「戦争に勝つ」と「戦闘に勝つ」を混同しているのではないでしょうか。戦争は外交の一側面、戦闘はその戦争を有利に進めるための一手段です。つまり局地的な戦闘にいくら勝っても、全体的な戦争に負けることはあります。逆もまたしかりです。(支那事変などで日本は戦闘に勝ってはいたが、ポツダム宣言受諾によって中国<中華民国>に戦争では負けてしまいました)
日本と中国が戦争をするとなると、日本が中国に攻め込んだ場合なら負けるでしょうが、現在の日本にそんなことをする得はこれっぽちもありません。逆に日本が責められたとしても、領土防衛さえできれば日本の勝利ですから、なにも中国本土を攻撃する必要もありません。それに、日本は海という天然の要害があるため、いくら中国軍に頭数があろうともそれを運ぶ輸送機がなければ意味がないのと、世界でも有数の防衛力を持つ海上自衛隊があります。上陸されれば陸自の出番です。
核ミサイルを使ったり、日本本土が躊躇無く爆撃されれば日本は不利ですが、当然にアメリカが黙っているわけではなく、またそれは中国にとっても無意味なことです。なぜなら日本という国土の位置が太平洋へと軍拡するうえでの重要な戦略拠点だからです。つまり日本国土を荒廃させては中国にとっても進行する意味が無くなるからです。
前述したように戦争はあくまでも外交の一側面、自国の利益を有利に運ぶために行うことですから、「戦争に勝つ」といってもさまざまな事情や動向によって定義が異なりますから、ただ単に「どっちが勝つ?」と質問してもあまり意味はありません。正直、自分の政治信条の吐露か、不毛な信仰告白。あるいは願望の誇示に終始するだけです