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ヴェートーヴェンの2つの「田園」について
ヴェートーヴェンの「田園」は2つありますよね。ピアノソナタの「田園」とシンフォーニーの「田園」。 なぜ同じ作曲者なのに同じ曲名が2つも存在するんでしょうか。・・というか2つあっていいんですか?それぞれの「田園」についてタイトルには何か由来とかあるんですかね。 答えも勿論知りたいですが、推論でも構いません。様々な意見を聞きたいと思います。
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交響曲の田園は,各楽章に標題がついていて, 当初より田園牧歌的な構想があったのだろうと思います。 ウィーン校外のハイリゲンシュタットを散策しながら作曲され, 初演時にベートーヴェン自身が田園生活への思い出と語り, 田園交響曲と呼んだと言われています。 ピアノソナタの田園は,出版業者のクランツという人が田園と名付けたそうです。 ベートーヴェンは,そのことを知っていたと思われますが, のどかな田園牧歌的な曲なので,その呼び方が定着したのでしょうか。 楽譜には田園(Pastorale)とは書かれていません。 どちらの曲も最終楽章が8分の6拍子で,パストラル調という共通点はあります。 どちらも交響曲同士,ピアノソナタ同士なら,同じ名前は付けなかったでしょうね。 違うので,田園交響曲とか田園ソナタとか呼び方を区別できますが。
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- tio_elemen
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深い意味はありません。 ピアノソナタは、勝手に出版社が付けただけです。
- masaodisan
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「パストラーレ」というジャンルがありますね.田園生活の情景や登場人物を描いたり,また田園の雰囲気を表現したりするもので,音楽に限らず文学や演劇に見られます.日本では「牧歌(詩)」「田園劇」「牧歌劇」「田園曲」などと訳されています.ベートーヴェン以前にも沢山あります. ここから音楽作品のタイトルとして用いられるようになったので,ベートーヴェンの田園はどちらも《Sinfonia Pastorale》《Sonata Pastorale》と形容詞的になっていますね. 交響曲に関しては,#1さんが仰るとおり,ベートーヴェンの構想には田園牧歌的なものがありましたが,一方で彼はわざわざ「本物のように描くというよりは感情を表現した作品」と述べています.