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血液型について
人の血液型のABOは、なぜABCでなくABOという名前がついているんですか?何かの頭文字か何かなのですか?
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O型はA,B抗原がない(ゼロ)から来ているという説を聞いたことが あります。
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- sonorin
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すみません。さらに付け足しで。 下記の回答で「O型の人はA糖転移酵素のDNA塩基配列部分の中で1つの塩基が欠失しているために、読み枠の移動(フレームシフト)が起こり、そのせいでタンパク質(酵 素)が合成されないために、酵素がない状態が起こります。 」と書きましたが、語弊が生じるといけないので補足しますと、 A型の人のA糖転移酵素蛋白は353個のアミノ酸残基により構成されますが、A型の人では上記のような現象が起こるため、これよりさらに短い116個のアミノ酸残基により構成される蛋白が合成されます。しかしこの蛋白には酵素活性が存在しないため、事実上無意味な蛋白合成といえます。 質問からは全然離れているので、どうでもいいことなのですが、専門家の方からの突っ込みが来ると困るので、念のため補足いたしました。
お礼
遅くなってすみません。 非常に詳しく2回もありがとうございます。 しかし、せっかく教えていただいたのに私には難しくて半分も理解できませんでした。また、何回も読んで理解したいと思います。
- sonorin
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最後の付け足しで、 ABO式血液型を調べる手段はオモテ試験(赤血球膜上の抗原を調べる)とウラ試験(血清中に存在する抗A、抗B抗体の存在を調べる)というものがあります。 このオモテ試験では抗A抗体や抗B抗体を用いて赤血球膜上のA型抗原、B型抗原とくっつくかどうか(もし抗体に対応する抗原があると抗体が結合し、赤血球がたくさんくっついていく(凝集する)現象が起こります)を調べます。 そしてもちろん、O型の人はA、Bどちらの抗原も持っていませんから、どちらの抗体と反応させても、凝集は起こりません。 簡単な(例えば生物の授業でする程度)検査なら、その二つの抗体を用いた検査でいいですが、実際の医療の現場では、O型の人の血液型を調べる際に、抗A、抗B抗体を用いた検査だけでなく、抗Hレクチン(レクチン=植物凝集素)というものを使用します。 この「H抗原」はA型、B型抗原の「前駆体」、つまり基になっているものです。A型やB型の人はそれぞれこのH抗原にA抗原(N-アセチルガラクトサミン;GalNAc)、B抗原(D-ガラクトース;Gal)がA型糖転移酵素、B型糖転移酵素の働きで付加されて成り立ちますが、O型の人はこれらの酵素作用が存在しないため、H抗原がむき出しのまま存在することになります。(しかしA、B、AB型の人でも、未反応のH型抗原が当然存在するので、皆無というわけではありませんが) 従って、きちんとO型であるという確認をするために、このH抗原を特異的に認識し、赤血球を凝集させる作用を持つ抗Hレクチン(UEAレクチン;ハリエニシダという植物の種子から抽出した成分)を用いてこのH抗原の存在の有無を調べます。 なぜ、そのような必要があるかというと、どのような血液型システムでもあるのですが、特にABO血液型システムには多種の「亜型」が存在します。そしてH抗原が発現しない「ボンベイ型」という亜型があります。これはH抗原の前駆体h抗原が膜上に存在し、H抗原が発現するのに必要なフコースを付加する糖転移酵素がないためにH抗原にさえ変化しないものです。 そしてABO式血液型検査に「オモテ試験」と「ウラ試験」があるのは、これらの亜型を詳細に検査するためにあり、さらに唾液中のABO抗原の有無(これには別の血液型システムが関わりますが)や直接A、B型糖転移酵素の有無を調べたりしないと正確に血液型を同定できない場合もあります。そういった点で、ABO式血液型システムはメジャーな血液型であると同時に、非常に複雑な血液型といっていいでしょう。 ちなみに、ABO式血液型の発現を司るA、B糖転移酵素の遺伝子は第9番目の染色体上にあります。O型の人はA糖転移酵素のDNA塩基配列部分の中で1つの塩基が欠失しているために、読み枠の移動(フレームシフト)が起こり、そのせいでタンパク質(酵素)が合成されないために、酵素がない状態が起こります。 H抗原の発現を司るH糖転移酵素の遺伝子は第19番染色体上に存在します。 (ABO遺伝子≠H遺伝子です) また、ABO式型血液抗原は蛋白等に結合した糖鎖の違いによる「糖鎖抗原」ですが、Rh式血液型抗原は「蛋白抗原」です。 随分本題と離れましたが、1900年にランドシュタイナーが発見したABO式血液型は非常に奥の深い血液型システムなのでした。
- yocoyoco
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A,B,O,AB型と言うのは表現形だと思ってください。 先ほど書いてあったAA型、AO型と言うのは遺伝子形です。 A,Bの遺伝子は同じ強さで表現されるので、もし、両親から、A,Bの両方をもらった時(ひとつずつしかもらえません)表現形はAB型となります。 ところが、O型と言うのはA,Bよりも弱いので、AとOの両方をもらっても表現形はA型になってしまいます。 つまり、遺伝子形がAA同士両親からはA型しか生まれてきませんが、AO同士の親の場合、子供の遺伝子の形は「AA、AO、OO」の3通りあり、最後のOO型の場合のみ、表現形がO型の子供が生まれてきます。 こんな説明で分かりますか・・・分からなかったら、また、聞いてください・・・もっと上手に説明できる人がいるかもしれないし。
お礼
遅くなってすみません。 何度もありがとうございます。 あっそうか、よく考えたらなんとなくわかった気がします。
- blackleon
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抗A抗体(凝集素)に対する抗原(凝集原)を持っているのがA型、 抗B抗体に対する抗原を持っているのがB型、どちらの抗原も持っているのがAB型、 どちらの抗原も持っていないのがO型です。OというのはA抗原もB抗原も持っていないという意味です。 Rh型という名前は、アカゲザルの赤血球をウサギに注射して免疫血清を作ったことからアカゲザル(Rhesus monkey)の頭文字から名付けられました。 他にもいろいろ血液型はありますが、単なる記号として名付けられたものや、人の名前に由来するものなどいろいろです。
お礼
Rh型の説明までつけていただきありがとうございます。 勉強になりました。
- yocoyoco
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ごく簡単に説明すると、A凝集源、B凝集源というものがあり、A凝集源を持つ人をA型、B凝集源を持つ人を、B型、どちらも持つ人をAB型。と言います。 そして、O型のOはアルファベットのOではなく、どちらの抗原も持たないと言う「0(ゼロ)」から来ています。
お礼
さっそくのご返答ありがとうございます。 なるほど、Aを持つのがA型、Bを持つのがB型、どちらも持たない0(ゼロ)が変わってO型ですか。 そこで、ふと思ったのですが、AB型はA凝集源とB凝集源の両方を持っているということですよね~。ではAA型とAO型の違いはどうなるのでしょうか?
お礼
さっそくのご返答ありがとうございます。 URL参照させていただきました。 むかしはC型って言っていたんですね~。