西独・波蘭間の歴史認識と日中韓の歴史認識
統一日報のwebにある
http://news.onekoreanews.net/detail.php?number=57755&thread=01r05
ですが、この最後に金両基氏は
「西ドイツとポーランドが歴史認識を共有し、共生の未来を築いているのに、日中韓はその姿が見えないのだろうか。」
と述べております。
この「西ドイツとポーランドが歴史認識を共有し」とはどういう意味でしょうか?
そもそも、西ドイツというからには現在のドイツは歴史認識を共有していないのでしょうか?
ドイツあるいは西ドイツはポーランドに対して行ったことを悪として認識し、そのことをポーランドに表明しているのでしょうか?
ポーランドにおけるユダヤ人虐殺に対するポーランド人の関わりについて、ドイツ・ポーランド政府はどのような統一見解を持っているのでしょうか?
西ドイツのアデナウアー首相は、1952年12月3日、連邦議会で
「私は連邦政府の名において宣言します。気高い軍の伝統の名において、地上や海上あるいは空で戦ったすべてのつわものを、われわれは是認する」
「ドイツ軍人の誉と偉大な功績は、過去数年の間に傷つけられはしたが、まだ生き続けており、さらに生き続けることを確信する」
なんてことを言っておりますが、このこともポーランドは同じ認識を持っているのでしょうか?
大戦の結果、元々はドイツの領土の一部をポーランドが支配することにになり、住んでいたドイツ人が土地を追われることなったことを、両国はどのような統一見解を持っているのでしょうか?
カチンの森の事件について、西ドイツはソ連の顔色を伺わなければならなかった当時のポーランドと同じ見解だったのでしょうか?
ドイツとポーランドにおいて、戦後処理について現在は見解において両国は何の齟齬もないのでしょうか?
また、金両基氏は
「歴史的事実の確認がなければ歴史認識は生まれないことは周知の事実だが、歴史的事実よりも認識論がしばしば先行する。歩平氏は歴史観、歴史認識、そのベースにあるのが歴史の事実だと言い、現状では「歴史の事実の一致ですらむずかしい」、「歴史の事実を共有することは、両国(中日)の努力によって可能ではないか」と続けるが、日本側には通じない。」
といってますが、
中国人の趙宏偉氏がSAPIOの2005年1月19日2月2日合併号で
「韓国併合は、国際連盟が認めたから当時、国際法違反ではなかった。」
と発言しておりますが、
金両基氏は現在韓国政府が国際法違反とみなしていることが問題だと考えているのでしょうか?
ノーと言える中国という書籍には
「中国人にとって、戦争は労働を意味し、また道徳的に自らを引き締めることをも意味する。たとえ国中が戦争の熱に浮かされている時でも、見識のある人が見れば、そこに利益を掠め取ろうという意図は微塵もないことが分かるだろう。
集団としての中国人の品位は、中国に帝国主義の起因となるもの、すなわち貪婪という悪徳を生じさせない。さらに言えば中国人は、対外戦争においてすらある種の一般的傾向、すなわち暴力的傾向に欠ける。正史に記された中国の戦争は、仁義あるものが"謹んで天罰を実行する"教訓の歴史である-私たちの父祖は、このような"戦争道徳"を私たちに注入した。」
と言う記述がありますが、韓国や金両基氏も同意見なのでしょうか?
お礼
お礼が遅くなりまして申し訳ございません。 そして、ご回答有難うございました! 最近、ポーランドの陶器にはまってしまって、質問させていただきました。HPをチェックしましたが、やはり奥が深いですね。有難うございます。