撮影場所は屋内ですか、それとも屋外ですか。
器具に固定する方法はどんな方法であっても
少しの風で倒れたりズレてしまいますから屋外では現実的ではありません。
レフもかなり大きいです(これは良い事です)し、無風の日なんてまずありませんから。
あれは室内用のアクセサリーと思ったほうがいいです。
それと、モデルが少し動く度に撮影を中断してレフの角度を変えなければいけないか
またはモデルを動かさないようにするか、
どっちにしても、いい作品を上げようとするのには反する行為です。
「3」がいちばん有効だろうと思います。
本当はレフの使い方を知っている人に持ってもらうのがいいのですが。
モデル本人に持たせるのにはレフが大き過ぎます(笑)。
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それと、レフの使用法ですが、遠くから銀レフを当てるのは
どちらかと言えばムービー用に光量を稼ぎたい場合です。
スチール写真の場合は
白レフを、なるべくモデルの近くから当てたほうがいいです。
特にレフとの距離ですが
せっかくそんなに大きなレフをお使いなのですから
フレームぎりぎりまで近付けて使うほうが、光が綺麗に廻ります。
当日でいいですから実際に試してみれば分かります。
遠くから当てたのでは、近くから小さいレフを当てたのと同じで逆効果です。
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もうひとつ。
レフを使わずに済ませる方法もあります(晴天の日でないと効果がありませんが)。
それはモデルを木陰の中に置く方法です。
この場合は逆光でも順光でも構いませんが
位置関係としては〈撮影者〉→〈木陰にモデル〉→〈日のあたった背景〉となります。
その上で露出をモデル位置に合わせれば(露出補正が必要)
直射光の当たらない柔らかなモデルの向こうに明るめの背景が来るようになって
立体感のある写真になります。
逆の状態は、モデルが明るくて背景が暗くなってしまう状態です。
これでは立体感(奥行き)に乏しい平面的で不自然な写真になってしまいます。
晴天下の銀レフや日中シンクロはそうなりやすいです。
注意してほしいのは「日陰」ではなく「木陰」です。
日陰ではモデルの陰影がなくなってしまいますから
木陰、つまり周囲から光が漏れている状態の場所を選んでください。
それが柔らかな陰影となって立体感を演出できます。
雑誌のロケではそうした状況を作り出すためにモデルの上を大きな薄い布で覆ったりもします。
当然ですが、色補正が必要です。
デジタルカメラの場合はホワイトバランスの調整。
フィルムカメラでリバーサルフィルムの場合は弱効果の日陰用色補正フィルター。
ネガフィルムの場合は必要ありません。
瞳にキャッチライトが欲しい場合は
撮影者自身が白い洋服を着るようにすればいいです。
カメラに付いている小さなストロボを炊くより効果があります。
お礼
丁寧な回答ありがとうございます。 大変参考になりました。 撮影は屋外です。 場所は海ですので、風が強いのは間違いないでしょうね。 となると1や2は不可能ですね。 レフの使用方法大変参考になりました。 いろいろと試してみようと思います。 「木陰」と「日陰」の考え方や、「キャッチライト」の考え方もとても興味深かったです。 最終的な結論としては、人を呼ぶかモデルが持てるくらいの40~60cmのレフ板を購入しようかと考えてます。 人に来てもらうのが正解と思いながらも、できれば二人で撮影に望めたらという思いもあり悩ましいところです。 まぁ、失敗を恐れずにいろいろと試してみようと思います。 参考までに、、 海の砂浜で昼下がり(晴天)の時間を狙って逆光(もしくは斜光気味の逆光)で全身を撮りたいというイメージで考えていました。