公団住宅などで採用されている換気扇はいわゆるBLタイプといって比較的構造と機能が簡単なので掃除もその分だけ簡単です。
まずファン(プロペラのようなもの)を外します。多くはファンの中心にあるダイヤルを、普通のネジとは逆に「右」に回すと外れ、ファンも外れますが、中にはダイヤルの部分にあるボタンを押して抜き取るものもあります。この場合はダイヤルにボタンが見えます。
次にファンの周りの四角なダクトを外します。ただパチンとはまっているものと、1ヵ所のネジで止まっているものなどがあります。ダクトに油受けがネジで取り付けられているもはこれも分解します。ネジが硬くて回らない時は雑巾をかぶせると回しやすくなります。ネジ類はなくさないように。
次に露出したフレーム(モーターや換気蓋などが一体になっている本体部分)の上の方に2本のネジが見え、これを「左」に一杯に回すとフレームは木枠から外れます。この時、電源コードは抜いておいて下さい。
ファンとダイヤル、ダクトなどは、いずれひどく汚れているでしょうから、流しの排水穴にラップなどで栓をしてお湯をため、アルカリ系洗剤(レンジ周りの洗剤として市販されている)を塗ってからしばらく漬けておいて、それからスポンジなどを使ってよく洗って下さい。
次にフレームですが、これは水に漬けてはいけません。汚れがひどければ、まずアルカリ系洗剤をしっかり塗ってからティースプーンなどで汚れを削り取って下さい。かなり綺麗になったら歯ブラシなどでさらに磨き、最後にスポンジなどで仕上げをします。多少塗料が剥がれても後々心配ありません。
大切なことは紐がついているスイッチとモーターの内部にに水を入れないことと、換気蓋と連動したスイッチの機構はバネがあったりややこしい構造をしていますから壊さないように、また手を切らないように....ということ。
これらすべての構成部分はまた、洗剤を塗ってから水に浸したクッキングペーパーをしばらく貼っておいても汚れが取りやすくなります。
また、電源コードの先にあるプラグは差し込む2本の金属部分とその根元の樹脂部分を特によく磨いて下さい。これによってトラッキング現象による火災を防止できますから。
こうして綺麗になった構成部分が乾く間に、レンジの中に頭を突っ込んで洗剤とタワシなどで綺麗にします。汚れの落とし方はこれまで書いた方法と同じです。
あとはこれまでと逆に、まずフレームを木枠に取り付けてネジをしっかり締め、次いでファンをモーターの軸にはめ込んでダイヤルを「左」に回して固定し、電源コードをコンセントに差し込んでから、ダクトをはめ込みます。終わったら試運転してみて下さい。