの変遷として、はじめに作られたフルアコースティックギター(エレキギター)において、音量を上げるとギターの空洞部での振動の影響で簡単にハウリングを起こす問題があり、それを解消するためにセンターブロックを入れてピックアップへの振動の干渉を抑えたセミアコースティックギターが生まれたり、ボディ内部に空洞を設けないソリッドギター(ボディ内に空洞がなく、その振動によるハウリングの影響がありません)が作られたという経緯があります。 ソリッドギターでは、ボディに空洞を作らないために、その空洞ができるはずの部分を木材など重量物が占め、結果的に重量が増すということになったというように見るのがよいように思います。 また、木材ごとの振動特性を配慮して、木材の選定などで工夫されているギターも少なくありません。 レスポールなどは、メイプルトップ+マホガニーバックという2つの木材をあわせて使うことで、音質の向上を狙っているギターといえます(その分、重量が馬鹿にならなくなってしまったという面もありますが)。 そういうような、木材の性質をにらんで設計されているギターは多いでしょう。 その一環として、敢えて軽い木材を選定して作られているギターも存在するかも知れません。 ただ、あまり軽い木だと構造上必要な強固さを発揮できず、ボディ材に使用するには向かない物もあるかも知れません。 木材についてはあまり明るくはないので、歯切れの良い回答ではありませんが、参考になれば…
お礼
どうもありがとうございます! ソリッド=ハウリングの防止、という構造上の理由があった訳ですね! これは大変納得できました。 #1さんのご回答で桐のソリッドギターもあった、と伺いましたので基本強度さえ確保できれば、あとは音質的な好みの問題だったのかもしれないですね。
- ウラ漁師(@uraryoushi)
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どうも、ブルースバカです。 (・ー・)ん?ソリッドギターってみんな重たいですか?私が持っているフェンダー・ストラトキャスター(65年製)はアルダーボディで約3kgですが、重たいっすか? フェンダーで言えばテレキャスターやブロンドカラーのストラトなどがアッシュ(家具で使われている木目がはっきり出る材)で重いものもありますがプリCBS(あとで説明)のものはやはり3kg前後です。これを重いと言ったら担げるギターはありません。 難しい話をしたら本が1冊書けてしまうので簡単に言うと、重いということはそれだけ分子が詰まっているということで、結果的にロングサスティーンが得られるのです。70年代以降ハード・ロックやへヴィ・メタルの影響でロング・サスティーンのギターが好まれるようになって重量のあるギターを作るようになりました。 元々ギブソンのレス・ポールはサスティーンを確保するために重たいものですが、フェンダーは会社をCBSに売却する1965年より前の時代(これをプリCBSと言う)にはギターは3kg前後と相場が決まっていました。近年ではプリCBSを忠実に再現しようとしたリイッシューモデル等でかなり軽いものに戻りつつあります。 フェンダーで言えば、重いギターは基本的には木をセレクトしていない安物と悪口を叩く対象にもなります。が、サスティーンが伸びるという効果もあるので何とも言えません(特に70年代以降のものは)。 実は60年代のビザールギターにダン・エレクトロというメーカーがある(ジミー・ペイジの使用で有名)のですが、これはボディとネックに工作などでお馴染みのバルサ材を使用していて恐ろしく軽いです。また桐はアメリカでは生えていないらしくアメリカ産のギターでは見たことがありません。が、アルダーのような音質が期待できるかもしれませんので作ってみると面白いでしょうね。
お礼
なあるほど!重さ=サスティーンの追求、という理由だった訳ですね! 私はちょうど7,80年代が青春でしたので、重さ全盛時代&バンドともだちの 安物楽器でダブルパンチだった、ということになりそうですね^^; フェンダーが身売りしたCBSというのは、放送局やレコードのCBSですか? バルサのソリッドギターもやはりあったんですね!! うれしいご回答ありがとうございました!!
お礼
大変お世話になります。 なるほど、ソリッド化はハウリング対策だけでなく大量生産の品質安定化という面で製造メーカーには産業的に大きな利点があった訳ですね!! これはとても納得できました。 重いアッシュ材を利用したのも、家具やバットなどの実績で安定した木材が大量に調達できることから採用になったのかもしれないですね。 >70年代になると良い木を選ぶこと自体難しくなっていたようです 楽器に使う木材は何十年も乾燥させる、と教わったことがありました。 これは乾燥不十分なまま使わざるを得なくなってますます重くなった、ということになりそうですね。 私はジャズが好きなので、レスポールの人脈と楽器採用のナゾについてもとても興味を持っています。 こちらはまた別スレッドを立てて投稿したいと思いますので又その折にはよろしくお願いします!