バイオリニストの千住真理子さんが雑誌のインタビューで、日本ではクラシックをお勉強のように考えている人が多いと話していたのを覚えています。クラシックが盛り上がらないのは、クラシックを聞くには「薀蓄」が必要だという先入観ではないでしょうか。誰でも面倒くさいことは避けたがりますから。確かに作曲家や演奏者、楽器、時代背景などについての知識があれば、楽しみ方も広がると思います。でも知識がなければクラシックを聞く価値がない、なんてことはないはずです。ある曲を聴いて「あ、この曲が好き」と思えばその曲を素直に聴けばいいのではないでしょうか。一流のクラシックの音楽家になるのは至難の業でしょうが、クラシック好きの聴き手になるのはそう難しいことではないと思います。ユーゴスラビア出身の知り合いにバッハのCDを借りたときに、その人が言った「楽しんでね」という軽い一言が忘れられません。
#3の回答者の方もお書きになっていますが、「のだめカンタービレ」という漫画を読んでクラシックにはまった日本人が山のようにいるようです。私も大好きです。また、「ボンド」というエレキ弦楽器の美女四人組も、自分たちの音楽を通してクラシックを身近に感じてもらえれば嬉しいとどこかで話していました。このように、いわゆる高文化であるクラシックの人気を高めるには、庶民の文化(漫画や、ポップなクラシック)の橋渡しが必要なのかもしれません。
また、日本人がクラシックになじめない理由の一つとして、キリスト教をベースにしたクラシック音楽が多いということもあるのではないでしょうか。「南無阿弥陀仏」と「アーメン」の文化の差だという気がします。
お礼
ご回答ありがとうございます。 フォーマルな服装という言葉に敷居は感じますが、音楽ほどではありません。フォーマルのかっこよさはクラシック音楽のかっこよさとも通じ合える気がします。 フォーマルな服装を避けたがったのは共産党支配のソ連や東側諸国でした。フォーマルを四角四面に捉えることはないと思うのですが・・・でも回答者さんのご意見も一理あるなあと思いました。