majesty様のご質問から逸脱する応答であること、医師の回答者の後に
一患者(経験者)が再投稿させていただくことの失礼をご容赦下さい。
unyako先生の仰る「眼瞼波動症」という呼称は存じませんでしたが、
片側顔面痙攣でも狭義の眼瞼痙攣でもなく、放っておいても何時の間にか
治ってしまう「瞼の痙攣」はありふれた症状ですね。そのことは、
教えてgoo/OK Webに寄せられる「片瞼の痙攣」のご質問や経験談の多さ
からも想像に難くありません。片側顔面痙攣の患者数は、厚生労働省の
サイトで一般公開されている統計で端数処理に埋もれるくらい少ないので。
「眼瞼痙攣」でWeb検索すると眼科のサイトがたくさんヒットしますが、
その多くは両側/片側に言及していないことを不思議に思っていました。
眼科領域で「片側顔面痙攣の症状も便宜的に眼瞼痙攣と呼ぶ」との
お話に触れ、背景が理解できました。現在はunyako先生の書かれた
ボツリヌス療法が「眼瞼痙攣」「片側顔面痙攣」に共通の治療選択枝と
なっているので、問題ないのかもしれませんが、眼科の初診から
精神科や代替療法を何年も迷った経験を複数の片側顔面痙攣の患者さん
から聞いているもので、このサイトでの「瞼の痙攣=眼瞼痙攣」という
トレンド?が気にかかるのです。
『中年以降(特に女性に多い)』は多くの医学書やWEBサイトに記載
されていますが、この表現は「若い男は稀」という印象を持ちますよね。
しかし、専門医による統計(例えば Journal of Neurosurgery, 1995,
vol 82, 201-210)でも年令分布は幅広く、女性が多いと言っても
高々2:1程度です。「表情変化による精神的苦悩の差から女性の受診
率が高いのではないか」と仰る先生もおられます。ちなみに私の発症は
33才、男です。
私が手術を受けたときは、片側顔面痙攣に対するボツリヌスが未だ
保険適応になっていなかったのですが、現在はボツリヌスが第一選択
(対症療法ですが)になっていることはunyako先生の仰るとおりです。
神経血管圧迫による片側顔面痙攣であれば、不快不便は辛いものの、
放っておいても危険な疾患ではありませんから、根治療法である脳外科
手術は「リスクと効果」のバランスが微妙です。(狭義の眼瞼痙攣は
この手術の対象になりません!) だからこそ、手術を受ける方には
「主治医の説明を消化できる基礎知識」を持っていただきたく、素人と
しては出過ぎた情報発信を続けています。私のページでも、一概に手術を
薦める意図はないのですが、私自身が手術で完治しているので、手術推奨
に読めるのかもしれませんね。(反省)
質問されたmajesty様、補足して下さったunyako先生に対して、たいへん
失礼な文面になってしまいました。片側顔面痙攣で「リスクと効果」の
究極の選択を経験した者の思いに免じて、ご容赦いただけたら幸いです。
お礼
詳しい説明ありがとうございました。 眼科医の方ということで、とても参考になりました。 最近は少し落ちついてきたので、「ぐーたら治療」で完治したいと思います。 また、ひどくなるようだったら病院に行こうと思います。 ありがとうございました。