難しい質問ですね。
評価というモノは、観た人それぞれがするモノで、絶対的評価ということはできないと思いますので。
それを前提に、私の「個人的」感想を書かせて戴きます。
ドイツ館に関していえば、1時間以上、場合によっては3時間程度待つことが常態化していますが、そこまでして観た割には、今ひとつ、ということで、あまり上位に出てこないのだと思います。
ライドに乗っている間は、わずか6分程度。乗るまでに相当な時間待たされますが、最後の30分程度は、映像やパネル展示などがあるゾーンを通りますので、実質的プレショーです。
ライドそのものに関していえば、テーマに違いはありますが、電力館や展覧車と似たようなモノです。むしろ、時間が長く様々なゾーンを通る電力館の方が、待ち時間の割に良いような気がするのですが。
ライドを下りた後の展示も、それほど目をひくモノがある訳でもなく、待ち時間の割に「何だかなぁ~」と思う人が多いのではないかと思います。
その点、大地の塔にも似ていますね。あちらは、前置きもなく、後展示もなく、ただ巨大な万華鏡しかないですから、もっと「何だったの?」と感じてしまいますが、万華鏡にいる時間を自己調節できるだけ、まだいいのでしょうか?
ドイツ館について言うと、多分こういうことだと思います。
開幕後暫くは、企業パビリオンが混雑し、外国館は、それほど混みませんでした。だから、ドイツ館といえども、1時間も待たずに入れたのです。
確かに、30~40分待ちで観る分には、ドイツ館は下手な企業パビリオンよりも遙かに良いので、評判が立つのもわかります。しかし、評判が立ってしまったことで、期待が大きくなり、待ち時間が長くなり、結局、内容のボリュームとのギャップが開いていって、釣り合いが取れなくなったのではないでしょうか。
あまり待たないなら一見の価値がある、とは思いますが、正直1時間以上待つほどの内容かと言われたら、興味がない人には勧めません。
朝一番に駆けつければ20分程度で観られそうですし、閉館間際も少しは空いているようですので、タイミングを見るしかないでしょうか。でも、日中混雑するフランス館やイタリア館が、夜間は空いていますので、そちらに行く方が良いのでは……という気もします。