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大腸カメラ(大腸ファイバースコープ)に関して

大腸カメラ(大腸ファイバースコープ)に関しての質問です。 私の知っている某病院では大腸カメラの検査をする際に、必ず勤務員の一人がお腹の圧迫のためについています。検査開始から終了までほとんどずっと、お腹の圧迫をしてカメラが入りやすいように介助しています。 そこで、質問なのですが、最近では、大腸検査の時に、腹部を圧迫しながらカメラを挿入していくことが「一般的」なのでしょうか? 医療関係者の方々や、患者さんとしてこの検査を受けられた方々のご意見が頂ければ幸いです。

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回答No.4

都内の病院で外科医をしております。 私はその病院で”消化器内視鏡”の認定医をしております。 大腸ファイバーはおよそ130cmほどありますが、肛門から直腸、S状結腸、下行結腸、横行結腸、上行結腸、そして盲腸まで挿入しなければなりません。 腸は伸縮に富み伸ばせば、下行結腸と横行結腸くらいで軽く1メートルを過ぎてしまいます。 そのため腸を”たぐり寄せ”ながらスコープを挿入していきますが、腹膜に固定されているのは下行と上行の結腸のみで他はどこにも固定されていないためにS状結腸やトランスと呼ばれる横行結腸がファイバーの通過時に伸びます。 腸が伸びると、患者さんにかなりの激痛があり、”お腹に”力が入るためファイバーを押し出そうとする力が働き、肛門が締め付けられるためにファイバーが進んで行きません。悪循環となってしまうのです。 そのために、大きな病院等では”消化器内視鏡技師”と云う消化器内視鏡学会の認定資格を持った職員や看護婦が検査に立ち会い(介助)必要に応じて”手圧迫”と云う技法を用います。伸びやすい腸に手を押し当ててファイバーの通過時に腸が伸びない様に”押さえて”いるのです。 施行医師によっては全く”手圧迫”を必要としない医師や”手圧迫”が無いと最後まで(盲腸部)ファイバーが入らない医師等、様々です。 大学病院等の大規模病院では”外科や内科で編成している”内視鏡班”と云う医師のグループがありますが、一般病院では、内視鏡経験のある医師が主となり内視鏡を行っている所もあります。 俗に云う”胃カメラ”が上手な医師でも大腸ファイバーは出来ない・・・と云う方もいらっしゃいます。 やはり、認定医制度をとっていますので、認定医がいる病院では、あまり”手圧迫”は行っていないのではないでしょうか? しかし、一概にそれだけではなく、患者さん十人十色で腸の長さが様々ですので長く入りずらい患者さんは上手な医師でも”手圧迫”が必要な時もありますね。 胃カメラ(上部ファイバー)、下部ファイバー(大腸)問わず、現在の検査では施行医師の他に必ず先程書きました消化器内視鏡技師や看護婦が介助役として検査には最初から最後まで立ち会う事がとても多いですね。 これは施行中の変化に薬剤投与等の処置が必要な為ですので何卒、ご理解下さい。

chaos1227
質問者

お礼

mamomamo320119 さん、詳細で分かりやすい解答、本当にありがとうございます。 つまり、手圧迫するということは、お腹の中で浮遊している状態のような腸の中を、ファイバーが通過していくときに、腸が伸びてしまうのを防ぐ為ということですね。 この検査を受けられた患者さんがすごく痛がってたことなども聞きましたが、これは腸が伸びるとそういう痛みとなるのですか。消化器内視鏡技師という言葉も始めて聞きましたが、なかなか勉強になりました。 手圧迫が必要か否かは、患者さんの腸の状態、それと医師の熟練度(失礼だったらすみません)によると考えていいわけですね。 あと、すみませんが、「手圧迫」というのは「てあっぱく」と言うのですか?それとも「しゅあっぱく」と読むのですか?

その他の回答 (6)

回答No.7

薬の件ですが、・・・そうですねぇ・・・。 ”合成麻薬”と云っても習慣性になるほど薬は多用しませんので安心して下さいね。それで、一般論として使用しない事が多いと解釈ですか・・・それは少し違いますね。 私の病院には内科医、外科医で私を含めて合計16名の内視鏡を施行する医師がおりますが、診療科を問わず施行医によって変わってくる。・・・と言った方がよいでしょうね。オピスタンが使えるかどうかは検査依頼伝票に既に記載されておりまして、検査までに担当看護婦が院内薬局から人数分のオピスタンを用意しておりますし、患者さんの過去の検査履歴をカルテを拝見して使用しているならば患者さんに使った方が良いか確認しますし、患者さんが知らない所で使う様な事も有りません。あくまでインフォームドコンセントですよね。ちなみに私の場合ですが、週に2度大腸内視鏡を施行しておりまして平均して7~8例を施行しています。以前に薬を使用していた患者さんに対しては”痛みがこらえられなくなったらつかいましょうね。”と説明して検査に入りますし、初めての患者さんには薬の使用が可能な事を説明して検査を始めます。 大切な時間を作って頂き、検査に来て頂いているのですから、検査が終わったらすぐに帰って頂きたいので私はなるべく使わない様にしております。薬を使うと、その後に”ナロキソン”と云うその薬の拮抗薬を投与するのですが、30分程安静にして頂かないと効き目が現れませんのでベットで休んで頂く事になってしまいます。それだけ変えるのが遅くなるのは可哀想・・・と思うからです。 他の医師の皆さんの投薬を見ておりますと、8割がた検査前に既に点滴からオピスタンをIV(点滴内投与)しているみたいですね。ですから、一般的には”使う”と考えて居た方が良いかとは思いますよ。使ったからと云って必ずしも痛みが完全に消える訳ではありませんので・・・。 よく、このような薬ならば、いっその事完全に麻酔で眠らせて検査して下さい、と話される方がおりますが、全身麻酔等を掛けますと心筋が停止したり、呼吸が停止してしまう事が有りますのでそこまでして行う必要性は無いと私は思っております。 長々と書いてしまいましたが、少しでも参考になったでしょうか?また、何かありましたら、質問して下さい。 では・・・昔、”ブラックジャック”を読んで外科医になってしまった、つまらない外科医からでした。

