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「きさげ」を入手するには?
たびたびお世話になります。 諸々の細かい話はともかく、手持ちの箱型定盤で「きさげ」加工に挑戦してみようと思っています。 「きさげ」をキーワードで検索すると、いろいろ紹介はされていますが、肝心の道具である「きさげ」は、先の鋭い宝飾用ばかりで、機械加工用を売っているところがさっぱり見つかりません。 あまり技術的にオープンでない側面も踏まえると、作業者が自作するのがこの世界の習慣では?なんて事も考えてしまいますが、実際はどうなのでしょうか? もし市販されていなければ、どのような道具(ヤスリとか?)を加工するのが適当でしょうか? どなたかご存知でしたら、ひとつお願いします。
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きさげは、機械の摺動面に傷をつけて、油たまりを作り、摺動抵抗を減らす目的で行います。 摺動面は、一般的に研磨加工して、そのままでは、油が面にたまりませんから、きさぎで0.02~0.1程度の窪みを作るわけです。 勿論、フライス加工した摺動面もありますが、摺動してる間に研磨されたような粗度になります。 さて、工具としてのきさぎですが、昔はあったんですよ。 今はこの加工しないんです(笑) 何故かというと、パーカイトという間に挟む樹脂が開発されたからです。摩擦抵抗が低く、機械の摺動面より柔らかいので、メンテの時に交換するだけですみますからね。 作るとすると、大きなやすりの先端を平らにグラインダーで落すしかないでしょう。 先端に超硬チップをロウ付けすればできますが、金がかかってしまいます。(使用してる機械メーカーなどは、注文して作らせているんでしょう) ただ、上から見たら、先端に少しアールをつける必要がありますよ。100Rか150Rぐらいです。丁度アイスキャンデーの棒のような先端の形になります。四角ですと、全体に当って、窪みがうまく加工できません。 やすりの目はグラインダーで落す必要もありますよ。
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- atoritaiti
- ベストアンサー率28% (546/1934)
キサゲとは道具の名前ではなく作業、加工の名前です。 道具は ささっぱ(笹葉)とかスクレーパーとか言います。 http://www.chuokai-akita.or.jp/kikai/technical/kisage/kisage.htm 私の知っている範囲では国内三大超硬メーカのタンガロイが製品を販売しております。 ただしプロ用ですので刃先は鋼でなく超硬です>高価になります。 が形状などが正確のでキサゲ作業をするのには最適では無いでしょうか。 http://www.monotaro.com/c/018/343/
お礼
またお世話になります。超硬なら市販品があったのですね。 すぐ使えるモノでしょうが、自分で買うには値段が・・・です。 道具の名称についても参考になりました。ありがとうございます。
補足
とりあえずヤスリを加工してみたところ、初めは調子よく削れる気がしたのですが、やがて切れ味が鈍ってしまいました。しかしそれよりも、定盤をオイルストンで全体にさらってみたら!!!!機械加工のスジがバッチリと現れました。まだこれではキサゲを使う状態ではなさそうで、平ヤスリに持ち替えてシコシコやっております。その後で使う道具については、ハイスのバイトを適当に削ったものを使ってみようかと思います。回答を頂いた3名の皆様、どうもありがとうございました。
- slimcamel
- ベストアンサー率33% (1/3)
はじめまして 実は現在でも使っております、きさげ。 ヤスリでは落とせないような局所を、微細に切削するのに重宝なんですよ。 さて自分は自作していますが、ichi-peiさんは簡単な鍛冶屋さんができる環境でしょうか? 使用する素材は壊れたボールベアリングの外輪です。 切断し焼いて開いて先端を、幅20mm程度厚み5mm程度 中央部の形状はそれほどこだわりませんが 全長で200mmほどにして手元をヤスリのように尖らせた形にします。 再度先端を焼いてなまし、グラインダなどで形を整えます。 そして焼き入れ(油冷)ですね。 硬度は何度かトライしてるうちに判ってくると思います。 柄も必要です。 ハンマの柄のような形状で全長500mmくらい 先端はヤスリの柄のように穴を空けておきます。 ハンマの柄よりもずっと細身に仕上げて、腰骨に当たる部分には皮を取り付けると使いやすいと思います。 蛇足ですが・・ 定盤加工は昔やりました。 3枚の定盤を交互に当たり、それを落としていくのですが うまく仕上がると、油をふき取った仕上げ面に顔が映ります。 がんばってくださいね。
お礼
お世話になります。自作されているとはさすがですね。 しかもベアリングの外輪を素材に使うとは考えてもいませんでした。 今すぐには出来ませんが、この方法にも興味が湧いて来ました。 自分も仕上げ面に映る顔が見られるように頑張ってみます。 どうもありがとうございました。
お礼
どうもお世話になります。やはり昔ならあったのですね。 おっしゃる通り、ヤスリの先端を加工してみようと思いますが、 なるほど先端に少しアールをつけるのがコツのようですね。 まずは一丁作ってみることにします。ありがとうございました。