髪の毛の専門家,理容師です。
起床後,髪の毛が乾燥しすぎてしまう原因はいろいろとありますが,頭皮まで乾燥しすぎてしまうとなりますと,その原因で1番可能性があるのは,コラーゲン不足ではないかと考えられます。
というのは,髪の毛が乾燥しやすい原因の外津として,キューティクルがしっかりしていないことが挙げられます。
この原因は,コラーゲン不足です。
そして,皮膚の保湿力が低下してしまうのもコラーゲン不足が原因ですので,髪の毛と頭皮の両方が乾燥しすぎてしまうとなりますと,コラーゲン不足を強く疑っても構わないように思われます。
ということで,まずは,食事内容や食事の仕方などの留意しつつ,その上に,コラーゲンを意識して摂取するようにしてみてはいかがでしょう。
ただし,コラーゲンのサプリメントは,余程のことがない限り,お勧め出来ません。
ですから,食事としてコラーゲンの摂取量を増やすようにしてみてください。
例えば,手羽先や魚の鱗(ほとんどコラーゲンの固まりといえます)などを食べるようにするとコラーゲンを摂取することが出来ますよ。
といっても,魚の鱗は,パリパリにしてセンベイのように食べるか,ブヨブヨになるまで煮込んでから食べるかしなければならないと思いますので,手羽先がお手軽かもしれませんね。
また,髪の毛や頭皮が乾燥しすぎる原因として,乾燥方法が間違っている可能性も考えられます。
1つは,乾燥しすぎている場合ですが,これは,説明しなくてもわかることだと思います。
説明が必要なのは,自然乾燥しているなど,頭皮や髪の毛をきちんと乾燥していない場合でしょう。
この場合,キューティクルや角質が水分を吸収しすぎてしまうことから,キューティクルは開いてしまいますし,角質は剥がれやすくなってしまいますので,開いたキューティクルの隙間から水分が蒸発しますし,剥がれた角質の隙間からも水分が蒸発しますので,頭皮や髪の毛が乾燥しすぎてしまう原因になることがあります。
ということで,一応,下記に乾燥方法を試してみてください。
1.
お湯に浸して固く絞ったタオルを用意し,まず,頭皮の水分を吸収します。
このとき,出来る限り,頭皮や髪の毛を擦らないように注意してください。
2.
1だけでは吸収されない部分がある場合のみ,同じタオルを固く絞り直して,髪の毛を優しく包み,軽く押さえるようにして,髪の毛の水分を吸収します。
このとき,絶対に,擦ったり叩いたりしてはいけません。
3.
乾燥タオルを用意し,まず,頭皮の水分を吸収してください。
このときも,頭皮や髪の毛を擦らないように注意してください。
4.
3だけでは吸収されない部分がある場合のみ,同じタオルか,別の乾燥タオルを用意し,髪の毛を優しく包み,軽く押さえるようにして,髪の毛の水分を吸収します。
このとき,絶対に,擦ったり叩いたりしてはいけません。
5.
ドライヤーのノズルをはずすか,または,スライドさせて,ドライヤーの風の出口を大きくします。
なお,ドライヤーによる乾燥が終わりましたら,必ず,ノズルを元の位置に戻すのを忘れないようにしてください。
6.
ドライヤーのスイッチを強風,または,ワット数の大きい方に入れ,ドライヤーを持つ腕を軽く伸ばして,必ず遠くから,ドライヤーの風を髪の毛の中に送り込み,頭皮を乾燥させます。
なお,後頭部などのように,ドライヤーと頭皮の距離が保てない場合は,ドライヤーのスイッチを弱風,または,ワット数の小さい方に入れて,乾燥するようにしてください。
また,ドライヤーで乾燥している部分を,ドライヤーを持っていない方の手で掻き分けたりしていますと,乾燥しやすく,かつ,髪の毛を焼いてしまうことを防止出来ます。(火傷には注意してください)
7.
