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なぜ海外には和食の店が少ないのですか
趣味で、海外旅行によく行きます。長く旅をすると、やはり和食が恋しくなります。ところが、欧米の大都市ならまだしも、地方都市になると和食の店がほとんどありません。 それに対して、同じアジア料理でも中国料理の店はたいていの町にあります。欧米人は和食よりも中華の方が口に合うのでしょうか。 和食の場合は、生魚がどうしてもダメっていうのはわかります。でも生魚を食べなくても和食って十分魅力的だと思います。これからもっと世界中に普及して中国料理の店と同じくらい和食の店が増えることはありえないのでしょうか。
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在米17年のオババです。 夫が板前でアメリカ東海岸を転々としたので、アメリカの事情を少し。中国料理の普及の理由は今までの方と同じ意見です。 アメリカで、かなりの田舎まで浸透した和食があります。ロッキー青木が始めた鉄板焼きレストランです。 鉄板で照り焼きソース(要は甘い醤油)でチキンやエビ、野菜を客の目の前でパーフォーマンスつきで焼く料理です。このチェーン店のおかげで、アメリカ人は照り焼きが大好きになりました(バターを大量に使うので、私は好きではありませんが)。 でも、ここから余り進歩しません。 アメリカ人のクチに合うのは、天ぷら、から揚げ、照り焼き、すき焼き、なべ焼きうどんくらいで、焼き魚や煮魚、煮物などは全く受け付けません。だから、凝ったメニューを作っても田舎では注文してくれないんだそうです。 私たちが韓国レストランへ行くと、やっぱり焼肉を頼んでしまうのと同じかも。 「田舎者に本物の寿司と和食を食わせるんだ」と意気揚揚と開店し、苦労して寿司ネタを確保して奮闘していた江戸っ子の板前さんは、数年後に諦めて、鉄板焼きレストランに改装してしまいました(笑)。 大半のアメリカ人は食に保守的で、日常の食生活は貧弱です。白人は白人、黒人は黒人、自分の人種の食生活を頑なに継続し、レパートリーも少なく、他国の料理を試してみようという好奇心は乏しいですね。それでも、「料理の鉄人」が放映されているせいか、スーパーで冷凍寿司や豆腐が買えるようになったせいか、20年前と比べると和食経験があるアメリカ人は増えましたけど。 あと、和食は高くつくんですよ。 中国料理と違って、多くの食材を日本から輸入しなければなりません(中国移民は歴史が古いため、大半の材料が現地調達できます)。 アメリカでも、NYやLAの海外沿いの都会なら、生魚や輸入物を含め大半の食材の流通が確保されている上に、米国産のキッコーマンやみりん、コロラド産清酒、近年移民した新潟県民が作ったカリフォルニア産コシヒカリなどもあり、比較的安く日本食品が入手できます。 でも、アメリカの田舎では、全ての材料が個々の空輸になるので、住民の給料と比べると非常に割高な値段になってしまいます。 例えば、ランチメニューでお腹一杯になるには、中国料理やハンバーガーセットなら5ドル位ですが、和食は10ドル位になってしまうんです。これは、気軽に食べに行ける値段ではありません。 特に、欧州は全てが輸入なので、フランスやドイツでは、和食は超高級料理だそうです(NYで寿司を覚えたドイツ人が帰国したら「高すぎて食べられない」と嘆いていましたっけ)。 アメリカの田舎では、大根や白菜など普通の野菜すら入手が難しいです。スーパーでは、豚肉以外の肉類は豊富ですが、並んでいる野菜は、ニンジン、キャベツ、玉ねぎ、ジャガイモ、レタス、セロリ、トウモロコシくらいです(キュウリやナスはお化けサイズで美味しくない)。魚なんて匂いがしそうなムニエル用ばかり。 これで、どうやって和食を作れというのかと、和食一辺倒の母親が日本から遊びに来たときに本当に悩みました…。 大半のメニューがアメリカ人の舌に合わないこと、割高で簡便でないこと、この2点が和食が中国料理ほど普及しない理由だと思います。 ピザやパスタが主流のイタリア料理はアメリカ全土にあるけれど、フランス料理は大都会にしかないのと同じ理由じゃないのかしら。
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中華人が昔からいろんな土地に拡散し、その生活の基盤のために小さな中華料理店を始めた例は多く、それが現在まで続いたり商売として成功し、多くのお店がいまでも存在していると思います。 まわりにも中華系の人がいれば、その味は恋しくなるでしょうし、いろんなタイプの中華料理ができていったのでしょう。 現在日本人もいくらでも海外にいるのですが、生活のために小料理屋を始める必要もなく、また日本人向けの日本料理店も生半可な味や食材では、この20~21世紀の舌の肥えた日本人は寄りつきません。 現在わたしは中国の経済特別区に住んでいますが、いくつか日本料理店はあるものの、その味や原材料、サービスに関してはネット上の日本人に厳しい意見にさらされています。 