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脳梗塞のあとの知能はどうなるのか?
脳梗塞で倒れたが何とか一命をとりとめた人が、言葉を話せなくなったり、半身麻痺してしまったりすることがあるそうですが、 これらの症状は限定的なものなのでしょうか? つまり、言葉を話せなくなった人は言葉が話せなくなっただけであり、 その他の脳の機能には何ら悪影響は残っていない、 具体的には抽象的・空間的な思考力、芸術的な想像力・創造力といったものに関しては従来通りの能力を有している、 といったことがどの程度いえるのでしょうか? 以前、ある脳梗塞の患者の脳に関して、実年齢よりも20歳以上衰えているという所見を医師が出したという記事を読みました。 やはり、脳の血管がつまりぎみもしくはつまっているわけですから、そうなる前よりもはるかに知力が低下しているのでしょうか?
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基本的には他の回答者さんが仰っておられるように、脳それぞれの場所で機能は局在している とお考えになられると宜しいです。 ただし、生きている(=働く)細胞が減った事等により2次的に血流量が低下して脳活性が落ちたり、 超皮質性の障害といって、脳の基本的な機能地図によらない障害が現れる事もあります。 また、知能検査に関してはいろいろな評価方法(検査法)が存在しますが、知能とは何ぞやという定義の問題があります。 ご質問者様は「知力」をなんだとお考えでしょうか? 記憶力・認知力・計算力・向学心(活動意欲)云々?? 或るスケールに照らし合わせて一般的な値より結果が低くあらわれる方はおられます。 ただ、だからといってその方の「知力」が低いと言えるかどうかは疑問です。 (その「或る評価において、この時はこうだった」というひとつの目安にはなりますが。) 知能検査の結果は、知能それ自体のほか、覚醒度・意識レベルにも大きく左右されます。 (例:どんなに頭の良い人でも、寝ているときは知能検査点数0点です。笑) 他にも例えば、右半球に病巣のある方の場合、右半球症候群といって病的に、すぐ疲れてしまったり回答するのを面倒がったり…結果的に検査結果は残存能力よりもはるかに悪く現れることがあります。 評価する側の、検査の進め方・評価方法が適切かどうか・TPOその他全人的な患者さんへの理解度によって結果は随分変わりますよ。(失語症患者さんに対して質問式評価だけをおこなっているなんていうのは論外です。笑) 以上、何らかのご参考になれば幸いです。
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- daizen
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専門的な回答が出ていますので、私は事例を記載致します。 行きつけの喫茶店に3名の脳梗塞既往歴の方が常連客としておい出になります。 3名とも意識不明の期間があり、そして覚醒後に片側の麻痺が残ったにもかかわらず、一人は代行運転の仕事を、一人は脳障害後遺者のレクレーションクラブの幹事をしておられ、日帰りバス旅行の計画を立てたりして活躍しておられます。後の一人はスナックのママの仕事を辞めていますが、罹患前と何等変わらぬ会話をしておられます。それまで手掛けたことも無い絵手紙教室に通い、全国的な公募にも入選したりもされています。 他に会社の先輩ですが、同じく6カ月間位意識不明でしたが、今は片側麻痺の身体で毎日商店街のアーケード内を散歩しておられます。以前の記憶はしっかりと有しておられ、更に会社や同僚だった方の近況を私より良く知っておられ感心させられます。 勿論、皆さん以前の記憶は完全にあります。むしろ以前より多くのものに興味を示し、また罹患と闘病で人生を悟られたのか、非常の穏便になり他人の話しに聞き入ってくれます。 勿論ダメージを受けた部位や範囲の加減で、これらの人は上記の状態を保持されているのだろうと思います。 また本来の性格が前向きの方達であることも原因するのかもしれません。 ただ、いずれの方も滑舌は少し悪くなり、また返答もわずかに間を置いてから返って来るきらいはあります。 たまたま脳梗塞が原因で知力が低下した人を知らないので、このような事をかけるのだろうとも思いますし、知力が低下した人は外出して人と接する事が無いので、私の目に入らないのかもしれません。罹患後の症状は人それぞれであることは間違いないことと思います。 以上、参考に。
お礼
ありがとうございます。とても参考になりました。 脳梗塞が発生した部位やその後の経過によって結果はまるで違ったものになるのですね。 脳梗塞を前後して人間性に改善が見られるということですが、やはり死を意識した人というのは生きていることの価値をしっかりとつかんでおられるのですね。昔漫画でサイヤ人が死にかける度に強くなっていましたが、結構的を射ていますね。
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Nスペかなにかのシリーズで見た限りでは、 (1) 脳の機能は部位で決まる (2) その場所に梗塞が起こったら、そこ担当の機能が停止する (3) 死んだ脳組織周囲の脳が、死んだ組織が担当していた機能を持つようになることがある。 (4) しばらくトレーニングすれば、元と同じこと出来るまでに回復する可能性がある。 ということで、知能に関係する前頭葉あたりにダメージがあれば、知能が幼児並みに下がってしまう可能性もあります。 ダメージが広範囲なら残っている脳でカバーできず、回復不可能の場合もあると思います。
お礼
回答ありがとうございました。 (3)にびっくりです。周囲の細胞が機能を肩代わりなんて、すごすぎです。
- tin1119
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私は看護学校で脳梗塞の患者さんを何名か受け持ったことがあります。 医師ほどは知識はありませんので、さらっと聞いていただけると幸いです(>_<) 言葉を話せなくなったり、片麻痺になってしまうのはどこの部位がどの程度梗塞(脳の細胞が死んでしまう)するかによります。 脳は場所によって機能がある程度決められているため、梗塞した部位の機能がおちてしまうことになります。 ただ、これは上記の梗塞の大きさ・部位に影響されるため、非常に個人差があります。 これ以下は私の私見になります。ご了承ください。 私が感じた限りでは、ある程度症状が落ち着いてきたときには思考力、想像力は比較的保たれているのではないかと思います。 言語面が傷害されなかった方はもちろんですが、失語症(言葉が話せなくなったり、理解できなくなったりする)の方も伝える手段は傷害されても自分の中ではある程度できているのでは、出来ていて欲しいと思っています。しかし、従来通りというわけには残念ながらいかないかもしれません。 脳疾患が専門の方ならそのあたりの検査や評価法があればご存知と思います。 最後の記事のお話ですが、ありえない話ではないですが、脳梗塞の患者さんの知力がおちてしまうとはいえないと思います。むしろ、ご自分の病気を研究されて罹患以前よりも知識が増えてしまう方も多くいらっしゃいます。 未熟者がえらそうに失礼いたしましたm(__)m
お礼
とても参考になりました。ありがとうございます。 知力というものは、結局、がんばるかどうかが分岐点なのですね。
お礼
とても勉強になりました。ありがとうございます。 確かに知力とは何なのか定義しきれませんが、質問文での意味としては、単純に、文章を読解したり論理的な組み立てをしたりといったことです。 頭を使うことで生計を立てていたり、頭を使うことに誇りを持っていてなおかつ依存している人が脳梗塞に陥った場合、回復したとしてもその後にその誇りが一部分であれ失われてしまうなら、それは悲劇だなと思い、質問した次第でした。