機械ピッチを上げると稼働率が下がる(感覚的な改善…
機械ピッチを上げると稼働率が下がる(感覚的な改善方法)
設備総合効率(OEE)における稼働率について。
OEEにおける稼働率の定義は
・実稼動時間/スケジュール上稼動出来る時間
だと思います。
仮に、1日分のスケジュール上稼動出来る時間が480分
ピッチ60個/分の設備があるとして、6000個製品を造る毎に段取り時間で、大体20分設備停止させなければいけないとすると、
6000個/60+20分=120分・・・・1サイクル
停止時間は段取り時間だけすると、1日4サイクル回せる事になり、停止時間は80分になります。
すると稼働率は
(480-80)/480=83.3%
だと思います。
ここで、設備を改善して、性能や歩留に影響を与えずにピッチのみを150に出来たとします。段取り時間は変わらずに20分のままです。
すると
6000個/150+20=60分・・・・1サイクル
で、1日8サイクル回せる事になり、停止時間は160分になります。
すると稼働率は
(480-160)/480=66.7%
となり、停止時間の比率が増えるので低下します。
OEEのほかの指標に影響を与えず改善出来たとするとOEEも低下します。
これが設備を改善する側から見ると、1日の仕事を半日で出来るように改善して、作業者は残った半日で他の作業出来る程の改善なのに、「何で効率低下と評価されなければならないのか?」という事になります。
OEEはシンプルな指標なので、なるべく設備良し悪しの評価はこれで行きたいのですが、ピッチアップが何故いけないのか?
という、感覚的には納得し難い事になります。
ピッチアップは、1日の生産数が確実にアップするので、ボトルネックの工程なら、この改善をまず考えるでしょう。
でも、OEEだけ眺めていると、ピッチだけ上げた設備は、上げる前より指標が悪い結果となります。(時間効率の悪化はもちろん理解してはいますが)
しかし、作業者から見れば、前より良い設備になっていますよね?
こういう評価はOEEの範疇では無いと言えばそれまでなのは分かっているつもりですが、こういった改善をOEEと合わせて、うまい事評価出来る手段や指標がありますか?
お答え頂いた方々ありがとうございます。
特に回答1の方の資料と回答5の方、参考になりました。
実は、指標を出した結果、感覚的に納得して頂けないケースがありまして、質問に至りました。
個人の思いとしては、設備を改善出来るかは結局人にかかっているので、たとえ一般的ではなくても、改善する人が感覚的に納得できる指標が必要と考えております。
お礼
ありがとうございます。 検索でヒットした中から検討いたします。