【練鑑ブルース】
人里離れた塀の中
この世に地獄があろうとは
夢にも知らない娑婆の人
知らなきゃ甥らが教えようか
身から出ました錆びゆえに
厭なポリ公にぱくられて
手錠かけられ意見され
着いた所は裁判所
鬼の検事に蛇の判事
付いた罪名は傷害罪
廊下に聞こえる足音は
地獄極楽分かれ道
青いバスに乗せられて
揺られ揺られて行く先は
その名も高き練馬区の東京少年鑑別所
薄い青テン着せられて
硬いベッドに寝かされて
三度の飯も麦しゃりで
食っちゃ寝、食っちゃ寝の鑑別所
格子の窓から空見れば
鳥はさえずり花さえも
二度とここへは来るなよと
俺に言うように論ずように
新入り新入りと馬鹿にされ
便所掃除や床掃除
三度の食事も二度、一度
夜は涙で頬濡らす
余りの辛さに耐えかねて
ぶくろの駅までずらかれば
張り込み看守にぱくられて
もとの練馬に逆戻り
一年三月の刑終えて
やっとの重いで娑婆に出りゃ
かわいいスケちゃん人の妻
おいら一人で男泣き
父さん母さん許してね
これからまじめになりますと
誓った言葉も上の空
またも踏み入る馬鹿の道
(1)人里離れた寒いとこ
こんな所があろうとは
夢にも思わぬ娑婆の人
知らなきゃおいらが教えましょ
(2)身から出ました錆ゆえに
嫌なポリコにパクられて
手錠はめられ意見され
着いた所が裁判所
(3)青いバスへと乗せられて
ゆらり、ゆらりと行く先は
その名も高き練馬区[堺市]の
東京[大阪]少年鑑別所
(4)父さん母さん許してね
これから真面目になりますと
言った意見も上の空
可愛いあの娘の事ばかり
(5)小さな窓から空見れば
あの星あたりが女(すけ)の家(やさ)
スケちゃん今頃何してる
写真片手に目に涙
(6)雪がちらほら降ってきて
眉を書く手がかじかんで
思い出すのは故郷を
不良と呼ばれて捨てた夜
(7)一年三月の刑終えて
やっと出ました、娑婆の空
愛しい母さん土の下
可愛いあの娘は他人(ひと)の妻
(8)北の酒場を振りだしに
転々運命のハズレクジ
今度こそはとこの町も
どうやらハンパの吹き溜まり
(9)ヒロシ、ケンぼう、のりちゃんと
さらさら恨みはできないが
一緒になる気もないのなら
何で汚した、惚れさせた
(10)二度と会えない二親と
晴れて会うのは夢の中
布団被って十六の
初なあの日に返りたい
(11)いつか来る春、来ない春
いつか来るやら、来ないやら
身から出た錆バチだけど
明日天気にしておくれ
せめて天気にしておくれ
身から出ました錆びゆえに 粋なポリコにパクられて
手錠はめられ意見され 着いた所が裁判所
父さん母さん許してね これから真面目になりますと
言った意見も上の空 可愛いあの娘の事ばかり
青いバスヘと乗せられて ゆらりゆらりと行く先は
その名もたかき堺市の 大阪少年鑑別所
小さな窓から空見れば あの星あたりが女(スケ)の家(ヤサ)
あの子今頃何してる 写真片手に目に涙
三年三月の刑終えて やっと出ました娑婆の空
愛しい母さん土の下 可愛いあの娘は他人(ひと)の妻
二度と会えない二親と 晴れて会うのは夢の中
布団被って十七の 初なあの日に返りたい
いつか来る春来ない春 いつか来るやら来ないやら
身から出た錆バチだけど せめて明日天気にしておくれ
元が替え歌ですから、↑の他にも有ります。
お礼
早速のご回答有難うございました。 早速検索を試みましたが私の記憶とは少し違うようですので替え歌であったのでしょう。 特別風紀を乱すわけでも、公序良俗に反する内容でもなかったと思うのですが何故いけないのでしょうね。規定の見方を知らないので閲覧はしておりませんが。哀愁のある良いメロディーだったような気がします。