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浅田選手のトリノ出場NGについて

グランプリファイナルで、浅田真央選手が2位に8ポイントもの差をつけて優勝しました。凡庸なレベルを超越した見事な演技でした。 日本人特有の「プレッシャー」もなく、まさに国際大会向けの逸材だと思います。 年齢わずか3箇月差での、トリノ出場NGとの報道。 そんなに形式ばっている余裕が、日本スケート界にはあるのですか? メダルが取れる可能性がとても高い選手を「形式」だけで切り捨てる余裕があるのですか?他にチャンプになれる選手がゴロゴロしているんですか? なにより「世界一」になった選手に「トリノは指をくわえてみていなさい」とよくいえるものだ、と感心してしまいます。浅田選手にバンクバーまで待たせると、20歳になってしまいます。残念でなりません。 私はド素人ですが、各種報道を見聞きし、それなりに「情報」は持っているつもりでおります。 ISUの会長は「基本的には無理。まず日本からの働きかけがあってから対応する」と述べ、貴連盟幹部は「GPファイナルで活躍したら働きかける」と述べたにもかかわらず、城田憲子フィギュア強化部長は「働きかけることはしない」と明言した。 しかし、 ●何故、ISUに「働きかけることすらしない」のか? ●連盟のHPを見ても何にも表明していない。 この2点につき、事情を詳しくご存知の方、お教えいただければ幸いです。 要するに不満なのです。

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  • kirailla
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回答No.10

初めまして。私はリレハンメルオリンピックと長野オリンピックの組織委員会で働いた経験を持つ者です。 かなり長文になってしまいましたが、ご容赦ください。 最初に、ISU会長のチンクアンタ会長は「個人的には彼女をトリノで見てみたいとは思う」と述べておりますが、「基本的には無理。まず日本からの働きかけがあってから対応する」とは述べておりません。もしそのような発言があったのであれば日本スケート連盟(JSF)はすぐにでも動いていたでしょうし、逆にISU内部では問題発言として捉えられていたはずです。 9年前のISU総会において、従来適用されていた15歳未満の成績優秀なアスリートに対するオリンピック出場の特例を撤廃し、一律に出場不可とした決議には日本も含めた大多数の各国連盟が賛成しています。ですから、9年前に特例撤廃に賛成した日本が自国の選手を出したいからと言って今回例外出場を叫んだらどうなるか? JSFとしても可能ならばISUに働きかけをしたいでしょう。しかし、陳情したくてもJSFの立場上できない、というのが現在の彼等の立場ではないでしょうか。この問題で一番もどかしい思いをしているのはJSF自身ではないかと私は思います。 一方でJOCの竹田会長は「日本スケート連盟(JSF)から要望があれば国際オリンピック委員会(IOC)への対応などを考える」と説明しています。その上で「IOCが今回の問題をどう受け止めるかにかかっている」と話していますので、もし今週末の全日本選手権で浅田真央選手が再び優勝するような事が起きればJSFとしても何らかのアクションを起こすかもしれませんね。またISUとしてもIOCやマスコミ、ファンからの声が大きくなれば、そもそも年齢制限になった原因が金メダリストのプロへの流出ですので「オリンピック後しばらくはプロに転向しない」という条件などを付けた上で特例の特例を認める…、というミラクルもあるかもしれません。現在アメリカのABCニュースがこの問題を取り上げて同情論を書いていますし、アメリカでの放映権を持つNBCテレビもGPファイナルのニュースでこの問題に触れています。IOCとしてもトリノオリンピックのために数百億円の放映権料を払ってくれるテレビ局から依頼があれば動かざるを得ないでしょう。(ただし、これが彼女の出場に繋がるかは別ですが) また一部ですが、浅田選手が水泳の岩崎選手のようになってしまう事を懸念する声もあります。フィギュアスケートに拘らず、いろいろな競技のアスリート達は競技会に合わせて自分の力がピークになるように調整してきます。が、そんな努力とは別に、あるシーズンにアスリートの実力が急激に花開いて一気にピークに行ってしまう場合もあります。これは例えばバルセロナオリンピックの競泳女子200メートル平泳ぎで金メダルを獲得した岩崎恭子選手の例があります。彼女は自身の突然の金メダル獲得によって燃え尽き、マスコミなど周囲の狂乱に翻弄されてしばらく自身を見失っていました。結果として競技生命を削られてアトランタオリンピックでは不本意な成績で終わり、そのまま選手生活を引退してしまうという非常に残念なことになってしまいました。 トリノには選手として参加できなくても、今回は選手団付きのスタッフとして参加してオリンピックを経験することで、次回のバンクーバーへの布石としても良いのではないか…とも思いますね。 【NBCテレビの浅田選手を扱った記事】  http://www.nbcolympics.com/figureskating/5078282/detail.html 【NBC OLTMPICS COM.】  http://www.nbcolympics.com/figureskating/index.html 以下は同様の別のご質問に書いたものです。ご参考まで。 http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=1847386 ------------------------------------------- 国際スケート連盟(ISU)は、まだ成長期にある「子供」の身体に競技の負担をかけることで選手生命を短くしないため、という健康面の理由を年齢制限の根拠の一つにしています。 ただ実際のところ、競技会で優秀な成績を収める選手は10歳~12歳までに6種類あるジャンプのすべてをマスターしており、逆に言うとその歳までにマスターできない選手や競技開始年齢が遅い選手は大成していないのも事実です。僅か小学生位の年齢であれだけのジャンプを楽々とこなして故障しない選手だけが競技会で上位入賞しているのですから「ジャンプをバンバン跳ぶ事が幼い身体にとって医学的に悪い」というISUのロジックでは競技レベルを選手の年齢別に制限する必要があるわけで、そんな面ではISUの理屈もかなり怪しいものではあります。 また長野オリンピックの金メダリスト、タラ・リピンスキー選手だけでなく、彼女と同様に15歳そこそこだったリレハンメルオリンピックの金メダリスト、オクサナ・バイウル選手もまたオリンピック後すぐにプロに転向してしまった、という事実もあります。ISUとしても、せっかく育てた若く優秀なアマ選手がプロに転向してしまうことは、競技運営の面からもマイナスですし不本意でしょう。特に1995年から始まったGPシリーズで多くのスポンサー料やテレビ放映権を得ることはISUの運営を財政的に安定させることにも繋がりますので、ISUとしても実力のあるアマチュア選手を少しでも長い間支配下に置きたいと考えるわけです。 ところがショービジネスが盛んなアメリカなどではフィギュアスケートの人気も高く、世界選手権王者やオリンピックの金メダリストは引く手数多なのも事実です。欧米のフィギュアスケート選手にとってプロの世界で稼ぐことは大きな夢でもあり、ISUの思惑とは矛盾するんですね。ISUが世界選手権とオリンピックだけに出場年齢制限を設けていてGPシリーズには年齢制限がない、というのもこんなところが本音ではないかと云われています。 余談ですが、浅田選手の年齢制限に関してはこんな憶測も出ています。 【関連記事】  http://news.goo.ne.jp/news/fuji/sports/20051219/320051219008.html --------------------------------------------------------------------------------------------------

