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乳がんと誤診
21歳の大学生です。私の死んだ母のことについてお伺いしたいことがあります。 私は16年前に母を亡くしました。乳がんでした。当時5才だった私はその頃のことについて何も覚えていません。 でも数年前に父が酒に酔いながら母の死について泣きながら語ったことがありました。要は「お前の母親は医師の誤診で死んだんだ」という事です。 いきさつはこうです。 母親が乳房にしこりを感じて医師の診察を受け(恐らくは私の妹を産んだ後、昭和62年ごろだと思われます)、医師はそれをガン細胞ではなく母乳が固まったものだと診断し、乳房を切開してその塊を取り除く処置を施した。 その際にがん細胞に傷が付き、細胞がちぎれリンパ節に入り、腰と後頭部に転移、別の大きな病院で診察を受けたがどうにもならず、結局平成元年に亡くなる。 私も父も専門家ではありません。16年も前のことですし、当時の父は母の死が原因で普通の精神状態ではなかったようです。 父の単純な記憶違いかも知れません、医師の誤診などそもそも無かったのかも知れません、逆恨みしている挙句に上記のように思い込んでいるということもあるかもしれません。その医師を恨む気持ちも最早私にはありません。でも、少しでも真実を知りたいのです。そこでお伺いします。 1.そもそも乳房のしこりを母乳の塊と間違ってしまうようなことがあるのか?(昭和60年代の医療技術の水準も関係してくると思います。) 2.母乳の塊が見つかったとして、それを乳房を切開してまで取り除くという処置を施すことが考えられるのか?投薬では対処出来なかったのか? 3.先述した医師の誤診が全て本当だったとして、ガン細胞を直接切開すると本当に危険なのか? 母の死の真相に少しでも近づくことで私の人生の支えにもなると思います。以上の他、もしお気づきのことがあったら回答をお寄せください。よろしくお願いします。
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十分な補足ありがとうございます。 「母乳が固まったもの」と確診していたら、摘出はあり得ません。癌の可能性があったから摘出したのだと思います。 20年近く前でしたら、癌の診断を得るためにしこりを取るということは、標準的な方法だと思います。それで癌の確定診断がついてから、追加手術(乳房切除)を行います。しこりの摘出が転移を促すことは絶対にないとは言い切れませんが、生存率を左右するほどの大きな要因ではないと考えられています。 おそらく、妊娠前にすでに癌は存在し、それが妊娠や授乳のホルモン変化により急速に増大、悪化したのだと思います。妊娠は乳癌を悪化させます。 さらに言えば、しこりの自覚から転移の発見、死亡に至るまでの期間が短いと思います。つまり、しこりを摘出した時期には、すでに転移していた可能性が高いと思います。 なお、you-ttxさんの文面から、「誤診」という言葉が適切な状況はうかがえません。「逆恨み」という言葉が当てはまります。 以上、私の考えを述べさせていただきました。「真相に近づ」きたいとのお言葉でしたので、あえて客観的に書かせていただきました。 妊娠出産により乳癌を悪化させ、小さいお子さんを残して他界されてしまう方々と、何人かお付き合いさせていただいたことがあります。めったにないことなのですが、ごくたまにいらっしゃいます。悲しいことです。 you-ttxさんとお父様のお気持ちが一日も早く癒されることを願います。
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しこりをとった後、乳房切除術は受けられたのでしょか? また、乳癌の診断は、どの時点でついたのでしょうか?もしくはいつ告知を受けたのでしょうか?
