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血圧計の原理について
圧迫を緩めて脈音がするところが最高血圧で、脈音がしなくなるところが最低血圧になるのは どういう原理からでしょうか? ご教授お願いします。
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まず、前提を3つ。 1:カフ型の血圧計は、血圧を計っているのではなく、カフの内圧を計っている。 2:心臓の拍出により、動脈の血圧は変動する。 3:動脈がつぶれかかった状態で血液が流れると、乱流により雑音が発生する。この音をコロトコフ音と言い、聴診器で感知できる。 カフを加圧していきますと、カフ圧がおよそ動脈の最低血圧になったときに動脈がつぶれ始め、コロトコフ音が発生します。 最高血圧未満、最低血圧以上の圧力で動脈を圧迫しているとき、「最高血圧で流れている動脈はつぶせないが、最低血圧で流れている動脈はつぶせる」という状態にあり、このため脈拍のたびに動脈は開いたりつぶれかかったりしていると思われます。これがコロトコフ音の発生理由でしょう。 更に加圧すると、動脈が完全につぶれてコロトコフ音が消失します。これが最高血圧です。 圧を下げていくときはこの逆を考えて下さい。
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- yiwt
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お読み頂きありがとうございます。補足させて頂きます。 カフ型(コロトコフ方式だろうがオシロメトリック方式だろうが、電子式だろうが水銀式だろうが)の血圧計の欠点はいくつかあります。 まず、「血圧でなくカフの内圧を計っているだけ」なので、カフの圧力がうまく動脈に伝わらない場合、カフを余分に加圧する必要があります。つまり実際の血圧より高い数字が出てしまいます。 例えば標準より腕の太い人は、カフで加圧してもなかなか動脈がつぶれません。シャツの上からとか、腕に余分な力が入っている場合も同様です。カフを160mmHgまで加圧したのに、動脈に伝わっているのは140mmHgなのかもしれません。逆に腕の細い人は低めに出ます。 それから、動脈硬化のある場合も難しいです。カフ型の血圧計は、動脈の壁が加圧でスムーズに変形してくれることを前提にしているので、がちがちに硬化した動脈では、血圧ではなく壁の硬さを計ってしまうことになります。びっくりするような高い数字が出るのはこのためです。「循環器系に大病」と言われますと、動脈硬化がおありなのでしょうか? 以上の欠点を回避するため、全身麻酔下の手術などでは動脈に超小型のセンサーを差し入れ、直接血圧を計測します。動脈を刺さないといけませんので、気軽には使えませんが。 また、以上の方法はいずれも、「末梢動脈の血圧が全身の血圧を反映する」という前提に立っています。例えば腕の動脈が付け根で(動脈硬化などにより)細くなっていると、そもそも腕の動脈で血圧を正確に計ったところで、全身の血圧はわかりません。 このため、心機能を正確に評価する場合は、心臓近くまで圧力センサー付きのカテーテルを挿入して、正確な血圧を計測します。これが最も正しい血圧と言えます。
- neko-yashiki
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質問をされた方、No.1さん、ありがとうございます。 私もこのことを知りたかったんです。 で、No.1さん、もう一つ補足していただけませんか? 電動式の自動血圧計って、結構ひどい測り間違いをしてくれますよね? 循環器系に大病を抱えている友人が二人いて、血圧のコントロール必須なのですが、 「家庭用血圧計が正しい答えを出さない」 問題で困っています。 とりあえず、私は水銀式での血圧測定が出来るようになって、彼らに方法を教えてあげたいと思っていますが、私の本業はエンジニアなので、 「測り間違いをしない家庭用血圧計」 を作りたいと思っています。 「家庭用血圧計」 が、どこらへんを外しているので、測り間違い(特に最低血圧に多いですね)をしてくれるのか、教えていただけませんか? ついでに、聴診器のお勧めも教えていただけると、ありがたいです。
お礼
neko-yashikiさんも私と同じ疑問を持たれていたみたいですね。 『測り間違いをしない家庭用血圧計』が完成するよう頑張ってください。
お礼
お礼が遅くなりすみませんでした。 おかげさまで仕組みが理解できました。 ありがとうございました。