また値段もGDP世界2位の国の日本人にはなんともなくても、アジアや西欧でも地方都市の人には気安く入れる値段ではないケースが多いです。 それに中国料理店は、出身地によって味のバラエティや料理方法が日本料理の比ではなく、それぞれの出身者向けにランダムに広がっていった感じがありますが、日本料理はこの味、この料理法を抑えていないと受け入れられない、みたいな統一感があり、また値段が安すぎると食材や味への不審から逆に足が遠のくという、へんな日本料理=高級感みたいなイメージもじゃまをしていると思います。 日本に来たことも日本料理を食べたことがない外国人が始めた現地日本料理店もあると思いますが、値段が安すぎ、また日本人はそういったところへは足を運びませんので、実は日本料理を唄っている店は多いものの、入る気にならないので記憶にない、というケースもあります(実際日本料理と看板があっても、一度入ると私の記憶からは削除された偽日本料理店はいくつかあります) 日本料理の味を外国で再現するために、日本人シェフを雇うにもお金がかかりますし、中国料理店に求められている質の方向性が異なるため、中国料理店のような拡散するのは難しいと思われます。
こんにちは。ドイツ在住です。 私が住んでいるのは比較的都会なので,日本料理屋も結構な数があります。しかし,やはり高いですね。中華はじめ,他の料理の倍くらいでしょうか。実際,高級レストランとしての位置づけを意識している店が多いようです。在住日本人に対してはそれでよいかもしれませんが,これでは現地人の生活に根付くのは難しいかもしれません。和食に対する周囲の現地人のおおむねの反応は「おいしいけど高い」ですから,ひろがらない原因は味覚の問題ではないように思います。 最近は安い日本料理屋も増えていますが,これらを経営するのは,だいたいの場合日本人ではありません。正直言って,日本人が十分満足できる味ではありませんが(特に素材の面で),値段は他のレストランとそれほど変わらず,現地人の客でそこそこ繁盛しているようです。しかし,日本人シェフではこういう割り切りは難しいのでしょうね。 また,日本人の方が経営する日本風レストランでは,現地で調達できる材料で,現地並みの値段で,無理して和食を作らずに日本風の味付けの料理を出しているところもあります。こういうやり方はありかな,と思いました。 回答になったかどうか自信がありませんが,ご参考に。
No2です。 >海外の和食事情にお詳しいのですね。 という訳でもないですが、いくつか海外の和食店でアルバイトをしていました。現地の人は照り焼き(日本より濃い目、甘め)や、醤油・わさび・七味をどばっと漬ける、天つゆをスープのように飲む・・・などして「うまい!」と言っていました。 今、田舎町に住んでいます。日本人は私以外いないようです。和食店は一軒もなく、現地の人も年配の人は和食を食べたことない人ばかり。醤油だけでなく米酢やみりんを使ってるのを見て、「何これ?何が入ってるの?」って食べる前にこわがられたりします。都市に住んでいた時は、寿司を作るって言ったら大喜びされたんですけどねー。
- nidonen
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華僑の推定人口は6000万人程度だそうです。これに対して 海外に移住した日本人は、恐らく100万人にも満たないでしょう。 ですから、中華料理屋が日本料理屋の100倍あっても、なんら おかしくはないわけです。 なお、華僑やインド移民(いわゆる印僑)については、欧米列強が 意図的に海外に移住を促した歴史があります。東南アジアでは英国が マレー半島やビルマに華僑を呼び込みましたし、フィジーには労働力 として印僑を大量に移住させました。米国でも大陸横断鉄道を敷設す るための労働力として、大量の華僑を採用しました。彼らのなかには 清朝の恐怖政治から逃れるため、海外に脱出した人も多いのです。 ちなみに、こんなジョークがあります(ウロ覚えですが)。 「キリスト教の宣教師が、ある未開の地に布教すべく、険しい ジャングルを乗り越え、やっと山奥の小さな村にたどり着いた。 外国人など訪れたことがないであろうところだ。だがそこには すでに中華料理屋があった」
- mn214
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中華料理は世界中どこでも進出しているみたいです。 その大きな理由は昔から中国人は世界中に移民として移り住んでいるからです。 中国国外へ移民する人達を“華僑”といい、彼らは組織的に移民した同胞に助勢するようなシステムを持っています。 したがって移民した先の国で一定の地域に集まってそこに彼らのコロニーを造るのです。 そこには、レストランや食材を売る売店や専用の金融機関や中国人向けの衣料品店等々ができあがっていき、それがいわゆる中華街へと発展するのです。 こうしたシステムにより、新たに移民してきたような人に資金を貸し付けたりもするようですので、中華料理は世界中に広がっていったみたいです。
- 9arabi