補足
遅れましたがお答えします。父が再婚するにあたってそういった資料を全て破棄しているのでかなり曖昧です。申し訳ありません。 乳房切除術は受けています。母は片方の乳房を無くしていたのでそれは間違いありません。妹を出産する前(1986年12月以前)は元気だったようで、1988年には入院しています。亡くなったのは1989年7月ですので、乳がんの診断がつき、父に告知があったのは恐らく1987年から1998年ごろだと思われます。
- feefee_lou
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私自身も乳がん患者で、なおかつ17年前に、母親を乳がんで亡くしています。母の手術は20年前にあたります。 まず1ですが、2ともあわせて考えると、母乳の固まりという「誤診」はありえないと思います。母乳の固まりなら手術する必要はないわけで、おそらく「がん」とは告知せず、そのような説明があったのではないかと思われるのですが。昭和60年当時は、本人へのがん告知はまだまれでした。母も「乳がん」とは最後まで知らされていませんでした。母への説明は「乳腺症」だったと記憶しています。 その場合、家族には「がんなので手術します」と説明があるのですが、家族の精神状況によっては、それもうまく回避した可能性も考えられます。あるいは、お父様が精神的・心理的に余裕がなく、「本人には母乳の固まりと説明します」と言ったのを、そのまま自分への説明と取られたとか(憶測で書いていますので、失礼と感じられたらごめんなさい)。 3については、#1の方も書いておられますが、浸潤(乳管のなかにとどまらず外の組織に出るまで大きくなっている)したがんがある時点で、リンパや血管をとおって、がんの「タネ」が全身に散らばっている可能性が高いのです。がんの固まりを切開すると全身に散らばる、ということ以前に、すでに転移の元はあったと思われます。 いろいろと書きましたが、これはあくまでも憶測に過ぎません。最近のことであればカルテ開示を求めることもできると思いますが、これだけ年数が経っていると難しいかもしれません。そのあたりのことは、医療過誤専門の弁護士に聞かれた方がいいと思います。
お礼
私の母にも最後まで告知はしていませんでした。父は転移後に初めて告知を受けたと考えている節がありますが、それは考えにくいようです。色々な可能性がありますが、どうやっても主観の域を出ることが出来ない以上は#3の方のおっしゃるように父の誤解があったと判断せざるを得ないようです。 これからはしっかりと前を見て人生を歩んで行きたいと思います。 取り敢えず結婚したら奥さんには自治体がやってる癌の無料検診は必ず受けさせようと思ってます(^_^) 貴重なご意見をありがとうございました。
先月乳がんの手術をして、とりあえず本を読みました。 昔の医療水準については判りませんが 3について。 乳がんが出来ている場合、(多分乳がん以外でも)存在している限り、がん細胞は体中に回っています。発症しないだけです。(本に書いてあったことです…本当なのかどうかは疑問に思った人が調べてくださいね) 私の場合も、外来でしこりを取ってみてから(ガンなのかどうか検査した上で)手術という方法でも構わないと言われました。医師の説明も、本やインターネットでの説明も~「切り口から急激に散らばることは無い」「がん細胞がそこにあること自体、体中に巡っている証拠である」ということ。これは最近の考え方ですよね。確かに昔は手術が原因で悪化するという話が一般的でした。 しこりを綺麗に取りきった後の腫瘍マーカーが反応しなければ、体の中にばら撒かれていたガンが全部なくなったということ(だと思う)。しこり以外の部分はまだ体の免疫の方が力が上なので、あっちにもこっちにも転移することはないはず~もっと進んでしまった場合には~体力が落ちて全身転移もあります。 どの段階で転移したかは、当時の検査の記録がないとわからないと思うんですけれど…
お礼
先月手術されたばかりという時に回答をいただいて本当にありがとうございました。色々な方のお話を聞くことが出来ました。どうやら誤診の事実はなかっただろうと考えられます。 母は本当にいい人だったと、父も親戚の人たちも口々にそういいます。それなら失った悲しみも格別。「誤診」と考えた方が気が楽だったと思ったのかも知れません。 いずれにしても父を非難する気にはなれません。私の認識は大きく変わらざるを得ませんでしたが、それでも客観的な意見に基づいた、しっかりとした認識を持つことが出来たと思います。質問して本当によかったです。 最後に、hukamidori2005様が無事に完治されることを本当に祈っています。どうもありがとうございました。
お礼
丁寧な回答ありがとうございました。 一度専門家の方のお話を聞きたいとかねがね思っていました。 やはり「逆恨み」と判断せざるをえないようです。。 私自身、法律の勉強をしていて「遺族」という人々が真に公正な立場に立って物事を見る事が如何に困難かという事をよく感じます。それは私たちにとっても例外ではなかったようです。仕方ないことだと思いますが、乗り越えなければならない事だとも思います。今回のお話を糧にして、さらに前に進んで行けたらと思います。どうもありがとうございました。 who-am-i様がこれからお仕事の現場で少しでも多くの方を救っていかれることに期待しています。