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よく噛んで食べる?
と、カラダにいいとよく聞きますが、それならば、味のしなくなったガムでもずっとかじってて唾液が出れば免疫力とかいろいろカラダに良いのでしょうか?
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「噛む」という行為は,消化の第一歩です。 食べ物を1番細かく砕くことが出来るのは,噛むという行為以外にありませんからね。 もし,よく噛まずに飲み込んでしまいますと,食べ物の消化が不充分となり,食べ物に含まれている栄養が充分吸収されなくなってしまいます。 人間に限らないことですが,動物の身体を構成している細胞というものは,数日から数ヶ月程度で入れ替わっていて,そのために細胞分裂が繰り返されていますが,その細胞分裂する上で,体内に吸収されている栄養が必要になります。 また,動物は行動する生物のことで,行動する上で,エネルギーが必要になり,このエネルギーも体内に吸収されている栄養の1つです。 さらに,免疫機能というものもすべて体内に吸収されている栄養から作られています。 ということは,つまり,体内に吸収されている栄養が極端に不足してしまうようになりますと,これらの生命活動が止まってしまい,それは「死」を意味することになってしまいます。 といっても,最近の傾向では,比較的軟らかい食べ物を好みますので,多少少ない咀嚼回数(噛む回数)でも構わないところもあるようですけどね。 しかし,軟らかい食べ物ばかりを食べているために,硬い食べ物を食べるときでも咀嚼回数が少なくなってしまい,その食べ物の栄養が充分に吸収されなくなってしまうため,体内に吸収されている栄養が不足しがちなのが,最近の日本人の傾向です。 もちろん,これは,咀嚼回数不足だけが原因ではありませんが,しかし,その一因であることは間違いないと言えるでしょう。 体内に吸収されている栄養が不足すると困ってしまうのは,まず,髪の毛や肌です。 というのは,体内に吸収されている栄養というものは,どの場所にも均等に分配されているのではなく,生命維持にとって重要な場所から順に多く分配されていき,髪の毛や体毛などのように生命維持にはほとんど関わりがない場所には,その他の場所に分配されたあとの「残りカス」がまわってくるようになっています。 肌は,髪の毛に比べますと生命維持と関わりがあるのですが,その他の場所に比べますと,普段は関わりが薄いですので,体内に吸収されている栄養が不足するようになりますと,髪の毛にトラブルが出るか,または,肌にトラブルが出るかのどちらかになってしまいます。 また,体内に吸収されている栄養には,栄養それぞれ1日に必要な量があり,それに対する割合が1番少ないものと同じ割合だけ他の栄養も使われますと,余った分は一定期間(たいていは2~3日間)体内にストックされたあと,体外に捨てられてしまいます。 つまり,ある栄養が数日間以上摂取不足していますと,体内に吸収されている栄養全体が不足しているのと同じになってしまうのです。 ちなみに,体内に吸収されている栄養が不足してしまう原因は,咀嚼不足だけでなく,「だけ食い」(1つの食材だけを食べ続け,その食材を残さず全部食べなければ次の食材を食べ始めない食べ方)をしていたり,ストレスを自然に解消していたり(一般的には,ストレスを溜めていると言います),食事としての栄養バランスが整っていなかったり,サプリメントに頼った食生活をしていたり,夕食を全部食べられないくらいに間食を食べていたり,食事毎に毎日ほぼ同じ時刻に食べ始めていなかったり・・・など,いろいろな要因がありますよ。 咀嚼不足が問題になる理由は,栄養の吸収が悪くなってしまうことだけでなく,食道ガンの原因となる可能性があるということも挙げられると思います。 というのは,噛むという行為によって唾液の分泌量が増加するのですが,充分に噛まないで食べ物を飲み込んでしまいますと,唾液の分泌量が不足してしまいます。 よく噛んでいれば,食べ物は充分細かくなる上に,充分な量の唾液がからみつきますので,飲み込んでも食道のどの部分手あっても引っかからないで胃の中まで通るのですが,咀嚼不足の場合,食べ物が細かくなりきれない上に,唾液の分泌量が少ないことから食べ物に充分から密きませんので,飲み込んだ際に,食道の何処かに引っかかってしまうようになり,その部分を傷つけてしまうことがあります。 飲み込むときに工夫することは出来ないと言っていいですから,咀嚼不足をしていますと,だいたい同じ場所に傷が出来るようになり,それが繰り返されることで,ガンになってしまうこともあるわけです。 確かに,唾液の分泌量が多ければ,虫歯になりにくいという事実もありますし,また,口は身体の防衛のための最前線でもありますから,ガムを味がなくなるまでかみ続ける(おおよそガム1枚あたり550回くらいだそうです)のも良いかもしれません。 しかし,よく噛みなさいと言うのは,実は,食事の時の話なのですよ。 また,よく噛むためにはガムを噛みなさいと言うのは,噛む力を作るためです。 まぁ,一種の筋肉トレーニングと言ったところですね。 なお,「日本チューインガム協会」のサイト(http://www.chewing-gum.org/)の「噛む健康」のところにも「噛む効用」や「噛む習慣」,「咀嚼回数ガイド」といった有用な情報が出ていますので,一読されてはいかがでしょう。
- 参考URL:
- http://www.chewing-gum.org/
その他の回答 (1)
- maniada55
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よく噛んで食べると食べ終わるまで時間がかかりますよね。 時間をかけて食事をとると、血糖値の上昇が穏やかになり インシュリン分泌にかかる負荷が少なくてすみます。 (逆に早食いでは一気に血糖値が上がり大量のインシュリンが 分泌され糖尿病の原因にもなります) 唾液自体にも有用な物質や効果があり、かむこと自体も 体にいいという話もあります。 ガムをずっとかんでも体にいいのでしょうが、食事をゆっくり よく噛んでとるのがベストという感じでしょうか。 という私も昼は超早食いですませてしまいますが。体に悪いのは わかってるんですが。。。
お礼
お礼が大変遅れて申し訳ありませんでした。そうですね、よく噛むのがカラダに良いのはわかっているのですが、なかなか時間が許してくれないのが現状かもしれないですね。貴重な意見ありがとうございました。
お礼
お礼の返事が大変遅くなり申し訳ありませんでした。本当に大変参考になるご意見いただき感謝しております。私自身は気をつけて、なるべく固いごぼうとか自然と噛む回数の多くなるような食事に心がけてはいるのですが、それでもやはり時に時間に追われて食事してしまいますので大変参考になりました。ありがとうございます。