事業再生請負人というのは、Turn Around Managerの訳語とされています。広義では弁護士・会計士・税理士・コンサルタント・ファンド等の「外部」の人も含みますが、狭義では再生が必要な会社の中に入り込んで、「内部」から業務フローの改善やマーケティングの活用などで、企業の価値を高める人のことを言います。
私は事業再生ファンドの紹介で、会社更生中の会社に転職して、まさに再生中ですので、いわゆる事業再生請負人となるのかもしれません。民事再生が一般的になる中でニーズは高まると思われます。またM&Aや合併した会社などでも同じようなスキルは有効でしょう。
先にも書いたとおり、再生に関わる専門家は多数ありますが、事業再生請負人にかかる資格は'05年7月現在はまだありません。ただ、特定非営利活動法人 日本ターンアラウンド・マネージメント協会というところが事業再生士という資格を法制化するための活動を行っています。
なお事業再生実務者協会という組織もあり、こちらの方がいわゆる「プロ」が集まっています。
中小企業診断士は持っていても持っていなくても差はありません。事業再生はあくまで個別案件ごとに性格が異なり、打ち手はその都度違います。
ただ、一般的な経営知識と、それを実務でやっていたという経歴がある方が、ファンドや金融機関から見ると魅力はあるでしょうね。
事業再生の世界はこれからの世界です。今はまだ、スポンサーサイド(ファンド)の方が多く、実際に入り込んでいこうとする再生請負人はまだまだ少ないです。興味があれば是非チャレンジされたら如何でしょうか。
お礼
非常に役に立つ情報ありがとうございました。これから経済、法律の周辺の勉強をいていこうと思います。