6では乾燥出来なかった部分がある場合のみ,6と同じ要領で,その部分の髪の毛をドライヤーで乾燥します。
なお,ドライヤーでどこまで乾燥するかについてですが,一応,「ドライヤーから与えられた熱が髪の毛に残っている間は,ほとんど乾燥していると感じるが,ドライヤーの熱が冷めると気持ち湿り気を感じる程度まで乾燥する」ようにしてみてください。
この他に,原因として考えられそうなことは,すすぎに使用するシャワー(お湯)の温度です。
38℃を超える温度のお湯が髪の毛や頭皮に触れますと,キューティクルが開いてしまいますし,また,角質が剥がれやすくなります。
そこで,シャワーの設定温度を38~39℃にするようにしてみてください。(ノズルから出たお湯が頭皮や髪の毛に触れるまでに1℃くらい温度が下がります)
もし,温度設定が出来ない場合は,手首にシャワーを当てて,気持ち温度を感じる程度に調節してくださいね。
もう1つ,原因として考えられそうなことは,シャンプー剤のすすぎ不足です。
といっても,すすぎそのものに留意していても,シャンプー剤のすすぎ不足になることがありますので,シャンプー剤の使用量や使用方法も留意する必要がありますよ。
ちなみに,シャンプー剤のすすぎ不足が原因だという理由は,シャンプー剤に含まれている洗浄成分が頭皮や髪の毛に残ってしまいますと,頭皮の場合は,角質から水分を奪ってしまい,角質が剥がれてしまうこともありますし,また,髪の毛の場合,キューティクルから水分を奪ってしまい,キューティクルが開いてしまうこともあるからです。
ただし,頭皮の場合,角質全部が剥がれてしまっているわけではないと考えられますので,角質上部が剥がれて角質の層が薄くなった部分から水分が蒸発しやすくなっている状態だと考えられます。(なお,この状態がひどくなりますと,表皮が空気の刺激を受けるようになりますので,頭皮に炎症を患ってしまう可能性が出てきます)
ということで,次のことに留意しながら,シャンプーするようにしてみてください。
1.
シャンプー剤の使用直前には,シャワーを使い,1~2分間程度,頭皮と髪の毛をすすぎ洗いします。
なお,アゴよりも長いロングヘアの場合は,その部分をすすぐ時間を加えるようにしてください。
2.
(市販シャンプー剤やそれに類するシャンプー剤の場合)シャンプー剤は,500円玉1枚程度の量(ポンプ式ボトル入りの場合は,ポンプ1回押しの量)を手に取り,必ず,5~10滴程度の水分を加えてよく馴染ませ,両手でこれ以上泡立たないところまで泡立たせてから,その泡を頭皮と髪の毛に移してシャンプーします。(シャンプー剤の泡を移したあと,さらに泡立つこともあります)
なお,アゴのラインを超えるロングヘアの場合は,もう少しだけ(1円玉1枚程度)シャンプー剤を加えても構わないと考えています。
ただし,肩よりも長い部分については,シャンプー剤の泡をつけず,かつ,シャンプー中は洗わないようにするのが望ましいと考えています。
3.
シャンプー剤のすすぎは,必ず,シャワーを使い,頭皮全体で2~3分間を目安にすすぎ洗いします。
なお,ミディアム以上の長さがある場合は,その部分をすすぐ時間をこれに加えるようにしてください。
また,シャワー設備がない場合やすすぎに自信が持てない場合は,シャンプー剤の泡を軽く流したあと,息継ぎをしながら1~2分間程度(ただし,息継ぎの時間を除く),お風呂に潜って頭皮をすすぎ洗いするようにしてください。(この場合は,頭皮をすすぐと同時に毛先まですすぐことが出来ますから,意識して髪の毛まですすぐ必要はありません)
なお,もし,石鹸シャンプー剤を使用している場合,シャンプー剤の使用量は,説明書に書かれているとおりに使用するようにしてください。
また,固形やそれに近い状態のものを使用する場合は,化粧石鹸と同じ要領で泡立たせてから,その泡を移してシャンプーするようにしてください。
それ以外の部分は,上記説明と同じになります。