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免疫VSミクロ残存癌
こんにちわ。最近の医療は発達していて抗がん剤の効果が期待できるようになりましたが、その抗がん剤治療が終了しても癌が一個でも残っていれば再発につながるのでしょうか?それとも本来人間が持ってる免疫が癌細胞をやっつけてくれるのでしょうか??またある程度悪性化が進むと免疫では勝てない事があるのでしょうか? 最後によく奏効率が70%とか見ますがこれは7割の人が効くということなんでしょうか?(もしこれだったら運の勝負ですが・・)それとも腫瘍が7割縮小の見込みがある・・ということでしょうか? どなたか教えてください!よろしくお願いします!
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奏効率というのは、治療法を研究するにあたって定義された言葉です。 前回の回答で、「7割の人が効く」を肯定しましたが、完全に正確ではありません。 治療効果を研究する際に、研究対象にした全症例から、評価対象外のものを除外したものを母集団として、(著効例数+有効例数)の占める割合を、奏効率と定義します。 卵巣腫瘍取扱い規約 第2部の「婦人科がん化学療法の直接効果判定基準」から引用して、 著効:CR(complete response)とは、簡単に言って、CTなどの画像上で腫瘍による病変がすべて消失し、新病変の出現がない状態が4週間以上持続したもの。 有効:PR(partial response)とは、簡単に言って、画像上、腫瘍の縮小率が50%以上で、腫瘍による二次的病変が増悪せず、かつ新病変の出現しない状態が4週間以上持続したもの。 奏効率を規定している他臓器の癌取扱い規約においても、おおむね定義は同じです。 化学療法が奏効するとは「効く」だけで「治る」ということは意味しません。 切除可能な場合は手術が最も有効です。 >もしこれだったら運の勝負ですが・・ はい、運の勝負です。それも効果が出るだけのことで、完治するわけではありません。 CRの定義を見てもわかるように、現状では化学療法による完治はかなり困難であることが前提になっています。 そうでなかったら、癌は恐れられる病気ではないですね。
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- take-take
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>>奏効率が70% 70%の人に効果があったということですが、その全ての人の癌が消えたわけではありません。使用前と使用後を比べて、ほとんどなくなった、あるいはかなり小さくなった人が70%ということです。 この効果の判定には指針が合って(例えばCT上で大きさがどれだけ変化したかなど)、普通はそれにしたがって計算されます。 >>癌が一個でも残っていれば.... 理論上は一個でも残っていれば再発しますが、実際には1個のがん細胞では無理でしょう。癌の種類にもよりますが、ふつうは1個のがん細胞を植えてもhostの免疫により抑制されてしまいます。 ただ、癌というのは普通の体の細胞とは違うシグナル(抗原)を出しており、本来であれば体の免疫によって排除されるはずである.....なのに、実際には体の中でどんどん増殖してしまいます。この理由のひとつと考えられているのが免疫抑制細胞(日本語でなんと言うか忘れましたのでこういっておきます)です。この細胞は`癌`を認識した上で、これを排除しないように他の免疫細胞に指示します。 抗がん剤で治療した後の体の中にはこの細胞が残っているはずですので、たった1個の癌細胞でも増殖するかもしれません。 >>悪性化が進むと免疫では勝てない 一般論としては、癌細胞が少ないほど抗がん剤も免疫治療も効果があります。 この理由としては... 癌が大きくなるということはそれだけ時間がたっているということでもあり、前述の`抑制細胞`がしっかりと出来上がっている、あるいは、塊となった癌の中には抗がん剤・免疫作用が及びにくい、ということかと思います。 大きくなった癌ほど効きにくいというのは常識ですが、そのメカニズムまでは完全にはまだ解明されていないと思います。
- pathology
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>奏効率が70%とか見ますがこれは7割の人が効くということなんでしょうか? そうです。 他の部分については、「見えないものは誰にもわかりません」というのが、科学的な答えになります。 癌細胞が1個だけ残っている、ということは想像だけの世界ですが、残っていて徐々に増えていけば再発します。 非常に良い治療ができたと思っていても、再発される人は再発されますし、厳しい状況だと思って経過を観察していても再発されない人もいます。
お礼
ご回答ありがとうございました。7割の人が効くというのはどうやってそうわかったのでしょうか??腫瘍マーカーが標準値になったらこの7割に入るといえるのでしょうか??