awahiko
質問者

お礼

いやぁ、流石は元関係者でいらっしゃる。微に入り細をうがつ、とはこのとこですね。 詳しいご説明・ご意見ありがとうございました。

その他の回答 (14)

noname#71482
noname#71482
回答No.4

これが真相でしょう。 開催国の意向は大きいですよ。 個人的にはマスコミももう騒がずそっとしておいてあげて欲しいですね。 あまり本人が気にしてない(ように見えるだけかも) のが唯一の救いですね。

参考URL:
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051219-00000001-ykf-spo
awahiko
質問者

お礼

おこたえありがとうございます。参考になりました。 URLも参考になりました。よりによって大御所「ヤフー」のニュースをチェックし忘れていました(笑)。

  • redowl
  • ベストアンサー率43% (2140/4926)
回答No.3

ISU(国際スケート連盟)会長 曰く 「日本からの正式的な働き掛けも無く、ルールはルール 医学的見地で決めたもので、技術的見地で決めたものではない」 そして、日本スケート連盟強化部長 曰く 「五輪のためだけに育ててきた選手もいるのに、真央だけのために陳情することは出来ない。」 このコメントは建前、・・・でしょうね。 世界一の実力があるのだから、『五輪のためだけに育ててきた選手』も納得すると思うのですが・・・ 『五輪のためだけに育ててきた選手』は、五輪でどれだけの結果を残せるのでしょうか? プレッシャーに負けてしまうような気がします・・・・ 結局出場が認められないまま、トリノ五輪が開催されるとなれば 4年後のバンクーバーまで、絶対ルール変えないことを、公言してほしいですね。 バンクーバーまでの4年間に「出場可能なルール変更」になったら、真央ちゃんが可哀想・・・・・

awahiko
質問者

お礼

おこたえありがとうございます。 ・医学的というのが一番アタマに来るのです。だって3箇月差でしょ?これってそれほど重要なのかなって。 ・スケート連盟の対応が一番腹立たしいです。「他にも(おねえさん)スケーターがいる」。実力主義じゃないですよね。年功序列のサラリーマンみたい。 ・五輪のため、の部分、同感です。 ・私はバンクーバーまでの間にルールを変えると思いますよ。あの何たらいうフィギュア強化部長みずからの手でね。

  • norokko
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回答No.2

浅田選手にはぜひとも出てもらいたいものと個人的には思っています。400人近くの方が嘆願メールを日本のスケート連盟に出しておられるらしいです。 あと、形式というのではなく、規則です。 嘆願を出さない理由はあくまで推測でしかないのですが、 1、候補選手が多い(安藤選手、中野選手、他3人が候補に挙がっている)のに、これ以上選考を混乱させたくない 2、たとえ嘆願を出しても通る可能性は低いからあきらめている。 3、他の選手でもメダルを取れる可能性は高い。 ということがあるのではないかと思います。 個人的には前演技とか言う形で滑ることは出来ないのか、って思います。

awahiko
質問者

お礼

おこたえありがとうございます。参考になりました。

回答No.1

私もド素人ですが ・野球の場合、中学生に硬式ボールを積極的に持たせようという学校はほとんどないのでは? 体が出来ていない状態で無理をすると取り返しがなくなるから。 ・毎年あっちこっちであるグランプリのプレッシャーと4年に1度のオリンピックのプレッシャーは違う。 ・オリンピックで失敗したときにどうやって立ち直らせる? ・ましてや15歳、将来を決めてしまうような重要事項。出場が決まったら、自由に自転車も乗れなくなる。自己管理できるかな? ってなことを責任もってやっていける環境が整ってないのでは???

awahiko
質問者

お礼

おこたえありがとうございます。 ・リトルリーグ(9~12歳対象:性別不問)は硬式球を使用しています。 ・オリンピックのプレッシャーにも勝てそうなので浅田選手は残念なんです。 ・オリンピックで失敗。。。それこそまだ若いし、とにかく明るい。19歳まで待ったをかけられるほうが可哀想だと思います。 ・15歳で自己管理ができるか?これは同感です。