現在開業している鍼灸師です。
鍼灸の現状ですが、とても厳しいものと思ってください。
ここ数年で鍼灸と柔整の学校が増え、毎年誕生する資格者は例年の倍以上になるみこみです。
当然あなたのように全くの素人から一念発起される方も多いのが現状です。
また、学校が増えたとはいえ、これらの学校の入学は結構難しく、特に現役をかなり遠ざかった方が、高校生や大学生と同じ土俵で勝負するのは中々大変です。
ただし視力が一定以上の悪さならば、盲学校で受験資格がもらえます。
これは恐らく各都道府県にあるものと思います。
私は大阪ですので、府立の盲学校を例に取ると、矯正視力が両眼で0,3以下の者なら学費がかからずに3年間でいけたと思います。
試験内容は分かりません。
一般の学校なら3年間で約400万程度ではないでしょうか。その後国家試験合格で免許が取得できます。
専門学校の場合には、昼間部と夜間部が選択でき、学生の間はほとんどの方が同業者の施術所で腕を磨きます。
専門学校によって親が卒業生の場合には、推薦制度がある学校もあります。
これについては各学校に問い合わせてください。
さて卒業後ですが、当然家業が鍼灸院なら開業でしょうが、特に鍼灸院は治療家に患者がつくものですから、今現在来ている患者は一度来なくなるかもしれません。
ただし、鍼灸院が地元で知られているという強みはありますので、後は腕次第ですが、決して甘くはありません。
どこかへ勤務する場合も、同年齢の給料よりはずっと少ないことは覚悟して下さい。これは相場として低いので、経験を積んでもそんなに上がることはありません。最終的には開業して自分で稼ぐしかありません。
会社のような保護されて働ける職場とは全然違いますので、これは覚悟してください。
苦言ばかりですが、最後に私自身はこれだけしんどい状況でもなぜ働いているかというと、やはり治療や患者さんが好きだからです。開業してしまうと、最終的には自分の本当に嫌な人は来なくなりますから、自分の大切な方の力になり、人が日々変わっていく姿をリアルタイムで見ることが出来ます。これは何物にも換えがたい喜びです。安易な気持ちでこの業界には入らないで下さい。やるならこの道を極めるつもりで頑張って下さい。
言い忘れましたが、国家試験は学校に入学することに比べれば大したことはありません。約6割とれば合格ですから。普通は通ります。
お礼
どうもありがとうございました。おっしゃることの意味わかります。 父にも同じことをいわれたからです。患者さんは2代目につくとは 限りません。むしろそうならない。 父とは離れているので、家業を継ぐことは100%ありません。 もちろん、0から自力でやるしかありません。いろいろ調べていくうちに 医者を目指していた方も入学するので100人中3人しかうからないよ。と あっさり予備校でも言われました。 今はまだ決めたわけではありませんが、もっと自分を知り調べた上で 道を決めようと思っています。 親切で現実味のあるお返事とても参考になりました。 これからも鍼灸の世界でご活躍されることを影ながら お祈りしております。どうも有り難うございました。