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犠牲者って言葉の意味
大きな事故が起きると、マスコミでは「多数の犠牲者が・・・・」と報道しますが、 「犠牲」という言葉は、他人の為に身を捧げる、というような尊厳の意味があるように思います。 列車事故や航空機事故など場合「事故の被害者・・・」という表現ではいけないんでしょうか?
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手元にある広辞苑を引いてみたところ・・・ 犠牲: 1,天地・宗廟を祭る時に備える生きた動物。いけにえ・・・(以下省略) 2,身命を捧げて他のために尽くすこと。ある目的を達成するために、それに伴う損失を顧みないこと。 3,自分の意志によらず戦争・天災・事故の巻きぞえなどで生命を失ったり傷ついたりすること。 とあります。 また、 被害: 損害をこうむること。危害を受けること。また、受けた損害。 被害者: 1,損害を受けた人 2,不法行為・犯罪によって権利その他の侵害・脅威を受けたもの。 とあります。 “不法行為・犯罪によって”というところがポイントかなあ?と、個人的には思います。 以前何かで読んだ話ですが、誰かがナイフで人を殺して逃走し、日が経ってから容疑者が逮捕されたとします。 その場合、逮捕された人はその段階ではあまくで“容疑者”であって、殺人罪で起訴されて有罪が確定するまでは“そいつが殺した”と確定じゃないんですよね。また、“殺す”とか“殺した”という表現を使うと、殺人罪と断定した形になり、そのまま殺人罪として確定すればまだ良いけれど、殺人罪ではなくて過失致死罪だったりすると、前述の表現は不適当、という話になるとか(だから、この手の場合は“死なす”というのが常套句、という結論でした)。 だから、あえて“不法行為・犯罪によって”という要件の入っている「被害者」ではなく、「犠牲者」の方を使うのでは、と思います。(大事故でも、原因が会社側の過失とか、安全対策の欠如とか、わかってくるのは後になってからです) 意味的にはそれほど間違っているとも言えませんし。 逆に、“犯罪だ”と断定しているようなものは「被害者」と使うんでしょうねぇ。→北朝鮮による拉致被害者、など まあ推測の域は出ませんが。
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- neKo_deux
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> 事故の被害者・・・ 被害者に対しては加害者がいるものですが、あくまでも災害や事故である場合には、この言い方はしないんじゃないでしょうか? > 「犠牲」という言葉は、他人の為に身を捧げる、というような尊厳の意味があるように思います。 現代の交通機関にしろ建築にしろ、過去からの色んな失敗や犠牲を繰り返してきた結果の積み上げとして、安全性というものが得られたという考え方はどうでしょう? 列車のシートの燃えにくい素材、飛行機の避雷針、住宅の耐震設計、などなど…。
お礼
ありがとうございました
補足
JR西日本の列車事故の場合、犠牲者(被害者?)の遺族の方達は、 身内の方の事を「犠牲者」だと思ってらっしゃるんでしょうか? 第三者が見ても、戦争の巻き添えや自然災害などでの「犠牲者」というより、 過失事件の「被害者」又は「被災者」ではないのでしょうか? sacrifice というより victim ならば 「被災者」 なのかも知れませんね。
- jimbeizame
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辞書によると、別に間違った用方でもないようですね。 http://dictionary.goo.ne.jp/search.php?MT=%B5%BE%C0%B7%BC%D4&kind=jn&mode=0
お礼
ありがとうございました
補足
この辞書が間違っているんじゃないかと、思っているものですから。
お礼
大変わかりやすく丁寧なご説明でありがとうございます。 小生は、やっぱり事故や天災の場合「犠牲者」ではなくて 「被災者」のほうが適当ではないか、という気がしてなりません。