chaos1227
質問者

お礼

そういうことなのですか。う~ん、薬も患者さん次第でもあり、お医者さん次第でもあるのですね。 mamomamo320119先生のような良心的な方でしたら、患者さんも安心して「まな板の上の鯉」になれると思います。 ブラックジャックは大好きです。それを読んで外科医になられた先生もきっとすばらしい方だと推測いたします。 今回は本当にいろいろと教えて頂き、大変ありがとうございました。

回答No.6

追加の追加ですが・・・。 検査の最中にどうしても痛がる患者さんには、”痛み止め”の薬を使う事があります。 オピスタンと云う”合成麻薬”です。これは一般の外科手術の麻酔導入薬として使われているもので、かなり強力な薬です。覚醒してくると痛みに鈍感になり、多少の検査中の痛みに対して有効な力を発揮します。 しかし、心臓病や高血圧の既往歴のある患者さんには使えないため、その場合には精神安定剤の”セルシン”と云う薬を使う時もあります。 話が逸れましたが追加の回答でした。

chaos1227
質問者

お礼

そういう薬を使う事もあるのですか?それでは、もしもすごく痛みに対して敏感な患者の場合にはそういうことを申し出れば使ってもらえるかもしれないのですね。 それと、一般論としては、この検査の場合、そういう薬は使用しないことが多いと解釈しても良いですか? (何度も質問して申し訳ありません)

回答No.5

mamomamo320119です。補足で回答します。 『手圧迫』・・・は「しゅあっぱく」と読みます。 ”消化器内視鏡技師”と云う資格は病院勤務者であり、内視鏡に従事している職員で、勤務病院に在籍している消化器内視鏡認定医の紹介で日本消化器内視鏡学会に入会し必要回数の学会への出席と試験に合格した方が初めて取得出来る資格です。  あと、手圧迫は確かに熟練されていない医師は手圧迫無しでは検査に成らないと思います。 検査の上手な医師は消化器内視鏡認定医ならば、間違えなく上手ですよ!

chaos1227
質問者

お礼

何度もすみません。本当に勉強になります。 おかげ様で少しだけ賢くなたような気がします。 「私の知っている病院」というのは、地方の開業医(医院)で医師は院長一人でやっているところです。 私はまだ大腸カメラの検査を受けたことがありませんが、将来検査を受けるにあたって、非常に参考になるご意見を聞かせて頂きました。 これからも機会がありましたらよろしくお願いします。

  • goo_0102
  • ベストアンサー率17% (48/279)
回答No.3

2年ほど前に 大腸(直腸?)の検査を受けました。 バリウムによる造影では無くて、質問者の設定の通り、カメラによるものです。 で、肛門から差し込んで行ったのですが、付いた人は 医師と看護婦の2人。 医師は モニタを見ながら(私も参考に)スコープと画像セーブの操作と姿勢の指示。 看護婦は その補助と云った感じです。 圧迫は カメラでは あんまり必要無いと思います。 腸の中を通し易い様に 姿勢を替えるダケでは うまく行かない時に 補助的に外圧をかけるのかな?  

chaos1227
質問者

お礼

goo_0102さん、解答ありがとうございます。 モニタを患者さんにも見せてくれるのはいいですね。 患者さん側からだけの解答を参考にさせていただくと、圧迫を受けていない場合のほうが多そうですね。

noname#24736
noname#24736
回答No.2

胃の造影検査では、器具による圧迫をしますが、大腸のバリュウム検査では一度も圧迫はされたことが有りません。 ポンプのようなものでバリュウムを押し込むだけです。 後は、腸壁にバリュウムが付くように、身体を回転させられました。

chaos1227
質問者

お礼

kyaezawaさん、解答ありがとうございます。 今回は表題に示しましたように大腸カメラについて質問させていただきましたが、バリウム検査のことも分かって良かったです。

  • syou2001
  • ベストアンサー率29% (141/483)
回答No.1

某大学病院の名医、 個人病院、 元大手大学病院のファイバースコープの専門医 から健康診断で、3回以上のの大腸ファイバー を受けましたが、圧迫なんて一度もされたことありませんが・・・。 バリウム造影では、遠隔操作による、圧迫は 受けたことありますれれども・・。 ちなみに、最後の元大手大学病院の専門医の 所では、診療時間前に、看護婦もなしで 先生一人で検査されましたよ。

chaos1227
質問者

お礼

syou2001さん、早速の解答ありがとうございます。それぞれの病院によってやり方が様々なのですね。 小規模から大規模の病院で検査を体験なさった方のご意見、、非常に参考になりました。