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私も、日本食が少ないと言うより中華が多いと思ったほうがいいと思います。 中国人という人種は、中華料理でないと生きていけないから、移民するときは必ず食材と共に移動する。そしてその地で栽培をするから、中華料理のレストランを多く作る。 中国人が多く住んでいるところには、必ず中華レストランがある。 ・・・と聞きました。ほんとに中華食材は、彼ら、かならず作ってます! びっくりです。 日本人は、中国人と比べて雑食なので、日本食以外にも色々日頃から食べてますから、どうしても日本食を~~と食材から作り始めちゃうような人があんまりいないんじゃないでしょうか。 最近は健康食ブームで、冷凍の寿司なんてのもヨーロッパで売り出しにかかってるみたいですよね。前にテレビでやってました。それに、先日のニュースでは、まがいものの寿司屋がパリ?で横行してるとかいうのもやってましたね。 基本的に食材が簡単に手に入りにくいものは、大勢の客が見込まれるところで開店するのが常と思います。 だから地方に行くとないですね。 中華料理と同じくらいの和食の店は、たぶん無理だと思います。人口の面からしてもそうですし、彼らほどのこだわり(執着)は日本人にはなさそうに思います。
- buleberry15
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もともと、外国食レストランは「移民」のためだったと思います。(海外旅行客のためでなく) 中華料理店は、中国移民のためで、そこへ他の民族も利用する。イメージがあります。 中国人の移民に対し、日本人の移民(日系、留学生、駐在員)が少ないから和食店が少ないのはしょうがないですよね。 カナダの情報ですが、下記サイトの下のほう「表4」に カナダに住む人の母国語としての言語の統計があります。 いかに日本語を使う民族(=日本人)が中国人に比べ少ないかわかります。 日本語・・・ 34,815 人 中国語・・・ 853,745 人 広東・・・ 322,310 人 北京・・・ 101,790 人 (計 1,277,845 人!!!) ちなみに韓国語(ハングル)・・・85,070人 海外に移民する国民が少ないということは、日本を離れたい。離れなくてはいけない状況の人が少ない=「住みやすい国」と思えるので個人的にはうれしいですけどね。
同感です。もっと増えて欲しいですよね、和食の店。地方都市だと、和食の店どころか、和食材さえも手に入りにくく、中華食材店で似たようなものを探して作っています。 私なりに原因を考えてみたのですが、 ・特殊な和食材を輸入すると高く、採算が合わない(日本円が高いため) ・地域によって生魚等が手に入りにくい ・和食になれない欧米人にとっては、味を感じない(中華は濃味) ・日本人が海外に店を出店するのに、お金がかかる。(中国では、世界中に中国人ネットワークがあり、出店の資金援助が得られたりすると聞きました) でも、日本食は健康食として知られているし、そこをねらって中国人が和食の店を出したりしているところもあります。日本人旅行客に人気の都市にはだいたいありますし、これからもっと増えることを期待したいですね。
お礼
どうもありがとうございます。 海外の和食事情にお詳しいのですね。どこか欧米の地方都市にお住まいになられているのでしょうか。
補足
・和食になれない欧米人にとっては、味を感じない(中華は濃味) というのに大変関心を持ちました。 やはり移民の問題以外の理由もあったのですね。
- hard_drunkard
- ベストアンサー率25% (225/892)
和食の店が少ないというよりも、中華料理店が異常に多い、と見る方が自然かと思います。 俗説ですが、「中国人が3人いると、中華料理店ができる」という話を聞いたことがあります。 華僑(華人)ネットワークが世界中に張り巡らされていますからね。 それと中国人ならではのバイタリティではないでしょうか? 国外への留学、就職、移住の件数を見ても、日本の比ではありませんよ。 日本もかつては、広島県、沖縄県、熊本県あたりが「移民輩出県」として知られていましたけどね。 欧米人にあう、というより、マーケットの大きさ(世界各地にいる中国系の人と、日系の人との数の差)と思いますがね。 私の経験からすると、韓国・ベトナム系の方も健闘していると思います。ニューヨークのデリやフランクフルトの焼肉店で、韓国系の店主からおまけしてくれましたし(^_^)
お礼
どうもありがとうございます。 移民の数の比っていうことなのですね。
お礼
どうもありがとうございます。 数字はとてもわかりやすかったです。
補足
私の数少ない経験ですが欧米の中国料理店は地域差はありますがお客さんは中国系のより欧米の現地の方らしき人が多かったと思いました。経営者や従業員は中国系の方がほとんどだったですが。 回答者さまの説では中国系の現地人の為っていうことですので、昔は中国系現地人の為でしたが、最近は 中国系以外の人々も増えてきたというでよろしいでしょうか。