援助交際は、必ずしも性行為を伴わないとのことですが、質問者さんは売春と比較をしておられるので、ここでは性交を伴う援助交際について述べます。
観念的なことですが、私は援助交際と売春の違いはプロとしての意識の差、だと思います。
このようなことを書くと、売春は職業として成り立つのか、そもそも売春行為は人間として許されるのかという根本的な疑問が出てきますが、その是非については言及を避けます。
古典的なプロの売春婦は、主体的に売春を自分が生きていくために必要かつやむを得ない手段だと考え、また、男性を性的に満足させることにある種のやりがいを見出すような存在です。かつて遊郭文化が栄えたのも、そこに由来します。また、彼女たちは当然自分の身に及ぶであろう危険（性感染症など）に対する意識も高く、自己管理にも責任感を持っています。
一方、女子高生などによる援助交際は、動機が単なるお金（小遣い）欲しさであり、男性の愚かな欲望を手玉に取り、利用しているだけだという点で狡猾さを感じます。そこには、売春という行為が持つ重みも、一生その過去を背負っていくのだという覚悟も、自分の体に対するいたわりさえも欠落しています。誰にも迷惑かけてないからいいだろうという、寒々とした価値観が垣間見えるだけです。
とは言っても、最近では社会全体の性モラルが低下しているため、プロの女性と素人の女性の境界線はほとんど無くなりつつあるように感じますが…
