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口腔ケアに関する「医療行為」の解釈について

(別のカテゴリーで質問させていただいたのですが、こちらに引っ越してきました。) 歯科医・歯科衛生士のいない病院に勤務する言語聴覚士です。 進行性の疾患で下顎・舌・頚部等の運動制限があり、唾液でも誤嚥される患者さんがいらっしゃいます。 介護職員から度々「口腔ケアが難しい」「誤嚥が怖い」という相談があり、その度ごとに病棟の師長のもとに出向き、誤嚥の危険性がある方の口腔ケアは看護師で行って欲しいと言ってきました。 しかし、人手がないとの理由で未だに介護職員に任されている状態です(きちんとした指導をした上で、というわけでもないようです)。 誤嚥しないような姿勢をとり、吸引しながら行う口腔ケアです。 わたしは医療行為であろうと解釈しているのですが、本当のところどうなんでしょうか? 「歯周病等の歯科的疾患がない方への口腔ケアは医療行為ではない」というような記述はありますが、誤嚥対策が必要な方の口腔ケアが医療行為であるかどうか明記されたものはないでしょうか? そのようなものがないとしても、何かご意見をいただけましたら幸いです。

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回答No.2

問題を整理します。 1.介護職員の手に余ることがあって看護師に頼もうとしても受けてくれない。だから介護職員ができないのに、勉強もせず、危険に対する十分な対応能力のないまま、ケアする。  もし、誤嚥で患者が突然死亡したします。訴訟になれば、おそらく、病院の管理が問われて、賠償責任が発生します。また、担当のかわいそうな介護職員は、できない業務とわかっていながら続けていた実行責任を問われて、業務上過失致死で送検される可能性もあります。現場から逃げた看護師は現在の法律では罰はないですが、本来は、技能の未熟な介護職員に任せていたらどうなったかを考えなければいけない職責がありながら、放置したことで、管理上の未必の故意、自己が起こっても仕方がない、を指摘され業務上過失致死が適用されえます(モラルの厳しい国:米国などでは当たり前)。 本来どうあるべきか 2.本来は、患者本位に考えて、今、危険に対する十分な対応能力のあるものが、それを行うのが筋です。チームで検討を行い、看護師の手が足りないときは、介護職員が勉強をして、ケア上の注意点を医師を含む医療チームで点検し、緊急事態の発生したときの、初期対応などを細かく打ち合わせした上で、担当する(ことを本人や家族に十分説明し同意を得る)というのが妥当です。このようにした上で、なおかつ、緊急の事態が起き、不幸にして患者さんがなくなったとしても、最善を尽くしているわけであるから、まずはトラブルにはならないでしょう。最悪、業務上過失致死で送検されたりすることがあっても、まず不起訴です。チーム全体が患者に対して誠実に、責任をもつという態度が必要です。 なお、問題は、医療行為かどうか、ではなく、”管理”です。 最後になりましたが、あなたの、ご自身の領域を超えたところでの問題提起の姿勢は非常に立派です。私たちがみな、そのように、問題点を共有し、ここにあるように解決の糸口をさがしていけば、いい、社会ができると信じます。

noname#97807
質問者

お礼

基盤作りのためとはいえ、本来のSTの仕事がなかなか出来ていません。 これでいいのかと自信をなくすこともたびたびあったのですが、 今回励ましていただいて、ちょっと救われたような気がします。 それにしても、やはり今のままではまずいですよね。 お恥ずかしいことなのですが、当院の看護師と介護職員の間には、 大きなわだかまりがあるようなのです。 しかもそれが患者さんのケアに影響してしまっているのです。 今回のご意見を参考にさせていただき、もっとプロフェッショナルな 看護・介護をしてもらえるよう働きかけていきたいと思います。 本当にありがとうございました。

その他の回答 (1)

回答No.1

こんにちは。これで回答になるかどうかわかりませんが、一応書き込みさせてください。私は准看護師で、現在、高看に通っています。私の勤める病院では介護の方は口腔ケアをしません。看護師が行っています。しかし、看護師から指導を受ければ介護の方にも口腔ケアは可能だと思います。指導を受けていない場合も本やネットで勉強することも可能ですので、勉強した上で看護師に相談し、それを介護業務として行うことも可能だと思います。実際に在宅では看護師の指導を受けた家族が吸引することは当たり前だったりしますからね。それは別問題としても、正しいやり方を学べば口腔ケアはできると思います。安易な考えかもしれませんが、普通の人間なら入浴したり、歯磨きしたりするわけですから、それをできなくなった人の代わりにカバーしていくことが大事ですよね。吸引は私は医療行為だと思いますし、健常者なら行うことはないわけで、医療的技術のレベルが高く、介護福祉士の方は行わないであろうと思いますので、介護者が行うべきではないと思いますが、口腔ケアに対しては、誤嚥を防ぐためにも介護者の方に正しいやり方を指導し、積極的にやるべきことだと思います。誤嚥にもレベルやどの部位で障害が起こっているかという査定が必要ですので、それを見極め、それにあったケアをしていく。そしてそのケアの第一歩は口腔ケアであると思います。口腔ケアってけっこう安易に考えがちですが、すごく大事なことなんですよね。もし特別吸引が必要でない場合は1度、口腔ケアの勉強会を行い、正しい知識を学び介護業務の一環として行うことが望ましいかと思います。

参考URL:
http://www.dent.niigata-u.ac.jp/oral-care/oral-care-t.pdf
noname#97807
質問者

お礼

お礼が遅くなり、申し訳ありませんでした。 近くの歯科医師の先生にお願いして勉強会をしていただいたこともありますし、 自分自身もなるべく勉強会に参加して、そこで学んできたことを伝えたりしています。 それでも「人手も時間もないから出来ない」と言われてしまうのです。 結局は口腔ケアの必要性を本当に理解してもらっていないということなのでしょう。 そうじゃなければ、人手と時間がなくても何とか出来ないか考えてもらえるはずですもんね。 これからもこつこつ働きかけていきたいと思います。 ご意見をいただき、本当にありがとうございました。