私自信は、コンピュータ社会については否定はしませんが、だからといって肯定もしたくはありません。
ただ世の中がまさにコンピュータ社会へと急ピッチで進んでいる現状を考えると、何かしら不安を覚えるのも事実です。
コンピュータハード・・・とくにパソコンに関してはどんどんとその能力を進化させていますが、残念ながら人間自体が追いついていっていません。ただこの場合は、特に直接生活に支障はないので良いのですが・・・。
近年の家電製品にはほとんど「マイコン」といわれるコンピュータが搭載されています。それはそれで使い勝手が良くなり便利になったと思うのですが、反面故障すればすぐに動かなくなります。また、電話やファックスなど、高機能なものが出ていますが、そのおかげで普通に使いづらいという弊害も出てきます。メーカー側も機能だけを上げて若い客層をねらっていますが、高齢者のことはどうも置いてきぼりの気がしますが、どうなんでしょうか?。
さて、社会的な問題はこれからです。市役所などの住民登録などは現在ほとんどがコンピュータ化されています。今はまだ窓口での手続きですが、将来的には自宅のパソコンからの取り出しが可能になるでしょうし、現にコンビニでの取り出しが可能になっているとの話も聞きます。またコンピュータバンキング等、銀行の手続きもすべてがコンピュータ上で行われ、ものの購入から支払いまでもすべてがなされ、また年金の手続きまでもがコンピュータ化されていくと、今後の高齢化社会に果たして機能していくのかという心配もあります。もっと時代が進めば、もっと高度なコンピュータが出現してお年寄りも簡単に使えるようになるかも知れませんが、現段階の進化状態からの予測には、不安を感じます。自分の年金が自由に使えない、自分の住民票が得られない・・・そんな時期が出てくるのではと思いますが・・・。
映画「2001年宇宙の旅」ではコンピュータが人間に対し反乱を起こしています。現実にはなっていませんが近い将来への警告ではと思います。また「ホスピタルインフェルノ」(だったと思う)という映画では、患者がコンピュータ管理されていて、薬の投与などもすべてコンピュータ化でしたが、コンピュータに異常が発生してパニックになるという内容も、あり得なくはない事ではと思います。
うまく付き合っていければとても大きな武器になるものですが、そうでなければ逆に不便なものとなるのでは。