kasato7283さん:
>「この冬の、初雪」という意味合いからではないでしょうか?
その通りです。初雪,終雪,初霜,終霜の日付を論じる場合は,暦年(1月~12月)ではなく「この冬」ごとに考えるわけです。
jun1038さん:
>いつから冬なんだ?というむずかしい話もできるのでしょうが、
ちょっとしてみましょうか。(^^)
気象庁の統計では,冬=12~2月,春=3~5月,夏=6~8月,秋=9~11月と区分しています。
ところが,日本の気象台・測候所で初雪の最も早い記録(富士山などの高山を除く)は旭川の10月2日(1898年),また初雪の平年が最も早いのは稚内(10月21日)なので,まだ秋のうちに初雪ということになってしまいます。
おそらく,気象庁のホームページで言っている「冬」というのは,12~2月という意味ではなく,漠然と「寒くなってきたなあ」と感じられる時期,ぐらいの意味なのでしょうね。
ちなみに,気象庁予報課が部内用に定めている「予報作業指針」の中の「予報用語」という規定を見てみますと,
「初雪 寒候期が来て初めて降る雪。みぞれでもよい。富士山などの高い山ではその年の高温の極値が出た日以後の雪を初雪とする。」(寒候期=10月~3月)
となっています。
したがって,hinebotさんの
>12月まで降らないときはどうなるんだ
というツッコミに対しては,「翌年の最高気温が出るまでに降ればそれが初雪」と答えることができます。
(まあ,富士山の12月の平均気温は-15.2℃,雪が降った日数の平均は12.2日で1ヶ月のほぼ半分ですから,そのころまで一度も雪が降らないということはまずないでしょうが…)
もっとも,この「寒候期が来て初めて降る雪」という定義も,今のところ初雪の最も早い記録が10月2日なので,かろうじて寒候期に入っていますが,今後平地でも9月に降るようなことがないとはいえませんので,「その年の最高気温が出た日以降に最初に降った雪」で統一してもいいのかもしれません。